マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ニーベルングの指環

2007-05-14 09:58:33 | 映画ーTV
ーニーベルングの指環ー
2004年 ドイツ/イタリア/イギリス/アメリカ
ウーリー・エデル監督 ベンノ・フユルマン 、クリスタナ・ローケン 、ジュリアン・サンズ 、マックス・フォン・シドー 、アリシア・ウィット 、サミュエル・ウェスト 、ロバート・パティンソン 、ゲッツ・オットー 、ラルフ・モーラー

【解説】
リヒャルト・ワーグナーの歌劇の下敷きになった北欧神話を、スケール豊かに映像化したファンタスティック・アドベンチャー大作。《WOWOWプレミア》で日本初公開する。今から1500年ほど前の北欧を舞台に、全世界の支配を可能とする魔法の指輪を手に入れた主人公ジークフリートら英雄たちが、壮大なスケールで戦いを展開。この神話に影響を受けたJ・R・R・トールキンが「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の原作)を書いたのは有名。本作も手に汗握るアクションやVFXなど、映画に匹敵するスペクタクルを満載している。キャストも豪華で、「ターミネーター3」で女性ターミネーターを演じたクリスタナ・ローケン、「戦場のアリア」のベンノ・フユルマン、「エクソシスト」の名優マックス・フォン・シドーら、国際色豊かな顔ぶれが集結。監督は「ブルックリン最終出口」のウーリー・エデル、脚本はTV「24-TWENTY FOUR-」シリーズのロバート・コクラン、VFXは「インデペンデンス・デイ」のフォルカー・エンゲル。

【あらすじ】
ヨーロッパの暗黒時代。敵国の王に攻められ王である父親を殺された幼きジークフリート。彼は鍛冶職人のエイヴィンに拾われ、自分の出生を知らぬままに成長していく。
12年後。たくましい青年となったジークフリートは、神々の導きにより美しい女性・ブリュンヒルデ女王と出会い、恋に落ちる。女王と永遠を誓った彼は、やがて自身の出生を知るためにグンター王が治めるブルグント王国へ。その時、王国を困らせていた竜を退治した彼は、竜が隠していたニーベルング族の宝である指輪を見つける。だが、この指輪にかけられた呪いと、指輪を狙う猛者たちの憎しみを背負うこととなり、やがてはブリュンヒルデ女王との運命にまで暗雲が立ち込める…。(WOWOW)

【感想】
昨日、WOWOWで放送していました。

おとぎ話に必要なものがすべて入っているお話でした。
魔女、魔法使い、ドラゴン退治、ゴースト、宝物、世界を支配できる指輪、鍛冶屋に育てられた勇者、お姫様、単純な王様、腹黒い側近、そそのかし、嫉妬、裏切り、運命の恋人、呪い、媚薬、姿を変えられる道具など。
まったく、パーフェクトでした。

J・R・R・トールキンが「指輪物語」の下敷きしたのは、聞いていましたが、西洋のおとぎ話はどれでも影響を受けていると思いました。

録画してゆっくり見ようと思っていたけど、あまりの面白さに、TVにくぎ付けになってしまいました。

フルメタル・ジャケット

2007-05-14 09:54:26 | 映画ーTV
ーフルメタル・ジャケットー
1987年 アメリカ スタンリー・キューブリック監督 マシュー・モディーン 、アダム・ボールドウィン 、ヴィンセント・ドノフリオ 、R・リー・アーメイ 、ドリアン・ヘアウッド 、アーリス・ハワード 、ケヴィン・メイジャー・ハワード 、エド・オロス 、ジョン・テリー

【解説】
S・キューブリックが「シャイニング」以来、久々にメガホンを取った作品で、G・ハスフォードの原作を基にベトナム戦争の狂気を描く。徴兵された若者が、次第に戦闘マシーンとして人間性を失っていく様を冷徹な視点で追っている。(yahoo映画)

【感想】
これが、これこそが、私の苦手な戦争映画でした。

前半は、徴兵されて来た兵士を鬼教官が8週間で殺戮マシーンへと洗脳して行く過程を、これでもかという訓練としごきといじめで見せます。

教官の悪口雑言は、聞くに耐えないものです。
日本の兵隊もののように、殴る蹴る、闇討ちなんかはないけど、とにかく言葉の暴力と罰で、プライドを完膚なきまでに叩き潰し、人間性を壊してしまいます。

後半は、ベトナム最前線での戦闘、殺戮の数々。
その中で、感情を失い、最後に残っていた理性も失って行くのです。

主人公が「ベトナムは東洋の宝石と言われていた時代に来たかった」とつぶやくシーンがありました。
でも、あたりは、すでに瓦礫しかありません。

誰が敵かもわからない戦争。
目の前の敵を殺すのに、理由はない。
疑心暗鬼が引き起こすものすごい恐怖。
そして、恐怖のスナイパーはたった一人のベトナムの少女だったという事実。
断末魔の少女にとどめをさす、主人公。
地獄でした。

そして、ラストの行軍のバックミュージックは「ミッキーマウスマーチ」。
これほどぴったりの音楽はないと思いました。

人間兵器と化した彼らが、そりゃ、本国で普通の暮らしには戻れなかったでしょう。
ベトナム戦争後、麻薬中毒や自殺などがアメリカの社会問題になった理由も、うなづけます。

キューブリックの戦争批判の激しさは伝わってきましたが、私は何度も気分が悪くなりました。
本当は、冒頭の教官が怒鳴っているところで、見るのを止めたかったわ。

辛い気持ちを我慢して、最後まで見た私は、少しは成長したといえるのでしょうか。

M★A★S★H マッシュ

2007-05-13 09:58:29 | 映画ーDVD
ーM★A★S★H マッシュ ー
1970年 アメリカ ロバート・アルトマン監督 エリオット・グールド 、ドナルド・サザーランド 、トム・スケリット 、ロバート・デュヴァル 、サリー・ケラーマン 、ジョー・アン・フラッグ 、ゲイリー・バーコフ 、ロジャー・ボーウェン 、ルネ・オーベルジョノワ 、ジョン・シャック 、カール・ゴットリーブ 、バッド・コート

【解説】
朝鮮戦争の野戦病院に、人手不足から二人の医師が補充された。ところがこの医師たち、軍規を無視してやりたい放題。いかつい女性将校をからかうのに夢中になってしまう……。鬼才R・アルトマンが朝鮮戦争を題材にしたブラック・コメディの大傑作。(yahoo映画)

【感想】
「今宵、フィッツジェラルド劇場で」に感動して、アルトマン監督作品を見てみたくなりました。

おちゃらけの戦争映画だと思っていたこの「M★A★S★H マッシュ 」、すごい骨太のブラックコメディで、いまみても、全然古くさくなくて驚きました。
なんで、70年代に見逃したんだろう?

この映画で、当時ほとんど無名だったエリオット・グールド 、ドナルド・サザーランド 、トム・スケリット 、ロバート・デュヴァル などが出演しています。
どの役も個性溢れる役ばかり。

特典で、それぞれの俳優や監督が裏話を語っていましたが、俳優たちは、アルトマンの手法に戸惑い、降板を考えたこともあったようです。
そういう葛藤や緊張感は、作品からはみじんも感じられませんが、その真剣さがこの映画を妥協を許さない完璧なものに仕上げたのでしょう。

また、脚本を現場でどんどん変えたため、脚本家が激怒したそうですが、結局アカデミー賞はたくさんノミネートされながら脚本賞だけを獲得し、激怒していたはずの脚本家が受賞したそうです。
それも、この皮肉な映画にぴったりの逸話だと思いました。

朝鮮戦争の最前線に近い野戦病院が舞台です。
そこにやって来た外科医のホークアイ(ドナルド・サザーランド)が主人公です。
すご腕ですが、悪ふざけが大好き、しかも女好き!!

スピーカーから響き渡る、業務連絡やニュース、東京からのラジオ放送も流れて、映画に臨場感を与えていました。

自殺志願の歯医者さんを、ダビンチの最後の晩餐をまねて励ますシーンや、嫌みな婦長に罠を仕掛けて、シャーワー室の覆いを取ってしまう有名なシーン等、一見悪ふざけが過ぎるようでも、野戦病院という傷を受けた兵士の阿鼻叫喚地獄の中で、人間性を保つためには、というメッセージがたくさんありました。

アルトマン自身も特典で語っていましたが、これは朝鮮戦争を扱っていても、当時のベトナム戦争批判を強く意識していたそうです。

その反骨の精神は、いまも十分通じると思いました。

日本のシーンではいろいろおかしいところもありましたが、権威に屈せず、どんな命も大切で、しかもユーモアを忘れない、というアルトマンの主張が色濃く出ていたように思いました。

ただひとつ、「(日本で)歌舞伎役者と寝た」というジョークは間違いですけどね。

主人公は僕だった

2007-05-12 12:15:07 | 映画ー劇場鑑賞
試写会に行ってきました。
入場の時に、クッキーが配られました。
そのわけは、映画を見終わって、わかりました。

ー主人公は僕だったー
2006年 アメリカ マーク・フォースター監督 ウィル・フェレル 、エマ・トンプソン 、ダスティン・ホフマン 、クイーン・ラティファ 、マギー・ギレンホール 、リンダ・ハント 、トニー・ヘイル 、クリスティン・チェノウェス 、トム・ハルス

【解説】
もうすぐ自分の人生が終わってしまうと知った男が、死を阻止するために奔走するファンタジードラマ。監督は『ネバーランド』の名匠マーク・フォースター。自分の人生が有名作家の小説の中で進行していると気づく主人公の男ハロルド・クリックを『プロデューサーズ』のウィル・フェレルが、彼の人生を執筆する作家を『いつか晴れた日に』のエマ・トンプソンが演じる。ファンタスティックで奇抜な設定と、心温まるラストは必見。

【あらすじ】
毎朝同じ時間に目覚め、同じ回数だけ歯を磨き、同じ歩数でバス停まで歩き、毎晩同じ時間に眠る会計検査官のハロルド・クリック(ウィル・フェレル)。そんな几帳面すぎる毎日が続くある日、彼の行動を正確に描写する女性の声が彼の耳に聞こえてくる。その声の主は人気悲劇作家のカレン・アイフル(エマ・トンプソン)だった。 (シネマトゥデイ)

【感想】
この作品のウィル・フェレルはいつもと違って、テンションが低かった。
判で押したような生活をしている、真面目で地味なタックスマン。
世の中の嫌われ役です。

ハロルド・クリック(ウィル)はある日、女性の声を聞く。
自分の行動を美しい言葉で説明する。
「神の仕業か?」あるいは「病気か?」「誰なんだー!!」と天に向かって叫んでみたりもした。
ある時聞こえた自分の死を予感させるかのような文章。
これは、大変だ!!
なんとかしなくちゃ。

突き止めた!!
自分は書きかけの小説の主人公だった。
作家は、スランプに陥っているカレン・アイフル(エマ・トンプソン)。
彼女の小説の主人公は、最後に必ず死ぬ。
もう8人も殺したらしい。

彼女はハロルドをどう死なせようか、ずっと考えていた。
思いついた最高の結末、しかし…

カレン役のエマ・トンプソン、特に痩せたのではないでしょうか。
世捨て人のように、世間と断絶して虚構の世界で苦しむ作家、とてもよかった。

ハロルドをカレンへと導く文学の教授にダスティン・ホフマン。
彼は、声も魅力ですね。
説得力と、ユーモアがあります。

ハーバードの大学院中退でパン屋を営むアナ(マギー・ギレンホール)。
彼女は、自分の納得できる人生を送りたいと主張する女性。

カレンの秘書にクィーン・ラティファ。
カレンのぎすぎすした様子とは対照的に、包容力や生命力に満ちていました。
彼女の押し付けない優しさが、最終的にはカレンを救ったと思いました。

ハロルドは、自分の人生の主人公は自分だと気づき、愛する人を得て、自分の人生を実感する、それがこの映画のテーマなのでしょうね。

原題の「STRANGER THAN FICTION」って、「事実は小説より奇なり」の意味ですって。
邦題は「小説より奇なり」の方がよかったんじゃない?
「主人公は僕だった」って思いっきりネタバレじゃない?

監督は「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター。
コメディに挑戦?
ちょっと意外でした。

試写会では、クッキーが配られました。
美味しかった。
きっとアナのクッキーもこんな味だったのでしょう。

見てない人は読んではダメ!
ネタバレ☆
あの結末はハッピーエンドって言えるの?
ハロルドは、死ななかったら良いのかア?
あの怪我は痛いよ。
死んだ方がまし、と思う人もいるかも。
私は大けがするのも嫌だなあ。

あの日起こることを知っていて、バスに飛び込むのも、自殺行為というのじゃないかなあ。
躊躇するでしょう、普通。

そのへんが、ちょっと割り切れませんでした。

でも、隣の関の女性は泣いていたし、エンドタイトルが終わって拍手する人もいました。
おおむね、評判は良好のようでした。

俺たちニュースキャスター

2007-05-12 12:10:25 | 映画ーDVD
ー俺たちニュースキャスター ー
2004年 アメリカ アダム・マッケイ監督 ウィル・フェレル 、クリスティナ・アップルゲイト 、ポール・ラッド 、スティーヴ・カレル 、デヴィッド・コークナー 、フレッド・ウィラード 、キャスリン・ハーン 、セス・ローゲン 、ダニー・トレホ 、ルーク・ウィルソン 、ジャック・ブラック 、ベン・スティラー 、ティム・ロビンス 、ヴィンス・ヴォーン

【解説】
1970年代のテレビ業界を舞台にハチャメチャなニュース・キャスターが繰り広げる爆笑コメディ。野心溢れるキャスター志望の女性が入社したことから、他局を巻き込んでの大騒動が起きる。主演はウィル・フェレル。(goo映画)

【感想】
この映画の見所は、なんといってもそのカメオ出演の豪華さでしょう。
ライバル2番手局のキャスターにヴィンス・ヴォーン、三番手局はルーク・ウィルソン、公共放送のキャスターはティム・ロビンス、スペイン語放送局はベン・スティラー。
その他、オートバイ野郎はジャック・ブラック、高級安酒場のオヤジにダニー・トレホ(ロドリゲス監督映画の常連)など。

そして、主人公の人気キャスターにウィル・フェレル 、彼のチームの人たちがそろっておバカで、見事なドタバタ劇を繰り広げてくれます。
スティーヴ・カレルもそのひとり、かなりの大ボケで笑えます。

多分英語がわかったら、ギャグ連発なのでしょうね。

4人のキャスター仲間で歌う“Afteernoon Delight” は、なかなかよかった。
特典にミュージッククリップも付いていました。
歌詞はきわどいと思いますが、メロディはとてもきれいだし、ハーモニーが素敵です。


スパイダーマン3

2007-05-10 10:34:10 | 映画ー劇場鑑賞
ースパイダーマン3ー
2007年 アメリカ サム・ライミ監督 トビー・マグワイア 、キルステン・ダンスト 、ジェームズ・フランコ 、トーマス・ヘイデン・チャーチ 、トファー・グレイス 、ブライス・ダラス・ハワード 、ジェームズ・クロムウェル 、ローズマリー・ハリス 、J・K・シモンズ 、ビル・ナン 、エリザベス・バンクス 、ディラン・ベイカー 、テレサ・ラッセル 、クリフ・ロバートソン 、ジョン・パクストン[俳優] 、テッド・ライミ 、ブルース・キャンベル 、パーラ・ヘイニー=ジャーディン 、エリヤ・バスキン 、マゲイナ・トーヴァ 、ベッキー・アン・ベイカー 、スタン・リー

【解説】
“アメコミ界”のヒーロー、スパイダーマンが活躍する大ヒットアクション大作の第3作。前作から約3年、今度はスパイダーマンがブラック・スパイダーマンに変ぼうし、新たなる敵サンドマンらとの死闘を繰り広げる。監督は前2作に続き、名匠サム・ライミが担当。スパイダーマンことピーター・パーカーを『シービスケット』のトビー・マグワイアが続投する。最新VFXを駆使した迫力映像とヒーローの等身大の姿を描いた人間ドラマ、さらにはシリーズ初登場のニューキャラクターたちに注目したい。


【あらすじ】
かつて暴漢に襲われて亡くなったベンおじさん殺害の真犯人、フリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が刑務所から脱獄。その情報を知らされ激しい怒りに燃えるピーター(トビー・マグワイア)は、メイおばさん(ローズマリー・ハリス)の制止の言葉も聞かず犯人の行方を追う。 (シネマトゥデイ)

【感想】
大スクリーンで見ました。
CGがきれいだし、キャラクターも凝っているし、スピーディーだし、視覚的にはとても楽しめました。

内容は、悩めるスーパーヒーローだけあって、少しもたもたしています。
うまくいっていると思っていたのはピーター(トビー・マグワイア)独りよがりで、恋人MJ(キルステン・ダンスト )も親友ハリー(ジェームズ・フランコ)もすごい悩みを抱えているのに、ピーターはなかなか理解できずにいます。
その焦りの心の空白に、宇宙から来た邪悪なブラックスーツがつけ込みます。

ブラックスーツに踊らされ、ますます恋人や親友から遠ざかって行くピーター。
さらに、同僚エディ・ブロック(トファー・グレイス)の恨みを買って、エディはヴェノムと化してピーターに襲いかかります。

これにサンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が参戦し、窮地に陥ります。
でも最後は、和解したハリーが変身したニュー・ゴブリンの助けも借りて、敵キャラと壮絶な闘いを繰り広げます。

 MJとハリー、フランコ君ジェームス・ディーンにますます似てきましたね。

ジェームズ・フランコがすごく存在感があり、性格描写も緻密だったので、主人公が入れ替わりそうで心配しました。
心を入れ替えて、スパイダーマンを助けに現れた彼は、彼こそヒーロー!のかっこよさでした。

そんなわけで、私はちょっと主人公に集中できず、残念でした。

MJに指輪を渡すシーンがなかったようだけど、まだ続編があるのかしら?

エミリー・ローズ

2007-05-10 10:28:11 | 映画ーTV
ーエミリー・ローズー
2005年 アメリカ スコット・デリクソン監督 ローラ・リニー 、トム・ウィルキンソン 、キャンベル・スコット 、ジェニファー・カーペンター 、コルム・フィオール 、ジョシュア・クローズ 、ケン・ウェルシュ 、ダンカン・フレイザー 、JR・ボーン 、メアリー・ベス・ハート 、ヘンリー・ツェーニー 、ショーレ・アグダシュルー

【解説】
悪魔ばらいの儀式後に、謎の死を遂げた少女エミリー・ローズの死をめぐる衝撃の実話。監督は『ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ』のスコット・デリクソン。エミリーの死の真相に迫る弁護士を『愛についてのキンゼイ・レポート』のローラ・リニーが、悪魔ばらいを行った神父を『イン・ザ・ベッドルーム』のトム・ウィルキンソンが演じる。世界各国で大ヒットし、悪魔の存在をめぐる大論争も巻き起こした驚異の内容に注目。

【あらすじ】
19歳の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)が怪死した。彼女の悪魔ばらいを行ったムーア神父(トム・ウィルキンソン)は、死の原因を作ったとして過失致死罪で起訴される。そんな中、有能な女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、教会の依頼でムーア神父の弁護を担当することになるが……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
予告編を見た限り、ホラー映画と思っていました。
でも、ほとんどのシーンが法廷で繰り広げられる、法廷ものといってもいいような作品でした。

エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)の演技は真に迫って恐ろしいものでしたが、彼女の心情を思うと気の毒でした。
私はやはり彼女は病気にかかって亡くなったんだと思いました。
実話ということで、とても真面目に作られた作品だと思いました。

日本でも昔から狐憑きなどのお話がありますから、こういう症状が出る人もいるのでしょう。
悪魔を法廷に持ち出すのは、日本では考えられないことです。

眉山 -びざん-

2007-05-09 09:19:53 | 映画ー劇場鑑賞
ー眉山 -びざん-ー
2007年 日本 犬童一心監督 さだまさし原作 松嶋菜々子 、大沢たかお 、宮本信子 、円城寺あや 、山田辰夫 、黒瀬真奈美 、永島敏行 、中原丈雄 、金子賢 、本田博太郎 、夏八木勲

【解説】
末期ガンの母親と、母を看病するために帰郷した娘、母の治療に尽力する医師が織りなす情感あふれる感動物語。さだまさしのベストセラー小説を原作に、『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督が、母の恋と娘の恋がつむぎ出す奇跡を映像化した。母の想いを知り成長するヒロインに松嶋菜々子、彼女を支える医師に大沢たかお、母親役を10年ぶりの映画出演となる宮本信子が演じる。家族、恋人、友人、故郷について再考させられる。

【あらすじ】
東京で働く咲子(松嶋菜々子)は、故郷の徳島で暮らす母親の龍子(宮本信子)が入院したと聞いて久しぶりに帰郷するが、母が末期ガンだと知ってがく然とする。咲子は母を看病する中で、医師の寺澤(大沢たかお)と出会う。残された短い時間の中、咲子は寺澤に背中を押されるように今まで知らなかった母の人生を知っていく。 (シネマトゥデイ)

【感想】
試写会が当たったお友達に誘っていただいて、行ってきました。

いきなりですが、私はこういうストーリー展開は苦手です。

全体的に、徳島県のPR映画のような気がしました。
阿波踊りのシーンは圧巻です。
眉山も、きれいな山ですね。
頂上の建造物が残念でした。

宮本信子さんは素敵でした。
あまり、病気に見えなかったんですが。
でも、女一人、プライドを持って生きて来た江戸っ子の、きっぷのいいお姉さんを好演していました。
すかっとした啖呵、彼女ならではでした。

ちょい役でしたが、金子賢が印象に残りました。
格闘技に挑戦して、顔や目に鋭さが出て来たところがいい感じです。

さて、本題の中身ですが、そもそも不倫の果てに、を正統化しようとする物語がきらい。
こういう結果に、お互いの不滅の愛を強調してもしらじらしいだけのような気がします。
娘は、父なし子として十分傷ついて生きてきたんだから、それを不倫の果てでは償いきれないと思うのね。
母は言い訳せずに、気丈に生きて来て、それは自分の生き方だからいいけれども、娘はいい迷惑でしょ。

でも、会場には女性のすすり泣く声が聞こえ、共感した方も多かったみたいでした。

私と、誘ってくれた友達は、老いた母親と葛藤中の娘真っ最中なので「あんな母娘関係じゃ、生易しいよね」と言いながら、居酒屋で一杯飲んで帰りました。

もしも昨日が選べたら

2007-05-09 09:15:12 | 映画ーDVD
ーもしも昨日が選べたらー
2006年 アメリカ フランク・コラチ監督 アダム・サンドラー 、ケイト・ベッキンセイル 、クリストファー・ウォーケン 、デヴィッド・ハッセルホフ 、ヘンリー・ウィンクラー 、ジュリー・カヴナー 、ショーン・アスティン 、ジョセフ・キャスタノン 、テイタム・マッキャン 、キャメロン・モナハン 、ジェニファー・クーリッジ 、ロブ・シュナイダー

【解説】
人生を早送りできる不思議なリモコンを手に入れた男が、時間の大切さや家族の愛について考えるファンタスティック・ドラマ。リモコンを片手に自由自在に時間旅行を繰り広げる主人公を演じるのは『50回目のファースト・キス』のアダム・サンドラー。その妻を『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセールが演じる。味わい深い人間ドラマだけでなく、特殊メイクを駆使した主演2人の老け顔にも注目。

【あらすじ】
仕事優先で家族を顧みない建築士のマイケル(アダム・サンドラー)は、スーパーの怪しげな店員モーティ(クリストファー・ウォーケン)から人生を操作できるリモコンを与えられる。早速使い始めたマイケルはペットの吠え声を消音したり、妻ドナ(ケイト・ベッキンセール)との口論を早送りしたりと、面倒なことをすべて回避しようとする。 (シネマトゥデイ)

【感想】
これは、特典で監督や関係者も言っていますが、大作です。
日本でヒットしなかったのは、やはり邦題が悪いからだわ。
「CLICK」でなぜだめなのでしょう?

マイケル(アダム・サンドラー)のような人、日本にはごろごろいますよね。
家庭は、もちろん大切だと思っているのでしょうが、仕事は本当に大変でしょうけども。
どうみても、仕事が一番、家庭は二番でしょ!というお父さん。

彼が手に入れた万能リモコン。
クリックするだけで、いやなところは飛ばせてしまう。
女房の小言、病気、あげくには昇進の日までのいやな時間。
ちゃっちゃと済ませたいことは早送り。
渋滞の道、ええっ?奥さんとのセックスまで、早送りですか?

マイケルには夢の機械と思われたけれど、大変な落とし穴がありました。
それは、時間は戻らないということと、決定的な欠点…。

人生の最後に、マイケルは失ったものの大きさに気がつくけど、人生にやり直しはないのです。

特殊メイクや背景等、すごく楽しめます。
クリストファー・ウォーケンが死の天使を実に楽しそうに演じていました。
あの!ショーン・アスティンの意外な出で立ちも見られます。

家族で楽しんで、絆を確かめ合いましょう。

サルサ!

2007-05-09 09:11:59 | 映画ーDVD
ーサルサ!ー
1999年 フランス/スペイン ジョイス・シャルマン・ブニュエル監督 ヴァンサン・ルクール 、エステバン・ソクラテス・コバス・プエンテ 、クリスティアンヌ・グー 、カトリーヌ・サミー

【解説】
 若き天才クラシックピアニスト、レミ。ショパンを捨てて彼が選んだのは、情熱の音楽サルサだった。ところが、パリのラテンバンドが望んでいるのは本物のキューバ人。レミは自分の肌をチョコレート色に変えて、伝説のキューバ人作曲家ベレートのもと、閉鎖寸前のキューバ・バーでサルサのダンスレッスンを始める。そこにシャイなパリジェンヌ、ナタリーが現われて……。情熱的なラテン音楽を全編に配したラブ・ストーリー。

【感想】
ダンス映画。
主演のヴァンサン・ルクールが肌の色をチョコレート色に染めると、瞳が妖しく輝き、とてもセクシーです。
ダンスが下手という設定も面白い。

フランス移民やキューバ革命等の歴史に翻弄されて、引き裂かれた恋人たちである、ナタリーのおばあちゃんの恋も成就され、ほっとしました。

最後はドラマティクなクライマックスでエンディングとなり、すかっと楽しい作品でした。