ストレスとイライラ 5

ストレスとイライラ 5

 

最近各地の保育園で、保育者から子どもが虐待を受ける例が報告されている。保育者は子ども好きというイメージからは、唖然とするばかりだ。しかし以前にも書いた様に、多くの人々が、ストレスとイライラを日々感じているであろう。現在の社会は、そのような状態にある。許されることでは無いが、ストレスが溜まっていると、突然この様な現象が起きる。

 

いろいろの専門家は、保育士の定員が少ないとか言っているが、本当にそれで解決できるのであろうか。注目しなければならない点がある。

それは正義の味方のように、保育者の非を追究する保護者や関係の人々である。その背景には、追及しているヒトの内面の問題がある。表面には出ていないが、自分の内面に同じ問題を抱えている人の場合が多い。内面に子どもに対する苛立ちを持っている人は、自分の現実を見ないようにするために、外に対する問題の追及をする場合が多い。このような場合には、問題の本質の解決に向かわず、相手を追究する方向に向かう。何の解決にならない場合が多い。

 

現在の日本人は、多くがストレスとイライラを抱えている。これは動物学的には、密度が(人口)が環境の許容量を超えている時に起こる現象である。動物であると急激に密度が下がり、落ち着くと再び増加に代わる。日本の国土の適量は、江戸時代後期ごろと思われる。その程度に密度が下がるまで、減少は続いても不思議ではない。

 

しかしながら、今の我々はこの環境で生きて行かなくてはならない。自分の人生をより確かなものにするのは、本人しかいない。周囲の不安に振り回されずに、自分の歩く道を見つけることであろう。

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