マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

バレエカンパニー

2007-05-22 23:00:34 | 映画ーDVD
ーバレエカンパニーー
2003年 アメリカ/ドイツ ロバート・アルトマン監督 ネーヴ・キャンベル 、マルコム・マクダウェル 、ジェームズ・フランコ 、バーバラ・ロバートソン 、スージー・キューザック 、ウィリアム・ディック 、マリリン・ドッズ・フランク 、ジョン・ローダン 、マリアン・メイベリー 、ロデリック・ピープルズ 、ヤセン・ペヤンコフ

【解説】
巨匠ロバート・アルトマン監督の待望の最新作。アメリカの名門バレエ・カンパニー「ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ」を舞台にダンサーたちの光と影に迫り、臨場感あふれるドキュメンタリー感覚の作劇が繰り広げられる。主演のネーヴ・キャンベルを除き、すべてが同バレエ・カンパニーの現役ダンサーで、国際的な振付家も本人役で出演している。なお迫力あるダンスシーンのために、アルトマン監督が初めてHDビデオを撮影に用いた作品でもある。

【あらすじ】
ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴの一員であるライ(ネーヴ・キャンベル)は、世界的な振付家ラー・ルボヴィッチ(本人出演)の新作に代役で出演して見事に成功をおさめる。私生活では心優しい恋人(ジェームズ・フランコ)に恵まれ、順風満帆な日々を送るライ。そしてふたたび大役に抜擢されるが……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
アルトマン監督の作品。
彼の作風にも慣れてきました。
これも、バレエ団に注目したドキュメンタリー風群像劇。
でも、ストーリーはきっちりしているんですね。

見所はバレエダンサーの肉体美ではないでしょうか。
男性も女性も、すばらしく美しい肉体をしていました。
裸でも全然嫌らしくない。
うっとり見ほれてしまいます。

舞台の上にすっくと立ち、スポットライトを浴び、美しい音楽に乗って踊る。
あるときは、躍動感たっぷりに動き回り、それに呼応して筋肉が生き物のように盛り上がり、引き締まる。
あるときは、しなやかに、静かに緊張感を伴って舞う。
ただ肉体を見ているだけで、芸術だと感じられます。

しかし、ここまで来るには、日々の努力。
アルバイトをしながら日々の糧を稼ぎ、毎日毎日肉体をいじめてひたすら踊る、ストイックなダンサーたちの日常生活。
実力本位の厳しい世界。
そこには、舞台で繰り広げられるような華やかさもドラマチックな出来事もありません。
基本の繰り返しと練習あるのみ。

主宰者のミスターAも、バレエ団には君臨していますが、その運営にはなかなかの手腕を持っているし、本物のを見分ける目も力もあります。

「毎日あなたの言うことは違うではないか」と、ミスターAに振り付けしてもらっているダンサーが抗議する場面がありました。
指導を受けている人から見たら、そう感じるのでしょうが、ミスターAの言いたいことは違うのですね。
客観的に見ているとわかります。
彼は、そのダンサーが表現できる理想の形を追求しているので、現象として「言ってることが毎日違う」となるんですね。
芸術とはかくも厳しいものだなあ、と思いました。
「これで完成」はないのですから。

主人公のライ(ネーヴ・キャンベル)は、そんな日常の中にあって、小さなチャンスをものにして、大きな役をもらい、両親の応援、友情にも恵まれていました。
ある時、コックのジョシュ(ジェームズ・フランコ)とめぐり会い、恋も順調、新しい役ももらえたのですが…

緊張したバレエ団の描写のなかで、ジェームズ・フランコが出演しているシーンは、オアシスのようにほっとしました。
フランコ君、ここでもいいなあ。

セックス・アンド・マネー

2007-05-22 09:17:05 | 映画ーDVD
ーセックス・アンド・マネーー
2006年 アメリカ ニコール・ホーロブセンナー監督 ジェニファー・アニストン 、フランシス・マクドーマンド 、ジョーン・キューザック 、キャサリン・キーナー 、グレッグ・ジャーマン 、サイモン・マクバーニー 、ジェイソン・アイザックス 、スコット・カーン

【感想】
原題は「FRIENDS WITH MONEY」。
セックスなんてでてこないぞ。
これも、柳の下のなんとかを狙った口ですか?

40歳を過ぎた、長い付き合いの4人の女友達。
ジェーンの誕生日に、それぞれの夫を含めて、食事をしている。
ひとり、オリビア(ジェニファー・アニストン)だけは独身。
しかも、高校教師を辞めていまはメイド。
少し、浮いた存在。

でも、その他の人たちもそれぞれ問題を抱えていた。
ジェーン(フランシス・マクドーマンド)は有名な高級ブランドのデザイナー、夫は会社経営、子供は一人いるが、夫のはあいまいな性の指向があり、友達たちは陰でゲイだと言っている。
本人は、家庭を大切にしているし、妻を尊敬しているので、行動には出ない。
それが原因でもないが、ジェーンは最近とてもかりかりしていて、攻撃的。
更年期障害かもしれない。

クリスティナ(キャサリン・キーナー)は同じ脚本家の夫と、夫婦の危機を抱えている。
お互いに優しくなれない。
お互いに興味がない。

フラニー(ジョーン・キューザック)が一番幸せみたいです。
自分に資産があって、超お金持ち。
でも、もうひとつお金の使い方がわかっていないようです。

オリビアを中心としたお話。
このメンバーなのに、ずっとテンションが低いまま。
なにげなく、終わってしまいました。
いつか笑えると期待していたのに、少し、拍子抜けでした。

突っ込みたくなるところはいっぱいありました。
オリビアのメイド、職場に、しかも他人の家にボーイフレンドを連れ込んで、冷蔵庫の中身を詮索したり、ベッドに上がり込むことだって許せないのに、メイドのコスプレしてセックスするなんてあんまりだ!!
最悪は、高級クリームを盗んだこと。
犯罪だよ!!
こんなメイドはあかんでしょ!!

友達に借金を頼んで、断られたら逆切れ。
最後は無職の資産家とハッピーエンド。
それは、ないない!

クリスティナの家の増築。
建ててから、ご近所の眺望を奪ったって取り乱しても、遅いわ。
計画段階で気がつくはずでしょう、遅くても、設計段階で、普通。

フラニーも、お金持ちはわかるけど、家事も子供も他人任せで、自分はトレーナーを家に呼んでエクササイズなんて、ひどいわ。
しかも、セックスフレンドみたいにオリビアを紹介するなんて。

私にも、高校からの友達で、夫や家族も巻き込んで一緒に遊んでいる仲間がいます。

確かに、一人独身もいますよ。

うーん、40歳代を振り返って…
いろいろ違うなあ。
まず、この人たちが子育てや家事をメイドやベビーシッターに依存していることに驚き。

そして話題も、女同士でするシビアな話と、夫を交えてするバカ話とはっきり分かれていて、そのどっちも馬鹿笑いと我先にしゃべる大きな声で、夫たちが口を挟むヒマなんてないくらいです。

ジェーンの夫みたいに「おいおい、言い過ぎだよ」なんて、妻をみんなの前でたしなめたりしたら、もう大変。
みんなからの口撃にあって、あえなく撃沈してしまうでしょう。

私たちの飲み会では、夫たちは実に幸せそうに寛いでいます。(のように見えます)

特典では、出演者も脚本を誉めていましたが、現実の中年女性として、あまり共感できませんでした。
これがアメリカの中流の女性のあり方だとしたら、なんか不幸な人たちだなあ。
だからといって、問題点も見えてなかったし。

ジェーンとフラニーの夫たちが、それぞれ帰りの車を運転しながら「君が一番美しかったよ。I love you」と言うのは、言ってもらいたいかも!!
(絶対、あり得へんし!!想像もできないけど)

ファイヤーウォール

2007-05-22 08:38:38 | 映画ーTV
ーファイヤーウォールー
2006年 アメリカ リチャード・ロンクレイン監督 ハリソン・フォード 、ポール・ベタニー 、ヴァージニア・マドセン 、メアリー・リン・ライスカブ 、ロバート・パトリック 、ロバート・フォスター 、アラン・アーキン 、カーリー・シュローダー 、ジミー・ベネット 、マシュー・カリー・ホームズ 、デヴィッド・ルイス 、ケット・タートン 、ヴィンス・ヴィーラフ 、ヴィンセント・ゲイル 、ケン・トレンブレット

【解説】
銀行のセキュリティシステムの専門家と、彼を脅迫する冷酷な強盗の攻防を描いた緊迫のサスペンス。3年ぶりの映画出演となるハリソン・フォードがセキュリティシステムの専門家を、『ウィンブルドン』のポール・ベタニーが強盗を演じる。監督は『ウィンブルドン』でもベタニーと組んでいるリチャード・ロンクレイン。愛する家族を守るため、単身で強盗に立ち向かう頭脳派ヒーローの奮闘に注目。

【あらすじ】
業界最高の盗難防止用コンピュータシステムをデザインし、キャリアと名声を築いてきた銀行のセキュリティシステム専門家ジャック(ハリソン・フォード)。しかし、冷酷な強盗コックス(ポール・ベタニー)に愛する家族を人質にとられ、自分の作り出したシステムを自ら破り、1億ドルを強奪するよう脅迫される。 (シネマトゥデイ)

【感想】
FIREWALLー社内ネットワークを不法侵入から保護するシステム。

ありそうな設定で、なかなか面白く見ました。
あんなに瞬時に大金が動くなんて、びっくりです。
それも金持ち順に並んだ顧客の口座からいくらづつ、なんて芸が細かいなあ。
しかも、脅かされ方が、古くさいー家族を人質なんて。
濡衣の着せ方も、銀行のお金を横領、妻と親友の浮気、なんてわかりやすい。

用意周到な冷徹な犯罪者にポール・ベタニー。
「ダヴィンチ・コード」より、彼らしくて良かった。
新しい悪役登場でした。

ヴァージニア・マドセンもお色気を押さえて、いいお母さんという雰囲気を出していました。

ハリソン・フォードも、往年のアクションに翳りが見えるとはいえ、エリート銀行マン役なんだから、こんなもんじゃないかな、と思いました。