メコンのナマズ 

メコンのナマズ  2011.7.18.  金森正臣

 昨日の日曜日(7月17日)、久しぶりにバンケンコン市場に出かけた。最近忙しかったので家の食材が乏しくなり、現地の食材を調達しながら新しくなった市場を見学。この市場は家から歩いて10分ほどだが、数か月行っていなかった。2月ごろに行った時には、古い市場を使いながら、場所ごとに改造していた。セントラルマーケットと呼ばれている、市の中心の市場の改造も、使いながら行ったために1年以上の歳月と、周辺のゴタゴタは、なかなか迫力があった。セントラルマーケットは、旅行者のお土産物屋も多いので、仕方が無いのかと思っていたが、バンケンコン市場も同じ手法で改造したから、案外カンボジアの得意な方法かもしれない。最もコンポンソムの港町の市場は、中にいる業者が誰も一時期の立ち退きをしないので、担当者が火を付けて火事に仕立て、立て直したとの噂があった。火事の後4日目ぐらいに行ってみたが、何と溶接まで済んだ鉄骨が既に準備されており、1月ほどで新しい建物に変わってしまった。

 久しぶりに市場を歩いていると、メコン川のナマズが目に付いた。メコンやトンレサップなど淡水の多いカンボジアでは、特にナマズの種類が多い。図鑑でも45種類ぐらいは載っている。写真のナマズは、左の下に居る最も大きなのが1種。その上に乗っている数匹の体高の高いのが1種。右側に居る太く短い2匹が1種。その手前の2匹が1種。更に一番手前の4匹が1種。この一番大きなナマズでも10キログラム未満であろうから、メコンオオナマズであればまだ子ども。メコンオオナマズは、200キログラムを超すのもいる。

 買ったのは最も手前の種類の輪切り。3センチ厚さぐらいを5切れ。煮つけにしたがなかなか脂が乗っていて、美味しかった。一食には1切れぐらいしか食べられない。この仲間は、最近養殖したものもおり、脂が乗り過ぎて美味とは言えない。
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