マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ニーベルングの指環

2007-05-14 09:58:33 | 映画ーTV
ーニーベルングの指環ー
2004年 ドイツ/イタリア/イギリス/アメリカ
ウーリー・エデル監督 ベンノ・フユルマン 、クリスタナ・ローケン 、ジュリアン・サンズ 、マックス・フォン・シドー 、アリシア・ウィット 、サミュエル・ウェスト 、ロバート・パティンソン 、ゲッツ・オットー 、ラルフ・モーラー

【解説】
リヒャルト・ワーグナーの歌劇の下敷きになった北欧神話を、スケール豊かに映像化したファンタスティック・アドベンチャー大作。《WOWOWプレミア》で日本初公開する。今から1500年ほど前の北欧を舞台に、全世界の支配を可能とする魔法の指輪を手に入れた主人公ジークフリートら英雄たちが、壮大なスケールで戦いを展開。この神話に影響を受けたJ・R・R・トールキンが「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の原作)を書いたのは有名。本作も手に汗握るアクションやVFXなど、映画に匹敵するスペクタクルを満載している。キャストも豪華で、「ターミネーター3」で女性ターミネーターを演じたクリスタナ・ローケン、「戦場のアリア」のベンノ・フユルマン、「エクソシスト」の名優マックス・フォン・シドーら、国際色豊かな顔ぶれが集結。監督は「ブルックリン最終出口」のウーリー・エデル、脚本はTV「24-TWENTY FOUR-」シリーズのロバート・コクラン、VFXは「インデペンデンス・デイ」のフォルカー・エンゲル。

【あらすじ】
ヨーロッパの暗黒時代。敵国の王に攻められ王である父親を殺された幼きジークフリート。彼は鍛冶職人のエイヴィンに拾われ、自分の出生を知らぬままに成長していく。
12年後。たくましい青年となったジークフリートは、神々の導きにより美しい女性・ブリュンヒルデ女王と出会い、恋に落ちる。女王と永遠を誓った彼は、やがて自身の出生を知るためにグンター王が治めるブルグント王国へ。その時、王国を困らせていた竜を退治した彼は、竜が隠していたニーベルング族の宝である指輪を見つける。だが、この指輪にかけられた呪いと、指輪を狙う猛者たちの憎しみを背負うこととなり、やがてはブリュンヒルデ女王との運命にまで暗雲が立ち込める…。(WOWOW)

【感想】
昨日、WOWOWで放送していました。

おとぎ話に必要なものがすべて入っているお話でした。
魔女、魔法使い、ドラゴン退治、ゴースト、宝物、世界を支配できる指輪、鍛冶屋に育てられた勇者、お姫様、単純な王様、腹黒い側近、そそのかし、嫉妬、裏切り、運命の恋人、呪い、媚薬、姿を変えられる道具など。
まったく、パーフェクトでした。

J・R・R・トールキンが「指輪物語」の下敷きしたのは、聞いていましたが、西洋のおとぎ話はどれでも影響を受けていると思いました。

録画してゆっくり見ようと思っていたけど、あまりの面白さに、TVにくぎ付けになってしまいました。

フルメタル・ジャケット

2007-05-14 09:54:26 | 映画ーTV
ーフルメタル・ジャケットー
1987年 アメリカ スタンリー・キューブリック監督 マシュー・モディーン 、アダム・ボールドウィン 、ヴィンセント・ドノフリオ 、R・リー・アーメイ 、ドリアン・ヘアウッド 、アーリス・ハワード 、ケヴィン・メイジャー・ハワード 、エド・オロス 、ジョン・テリー

【解説】
S・キューブリックが「シャイニング」以来、久々にメガホンを取った作品で、G・ハスフォードの原作を基にベトナム戦争の狂気を描く。徴兵された若者が、次第に戦闘マシーンとして人間性を失っていく様を冷徹な視点で追っている。(yahoo映画)

【感想】
これが、これこそが、私の苦手な戦争映画でした。

前半は、徴兵されて来た兵士を鬼教官が8週間で殺戮マシーンへと洗脳して行く過程を、これでもかという訓練としごきといじめで見せます。

教官の悪口雑言は、聞くに耐えないものです。
日本の兵隊もののように、殴る蹴る、闇討ちなんかはないけど、とにかく言葉の暴力と罰で、プライドを完膚なきまでに叩き潰し、人間性を壊してしまいます。

後半は、ベトナム最前線での戦闘、殺戮の数々。
その中で、感情を失い、最後に残っていた理性も失って行くのです。

主人公が「ベトナムは東洋の宝石と言われていた時代に来たかった」とつぶやくシーンがありました。
でも、あたりは、すでに瓦礫しかありません。

誰が敵かもわからない戦争。
目の前の敵を殺すのに、理由はない。
疑心暗鬼が引き起こすものすごい恐怖。
そして、恐怖のスナイパーはたった一人のベトナムの少女だったという事実。
断末魔の少女にとどめをさす、主人公。
地獄でした。

そして、ラストの行軍のバックミュージックは「ミッキーマウスマーチ」。
これほどぴったりの音楽はないと思いました。

人間兵器と化した彼らが、そりゃ、本国で普通の暮らしには戻れなかったでしょう。
ベトナム戦争後、麻薬中毒や自殺などがアメリカの社会問題になった理由も、うなづけます。

キューブリックの戦争批判の激しさは伝わってきましたが、私は何度も気分が悪くなりました。
本当は、冒頭の教官が怒鳴っているところで、見るのを止めたかったわ。

辛い気持ちを我慢して、最後まで見た私は、少しは成長したといえるのでしょうか。