マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

輝ける女たち

2007-12-03 11:25:56 | 映画ーDVD
ー輝ける女たちー
2006年 フランス ティエリー・クリファ監督 ジェラール・ランヴァン(ニッキー)カトリーヌ・ドヌーヴ(アリス)エマニュエル・ベアール(レア)ミュウ=ミュウ(シモーヌ)ジェラルディン・ペラス(マリアンヌ)ミヒャエル・コーエン(ニノ)クロード・ブラッスール(ガブリエル)ヴァレリー・ルメルシェ(パメラ)ピエリック・リリュ(ファブリス)クレール・モーリエ(コレット)ジル・ルルーシュ(ジェローム)

【解説】
大切な人の死によってそれまで疎遠だった“ファミリー”が再び集い、新しいスタートを切る人間讃歌。南仏のキャバレーに集う人々の、複雑に絡み合う人間模様を軽やかにみせる。下り坂の中年男を演じるのは『ムッシュ・カステラの恋』のジェラール・ランヴァン。彼の元妻役にカトリーヌ・ドヌーヴ、現在の恋人役にエマニュエル・ベアールと豪華キャストが勢ぞろい。フランスを代表する二人の大女優が、劇中で披露する見事な歌声は必“聴”。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ある晩、ニースにあるキャバレー“青いオウム”のオーナー、ガブリエル(クロード・ブラッスール)が帰らぬ人となる。葬儀には彼を父のように慕っていたマジシャンのニッキー(ジェラール・ランヴァン)をはじめ、彼に縁のある人々が集まった。その後、遺言が公開され、なんと店はニッキーの子どもたちが相続することになる。(シネマトゥデイ)

【感想】
フランス映画らしい作品でしたが、皮肉がきつすぎず、私には見やすい映画でした。
登場人物の紹介も、なかなか凝っていて、それだけに関係がわかるまで少し苦労しました。

でも、その複雑な人間関係が、深く絡み合っているところがこの映画の見どころでもあります。

かつて愛し合って、かつて憎んで別れた、でも、それを乗り越えてなお、つながれる部分を探りあっているまさに、大人の関係でした。
ニッキー(ジェラール・ランヴァン)をはさんだアリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)とシモーヌ(ミュウ=ミュウ)の三角関係。
スリリングでした。

若いマリアンヌ(ジェラルディン・ペラス)とニノ(ヒャエル・コーエン)の異母兄妹が、親世代の愛憎を見直しながら、自分の生き方を見つけていく映画でもありました。

ニースのキャバレー、夢のような世界ではあるけれど、そこに生きる人は現実を生きているわけで、しがらみが当然あります。
人生は簡単じゃないけど、みんなその時々、これがベストだと思って生きてきたんですよね。
「これが人生」登場人物たちが幾度となく口にするセリフです。

絆を発見した人たちが抱き合って夜空を飾る花火に魅入るシーンはとても美しかったです。

挿入されるエマニュエル・ベアールの歌声、けだるいシャンソンがこの映画にぴったりでした。
ジェラルディン・ペラスの歌うフランス語の「ローズ」。
ちょうど先々週末、「ローズ」を日本語で歌う女性ヴォーカリストと知り合いになったばかりなので、私個人としてもタイムリーでした。

いい女勢揃いの、題名通りの映画でした。