マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ニキータ

2006-08-25 16:46:04 | 映画ーTV
1990年 リュック・ベッソン監督 アンヌ・パリロー 、ジャン=ユーグ・アングラード 、ジャンヌ・モロー 、チェッキー・カリョ 、ジャン・レノ

【解説】
パリを舞台に生存本能だけで生きている不良娘が殺し屋に変貌させられてゆく姿を描く。監督・脚本は「グレート・ブルー」のリュック・ベッソン。

【あらすじ】
パリの路上に生きる粗暴な不良娘ニキータ(アンヌ・パリロー)。麻薬中毒の彼女は薬屋を襲撃しようとして3人の警官を射殺してしまう。ニキータは無期懲役刑を言い渡されるが、その生存能力の高さに政府の秘密機関が目をつけ、工作員として働くことを強要される。初めは抵抗したニキータだったが、選択は一つしかないことを知り、教育係のボブ(チェッキー・カリョ)による厳しい訓練に耐え、先輩のアマンド(ジャンヌ・モロー)のアドバイスもあって3年後には美しい女殺し屋に変貌していた。23歳の誕生日に初めて外出を許されたニキータは、ボブに連れていってもらったレストランで拳銃を与えられ、暗殺指令を受ける。無事仕事をこなした彼女は一人前の秘密工作員として認められ、コードネームをもらった。そんな日々の中、ニキータにも初めての恋が芽生えた。相手はスーパーのレジ係マルコ(ジャン・ユーグ・アングラード)。しかし婚約者となっても彼には秘密を打ち明けることはできなかった。ソ連大使館から機密情報を奪取する指令を受け潜入するが失敗し身も心も疲れきったニキータにマルコは仕事をやめろと言う。彼は全てを知っていたのだ。ニキータは一人逃亡し、残されたマルコは機密情報のマイクロフィルムをボブに渡し、ニキータを守ってくれるよう頼んだ。静寂の中、言いようのない寂しさが2人を包んでいた。(以上 goo映画)

【感想】
先にアサシンを見て、オリジナルが後になったが、やはりオリジナルの方が圧倒的に面白かった。
オープニングは殺伐とした荒っぽい感じで始まりました。
ストーリーを知っているので途中ちょっと退屈な感じもしたけど、後半は、ハリウッドがさらっと作ってしまったところ、力が入っていました。

主役のアンヌ・パリローの素晴らしいスタイルと着こなし。素敵。
ベニスでの楽しいひとときは短いシーンで幸せな感じを十分表現していて、うまいと思いました。
恋人の告白を聞きながら狙撃するシーンは、なんとも言えない辛さがじんじん伝わってきたし、ニキータと一緒にどきどきはらはらしました。
恋人たちの会話もおしゃれで心に響きました。
特に、別れのところはせつなかった。

ジャン・レノのでたらめさも、笑っちゃうほど可笑しかった。さすがです。
硫酸かけるとこも、あれは漫画ね。
ニキータが大使に化けて大使館へ行くとこなんか、わからないわけないやん!ってつっこみそうだった。
そういう、ユーモアを混ぜながら、ニキータの悲劇を描いて行くとこがいいなあ。
この確信犯的な作り方に惚れちゃうわ。

ハリウッド版でアン・バンクロフトが演じた女性教官をジャンヌ・モローが演じていました。
これは、引き分け。どちらの存在感もすごい。

最後、男同士が話し合うところ、粋でした。おしゃれ。素敵。

ちなみに母は、ハリウッド版の方が良かったそうです。
ブリジッド・フォンダのけなげさがたいそうお気に入りです。