マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ゆれる

2006-08-16 18:25:42 | 映画ー劇場鑑賞
2006年 西川美和監督 オダギリジョー 、香川照之 、伊武雅刀 、新井浩文 、真木よう子

【解説】
『蛇イチゴ』の西川美和監督が兄弟を主人公に、家族のきずなや絶望からの再生を描くシリアスドラマ。旧知の女性が転落死したことをきっかけに、法廷で裁判にかけられる兄と弟の姿を見つめる。『スクラップ・ヘブン』のオダギリジョーが“自由人”の弟を熱演。その兄役に『バッシング』の香川照之。実際撮影中に意気投合したという2人の息の合った演技が素晴らしい。人間のどろどろとした感情やエゴとそこからの救いを描く。

【感想】
レディースデイとはいえ、こんなに立ち見かが出る映画も珍しいのではないでしょうか。
ほとんどが、女性。平均年齢は35歳、といったところでしょうか。
面白かったです。評判通り。

男性の兄弟のお話。
「間宮兄弟」とは違って、この二人にはいろいろ葛藤があります。
家を継いだ兄、自由気ままに暮らすカメラマンの弟。
私も二人の息子を持っていますが、うちの子の将来をみているようでした。
周りを見渡しても、男兄弟が仲良くやっている例は少ないように思います。
その理由もかいま見られるような、シリアスな映画でした。

また、「インハーシューズ」のシリアス版、という感じもしました。
ただ、ハリウッド的ハッピーエンドはない。
この兄弟、絆を取り戻すことができるのか?という問題を残したままのエンディングでした。
たとえ、許されたとしても、弟は兄の失った7年を償うことが可能なのでしょうか。
かなり酷い仕打ちだと思いますが。
いろいろ議論のあるところでしょう。

オダギリジョーもよかったし、なんといっても香川照之 の演技力が大きかったと思います。
検事役の木村祐一も良かったし、蟹江敬三さんもいいなあ。
伊武雅刀のお父さんは、すぐキレるけど、どういう人なのかなあ。
真木よう子さんも難しい役をうまくこなしていたと思いました。
なにより、脚本も書いた西川美和という女性の監督にびっくりしました。
「蛇イチゴ」も見なくっちゃ。

Love Letter

2006-08-16 09:30:44 | 映画ーDVD
1995年 岩井俊二監督 中山美穂 、豊川悦司 、酒井美紀 、范文雀 、中村久美

【解説】
天国の恋人に向けて送った一通のラヴレターがきっかけで、埋もれていた二つの恋が浮き彫りになっていくラヴ・ストーリー。監督・脚本は今作が劇場用長編映画デビュー作となる岩井俊二。主演は「波の数だけ抱きしめて」以来4年ぶりの映画出演となる中山美穂で、一人二役に挑戦して、ブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を獲得した。共演は「NIGHT HEAD」の豊川悦司と、これが映画初出演となる酒井美紀、柏原崇ほか。ヨコハマ映画祭作品賞、監督賞、主演男優賞(豊川)、主演女優賞(中山)、撮影賞(篠田)、新人女優賞(酒井)を受賞した。95年度キネマ旬報ベストテン第3位、同・読者選出ベストテン第1位。

【感想】
とても素敵なラブストーリーでした。
こんなにいい映画とは、知りませんでした。
中山美穂って、どちらかと言えば好きな女優ではなかったけど、この映画のヒロイン、特に藤井樹の方は、自然でよかった。
渡辺博子の方はちょっと煮え切らない感じでしたが。
豊川悦司も大阪弁でがんばっていました。

岩井俊二監督作品らしい、ロマンティテックな映像も素敵でした。
彼の長編デビュー作だそうですが、やっぱり少女映画(そんなんあるか?)っぽいですね。

韓国の「冬のソナタ」に影響を与えた映画だそうです。
なるほど。