スーダンの紛争

スーダンの紛争

 

スーダンに滞在していた日本人が、無事に脱出できて何よりである。スーダンの紛争に関して、日本ではあまり語られない問題がある。

 

アフリカの多くの内紛は、外国の介入によることが多い。表立っていなくとも、ザイールでの内紛、アンゴラでの内紛などすべて、外国の勢力が自国の支援する部族を使って、自国の利益を図っている。今回のスーダンも、金や宝石を目指してロシアが働いていると言われている。

 

アフリカには、部族間の事情もある。各部族は地域を分けて生活しているのではなく、各自入り組んで生活している。現在の国境は、西欧諸国が入ってきて勝手に境界を決めていて、住んでいた部族などの事情は考慮されていない。国で分断された部族は、国境を越えて広がっており、通過許可などを複雑にしている。いろいろの現地での調査などでは、国、地方の州、部族の許可など三重に許可が必要な場合がある。

 

スーダンでも、同じような問題があると思われる。紛争地からの脱出は、想像以上に複雑である。

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