ー王妃の紋章ー
CURSE OF THE GOLDEN FLOWER/満城尽帯黄金甲
2006年 中国/香港
チャン・イーモウ監督 チョウ・ユンファ(国王)コン・リー(王妃)ジェイ・チョウ(次男・傑(ジエ)王子)リィウ・イエ(長男・祥(シャン)王子)リー・マン(蒋嬋)ニー・ターホン(蒋医師)チェン・ジン(蒋氏)チン・ジュンジエ(三男・成(チョン)王子)
【解説】
『HERO』や『LOVERS』などのヒットメーカー、チャン・イーモウ監督による絢爛豪華(けんらん)な歴史大作。きらびやかな宮廷の裏に渦巻く陰謀と策略のドラマを華麗に描き出す。俳優陣も香港のトップスター、チョウ・ユンファ、『SAYURI』のコン・リー、『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』のジェイ・チョウらアジアを代表するスターたちが名を連ねる。細部にまでこだわった圧巻の映像美と怒とうのアクションシーンまで一瞬たりとも目が離せない。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
10世紀、唐時代の中国。美貌の王妃(コン・リー)は継子である皇太子(リィウ・イエ)と不倫関係にあった。王(チョウ・ユンファ)はそれを知りながらも“重陽節”を祝うため、第二王子ジェイ(ジェイ・チョウ)を伴い王宮に帰還する。だが盛大に儀式が執り行われる最中、数千に及ぶ黄金の甲冑姿の兵士たちが城内に姿を現し……。(シネマトゥデイ)
【感想】
あまり期待もしないでみたのですが、豪華絢爛という意味では、かなりの高得点ではないかな?
時は唐の国が滅んだ後の国情が不安定な中国。
宮廷では、なにやらいらいらしている美貌の王妃(コン・リー)の朝のしたくから始まります。
何か、教訓めいたことを言いながら時を告げて回る家来たち。
ベッドから起き上がって、お化粧やら身支度に忙しい妖艶な侍女たち。
そんな宮廷の朝の様子の合間に映し出される、帰還を目前にしている王(チョウ・ユンファ)の部隊。
父の帰還を告げにきた三男に冷たい態度、尋ねて行った皇太子である長男とはどうもただならぬ関係の様子の王妃。
この嫌な女が主人公?
しかも、かなりドロドロ?
いやーな予感。
後宮前の広場には、兵士がぎっしりと並び、王妃をはじめ女たちもずらりと並んで王の帰還を待っているところに、王の帰還は明日に延びたと使いのものが告げて、この日は終わりです。
王は次男(ジェイ・チョウ)のいる本陣へ向かったのでした。
王は次男に「自分の与える物以上は、取ってはならない」と戒めます。
すごい数の兵士や家来が出てきますが、結局は王の家族の物語。
成功を得るために捨てた最初の妻。
結局、この女性に対する罪の意識から、誰も愛せなくなってしまった王様。
疑心暗鬼に陥り、大国である梁から迎えた王妃が疎ましくなった王は、王妃に毒を盛り時間をかけて殺す計画を立てました。
次男を王位につけるため、謀反を計画しながら、時を待って毒と知りつつ薬を飲み続ける王妃。
王妃のいらだちの原因がわかりました。
その事実を知り、心を痛める次男。
長男である皇太子が、母が後妻にいってもうけた実の妹と、それと知らずに深く愛し合っていたという運命のイタズラ。
両親から愛されないとひねくれてしまった三男。
結局、王の野心が家族の悲劇の元凶だった、という物語でした。
原題は「満城尽帯黄金甲」黄金を帯びた甲が城を満たすーということかしら?
まったく、ラストシーンは重陽の節句にちなんだ菊の鉢が一面に並べられているお城の広場に、黄金の甲冑をまとった兵士でいっぱいになりました。
それが、謀反を見破った王の軍勢の待ち伏せに会い、追いつめられて、みんな血まみれになって全滅してしまいました。
すごいシーンでした。
ワイヤーアクションのタイミングが合わなかったり、大写しの剣がぐにゃとなったり、「あらあら」と思うシーンもあったけど、娯楽大作としては、なかなか気に入りました。
女性の衣装は、西洋のお姫様を思わせるような、胸の大きく空いたドレスに、裾を引いたガウン。
すごく中国らしい繊細な刺繍や、贅沢な調度品。
かと思えば、現代風なネイルアート。
ちゃらちゃら音が鳴る金のかんざしや、自由な髪型も素敵でした。
これは、時代考証はしていないでしょうね。
まさかね。
でも、なんでも人海戦術の中国式は、いつの時代でもこうだったんだろうなと思わせ、ハッピーエンドではなかったものの、なかなか見応えのある作品でした。
CURSE OF THE GOLDEN FLOWER/満城尽帯黄金甲
2006年 中国/香港
チャン・イーモウ監督 チョウ・ユンファ(国王)コン・リー(王妃)ジェイ・チョウ(次男・傑(ジエ)王子)リィウ・イエ(長男・祥(シャン)王子)リー・マン(蒋嬋)ニー・ターホン(蒋医師)チェン・ジン(蒋氏)チン・ジュンジエ(三男・成(チョン)王子)
【解説】
『HERO』や『LOVERS』などのヒットメーカー、チャン・イーモウ監督による絢爛豪華(けんらん)な歴史大作。きらびやかな宮廷の裏に渦巻く陰謀と策略のドラマを華麗に描き出す。俳優陣も香港のトップスター、チョウ・ユンファ、『SAYURI』のコン・リー、『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』のジェイ・チョウらアジアを代表するスターたちが名を連ねる。細部にまでこだわった圧巻の映像美と怒とうのアクションシーンまで一瞬たりとも目が離せない。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
10世紀、唐時代の中国。美貌の王妃(コン・リー)は継子である皇太子(リィウ・イエ)と不倫関係にあった。王(チョウ・ユンファ)はそれを知りながらも“重陽節”を祝うため、第二王子ジェイ(ジェイ・チョウ)を伴い王宮に帰還する。だが盛大に儀式が執り行われる最中、数千に及ぶ黄金の甲冑姿の兵士たちが城内に姿を現し……。(シネマトゥデイ)
【感想】
あまり期待もしないでみたのですが、豪華絢爛という意味では、かなりの高得点ではないかな?
時は唐の国が滅んだ後の国情が不安定な中国。
宮廷では、なにやらいらいらしている美貌の王妃(コン・リー)の朝のしたくから始まります。
何か、教訓めいたことを言いながら時を告げて回る家来たち。
ベッドから起き上がって、お化粧やら身支度に忙しい妖艶な侍女たち。
そんな宮廷の朝の様子の合間に映し出される、帰還を目前にしている王(チョウ・ユンファ)の部隊。
父の帰還を告げにきた三男に冷たい態度、尋ねて行った皇太子である長男とはどうもただならぬ関係の様子の王妃。
この嫌な女が主人公?
しかも、かなりドロドロ?
いやーな予感。
後宮前の広場には、兵士がぎっしりと並び、王妃をはじめ女たちもずらりと並んで王の帰還を待っているところに、王の帰還は明日に延びたと使いのものが告げて、この日は終わりです。
王は次男(ジェイ・チョウ)のいる本陣へ向かったのでした。
王は次男に「自分の与える物以上は、取ってはならない」と戒めます。
すごい数の兵士や家来が出てきますが、結局は王の家族の物語。
成功を得るために捨てた最初の妻。
結局、この女性に対する罪の意識から、誰も愛せなくなってしまった王様。
疑心暗鬼に陥り、大国である梁から迎えた王妃が疎ましくなった王は、王妃に毒を盛り時間をかけて殺す計画を立てました。
次男を王位につけるため、謀反を計画しながら、時を待って毒と知りつつ薬を飲み続ける王妃。
王妃のいらだちの原因がわかりました。
その事実を知り、心を痛める次男。
長男である皇太子が、母が後妻にいってもうけた実の妹と、それと知らずに深く愛し合っていたという運命のイタズラ。
両親から愛されないとひねくれてしまった三男。
結局、王の野心が家族の悲劇の元凶だった、という物語でした。
原題は「満城尽帯黄金甲」黄金を帯びた甲が城を満たすーということかしら?
まったく、ラストシーンは重陽の節句にちなんだ菊の鉢が一面に並べられているお城の広場に、黄金の甲冑をまとった兵士でいっぱいになりました。
それが、謀反を見破った王の軍勢の待ち伏せに会い、追いつめられて、みんな血まみれになって全滅してしまいました。
すごいシーンでした。
ワイヤーアクションのタイミングが合わなかったり、大写しの剣がぐにゃとなったり、「あらあら」と思うシーンもあったけど、娯楽大作としては、なかなか気に入りました。
女性の衣装は、西洋のお姫様を思わせるような、胸の大きく空いたドレスに、裾を引いたガウン。
すごく中国らしい繊細な刺繍や、贅沢な調度品。
かと思えば、現代風なネイルアート。
ちゃらちゃら音が鳴る金のかんざしや、自由な髪型も素敵でした。
これは、時代考証はしていないでしょうね。
まさかね。
でも、なんでも人海戦術の中国式は、いつの時代でもこうだったんだろうなと思わせ、ハッピーエンドではなかったものの、なかなか見応えのある作品でした。
あれはエキストラではなく、みんな役者さんなんでしょうね?
なんか、北京オリンピックの開会式や閉会式といい、北朝鮮の軍事パレードといい、あのような国で生まれなくてホント良かったなあと思いました
映画館で見たら、もっとすごかったでしょうね。
この映画は、なかなか面白かったね。
いやな感じの王妃が、だんだん悲劇の主人公だと思えてくる演出がうまいなと思いました。