マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ロッキー・ザ・ファイナル

2007-05-07 16:16:06 | 映画ー劇場鑑賞
ーロッキー・ザ・ファイナルー
2006年 アメリカ シルヴェスター・スタローン監督・脚本・主演 シルヴェスター・スタローン 、バート・ヤング 、アントニオ・ターヴァー 、ジェラルディン・ヒューズ 、マイロ・ヴィンティミリア 、トニー・バートン 、ジェームズ・フランシス・ケリー三世 、マイク・タイソン

【解説】
シルヴェスター・スタローンを無名の俳優から一躍スターダムに押し上げた『ロッキー』のシリーズの第6弾。第1作目から30年の時を経て、シリーズ完結編となる本作では、夢を追い続け再びプロボクサーのライセンスを取得するために奮起し、無謀ともいえる試合に身を投じるロッキーの姿を感動的に描く。ロッキー最後の対戦相手役、現役世界王者アントニオ・ターヴァーとの白熱のリングファイトに胸が熱くなる。

【あらすじ】
ボクシング界から引退したロッキー(シルヴェスター・スタローン)は、かつての栄光の面影はなく、小さなイタリアンレストランを経営して生計を立てていた。他界した愛妻エイドリアンとの思い出にすがって生きているロッキーは、己の心の喪失感を埋めるかのように、再びプロボクサーのライセンスを取得するために立ち上がるのだが……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
1976年に、売れない俳優だったシルヴェスター・スタローンが、モハメッド・アリ対チャック・ウェブナーの試合に触発され、3日間で「ロッキー」の脚本を書きました。
それを大手プロダクションが気に入り、大スターを擁して制作しようとしましたが、スターローンは自分を主演にと譲らず、初心を貫き、ほとんどB級映画のようにして「ロッキー」は製作されました。
これが世界的なヒットとなり、アカデミー賞の作品賞・脚本賞・編集賞の3部門を獲得しました。

私も、当時見て感動した一人です。
ボクシングの映画なんて、あまり好まない私でも、でした。

でも、2から5までのシリーズは、見ていないし、あまり見たいとも思いませんでした。
私は肉体派の俳優さんはあまり好みではなく、その後のヒット作「ランボー」だって見ていません。

 シルヴェスター・スタローン
そして、今回、スタローンがまたロッキーをやると聞いたときも、「そんなのいらんわ」と思っていました。
でも、予告編を見るだけで感動しちゃって、とうとう劇場鑑賞となりました。

結論から言います。
いやあ、60歳のスタローン、素敵です。
団塊の世代のお父さんたちに見てもらいたいわ。
熱い想いが胸に蘇って来たら、もう、怖いものなし、なんだってやれる気になるでしょう。
この映画は、人々に自分の中にある希望と情熱を思い出させる映画です。

前半は、とても悲しい、傷心のロッキーです。
愛するエイドリアンを亡くし、息子にも理解されず、孤独なロッキー。
自分のイタリアンレストランで、客に請われるままに過去の栄光を語る。
寂しすぎる人生。

後半は、ボクサー復活への情熱をみんなに語り、馬鹿にしていた人たちの心を動かし、肉体を鍛え上げて行きます。
「ロッキー」にもあったお約束のシーンの数々。
あの、フィラデルフィア美術館前の階段はロッキーステップと呼ばれているそうです。
エンディングで、一般の人たちがロッキーの決めのポーズを取っていました。
そして、始まるチャンピオンとのエキジビション。
これも、どこにも手抜きのない、完璧な試合でした。

この映画の素晴らしいところは、なにからなにまでスタローンに尽きるところだと思います。
彼の情熱が、始まりも、たぶんこれで終わるこの映画の制作も、ロッキーそのままに、人々を動かした結果だと思いました。
そして、見ている私たちも、動かされ、明日へのエネルギーをもらうのです。

これはスタローン自身の、奇跡の物語だと思いました。