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ーロレンツォのオイルー命の詩ーLORENZO'S OIL
1992年 アメリカ
ジョージ・ミラー監督 ニック・ノルティ スーザン・サランドン ピーター・ユスティノフ キャスリーン・ウィルホイト ジェリー・バマン マドゥカ・ステッディ ジェームズ・レブホーン アン・ハーン ザック・オマリー・グリーンバーグ ローラ・リニー
【解説】
不治の病、副賢白ジストロフィーに侵された息子を救うために奮闘する夫婦の実話を、「マッドマックス」のG・ミラーが映像化した作品。平凡な銀行員オーギュストの息子が、不治の病に侵された。病院の治療もむなしく、息子の容体は日をおって悪化していく。オーギュストと妻は、自分たちの手で治療法を発見するべく様々な文献を読みあさるが……。(allcinema ONLINE)
【感想】
私事ですが、孫ができました。
二人目の孫ですが、娘の子供なので、我が家で静養中です。
そんな中でこの作品を見ると、親の気持ちが身にしみる作品でした。
健康で育つ中でも、いろんな悩みが沸いてくるのが子育て。
それが、難病の子供を持つ親御さんのお気持ちは、大変なものがあることでしょう。
銀行に勤めるアメリカ人のオドーネ夫妻(ニック・ノルティ、スーザン・サランドン)は、最近赴任先のアフリカから本国に戻って来た。
ところが、愛する息子ロレンツォに異常が現れる。
突然乱暴になったり、転倒して大けがをしたり。
医師の診断は、不治の病、副賢白ジストロフィーALDと診断された。
夫妻は、あらゆる治療を試みるが、まだ発見されて間もない病気なので、実験台にされることもあった。
夫妻はこれではいけないと、文献を読みあさり、研究を始めた。
そして、専門の壁を越えたシンポジウムを開催したり、独自の研究を専門家に聞いてもらったりしながら、脱ミエリン化を起こす極長鎖脂肪酸(VLCFA)を低下させる一種の栄養療法であるオレイン酸とエルカ酸の混合物「ロレンツォのオイル」を作り出した。
この物語は実話であり、映画の最後にはロレンツォのオイルで助かった人たちが映し出されています。
ロレンツォを演じた子役の演技に、涙を禁じられません。
とてもいい映画でした。
その後日談がウィキペデアに掲載されていました。
「その後、ロレンツォは処置が遅れたため劇的な回復は見られなかったものの、簡単な意思表示や、絵本や音楽を楽しむまでには回復した。
母親のミケーラ・オドーネが2000年7月に肺癌により亡くなり、父親のオーギュスト・オドーネがその後も看病していたが、2008年5月30日にロレンツォは誤嚥性肺炎のために死去した(30歳没)。」ウィキペディァより
この治療法は、効く人と効かない人があったようですが、いまでは発症前の患者を見つけ、早期から「ロレンツォのオイル」を投与して予防しているそうです。
すごい功績ですね。