『全世界史(上巻)』を、やっと3分の1ほど
読み進めました。
1カ月以上前に買って、まだそんだけしか
進んでいないのか!?
購入した本は図書館で借りた本と違って、
「期限」というものがないから、ついつい
だらだらと読んだり読まなかったりするから、
読み進めるのが滅茶苦茶遅いんです。
とにかく今は「東ローマ帝国」と呼ばれる
時代まで来ました。
首都がコンスタンティノープルにあった時代。
つまり、ローマ帝国でありながらローマを
本拠地としていなかった時代。
トルコがローマの中心地であった時代。
そうか、そういうことだったのか!
一昨年の今頃、トルコのイスタンブールや
エフェソス(エフェス)に行っていたのですが
(で、冒頭の写真はエフェソスの図書館跡です)、
なんでトルコにこんな巨大なローマ遺跡があるのか
その時はよく分からないでいました。
キリスト教史で重要な会議が行われた教会もあり、
なんでローマから遠く離れたここで会議なんか
したんだろうかと思っていました。
それもそのはず、ここまでローマ帝国の中心が
東へ東へ移ってきたのだ。
そしてエフェスはペルシャ帝国のスーサ(シューシュ)
と「王の道」で繋がっており、昔は大事な交易相手だったのが
後にローマ帝国対ペルシャ帝国で争って疲弊して、
そんな中漁夫の利でイスラーム帝国が割って入ってくる…
去年の今頃はイランのシューシュにも訪れておりまして、
ようやく、この本を読んで世界史の大きな流れが頭の中の
その土地の風景や思い出とともに結びついてきました。
この「分かった!」という感覚と、
「懐かしい!」という思い出が結びつくというのが
何とも奇妙であり、一人おかしく思っています。
世界史の本を読み進むたびに、その土地の空気が蘇り、
思い出に耽る。そりゃぁ、読書のスピードも落ちますよ。
それと同時に、これから行こうとする国のことも
書かれており、それがまたローマ帝国やペルシャ帝国とも
結びついているから面白い。
しかしまだ行っていないから思い出がない。
これから作りに行くのだ。そう考えるとわくわくする。