虐待やいじめ

虐待やいじめ    2019.03.11.

いじめ自殺で、いじめた生徒への賠償の判決が出た。このことが正しいのかどうかは、様々な判断があると思われる。

気になることは、社会全体が物事の本質についてあまり議論しない点だ。もちろん本質を議論しても、すぐに解決策はない。しかし本質を見据えないと、いつまでたっても対症療法でしかない。

マスコミが取り上げて社会問題化するが、多くの人々が巻き込まれて、自分自身も攻撃的判断に陥っていることを理解していない。前回に書いたように、多くの人が現在の社会の中で、ストレスにさらされ、知らないうちに攻撃的になっている。ストレスの結果は、様々なアレルギー反応にも関わっている。アトピーとされている現象も、精神的な安定によって改善されることは、不登校の子どもの野外塾をしているときにもたびたび経験した。

最近では、自分の次男を蹴りつけている動画が拡散して、逮捕された母親がいる。群馬の高校生が、いじめにより自殺をしたとみられるニュースが流れている。

社会全体のストレスが多く、各個人が攻撃的になっている現象とみられる。もちろんそんな中でも、あまり攻撃的にならない人たちも少なくない。しかし一部の人は、明らかにホルモンのバランスを崩して、攻撃的になっていると思われる。こうなってしまった人に、いろいろ意見してもほとんど受けいれられない。興奮を抑える処方でもして、沈静化を図る必要もあるであろう。学校でも、児童相談所でも対応に苦慮する。専門的知識だけでは対応できず、危険を察知する経験が必要になる。私は多くの途上国で、いろいろな場面で、一対一で対応する機会が沢山あった。この様な場合に、第一に必要なのは、会った瞬間の直感で敵か味方か見極めることである。銃口を突き付けられた時に、どの程度の危険かを察知して、対応する必要がある。
学校や児童相談所では、担当者は逃げる場所が無い。日本では、「三人寄ると文殊の知恵」と言って、他者に相談することによって道が開けることもある。

まだまだ問題は、拡大する傾向にある。担当部署は、今までの方法では限界がありそうだ。

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