乾期の終わりの結婚式

乾期の終わりの結婚式 2011.4.29.  金森正臣

 うちのスタッフが、昨日(4月28日)結婚した。日本に留学して、日本語も流暢。英語も中国語も堪能だと言う才媛。旦那さんも日本留学生で、現在はカンボジアの技術工科大学で講師をしている。カンボジアでは、必ず結婚の儀式で、お坊さんを呼ぶので、「雨季の安居」に入ると結婚式が出来なくなる。乾期の終わりの今は、今結婚シーズンに結婚したい人の駆け込みが多い。カンボジアでは、結婚に付きものなのが占い。名前や年齢、生まれた日、相手の年齢などで占ってもらい、来年に延期する人もいるくらい。

 うちのスタッフも今年にする駆け込み組。朝のうちに家でお坊さんを呼んで儀式を済ませ、夕方から披露宴会場で友人たちを呼んで披露宴。カンボジアの披露宴は、何人来るか予想がつかない。招待状をたくさん出しても、返事をもらうことはしないから、本番が終わって初めて状況が分かる。

 披露宴が始まっても、直ぐにお客さんが揃うわけではない。開始時間から30分遅れぐらいで、ぼつぼつとお客さんが来始める。1-2時間遅れぐらいでお客さんのピークになる。早く来たお客さんは、既に帰っている場合もある。来た順に10人ぐらいが座れる丸テーブルに、係が誘導する。10人そろうとテーブルに、ご馳走や酒が運ばれて来て、テーブルごとに宴会が始まる。コース料理のように前菜やメインディッシュが運ばれ、最後はご飯類やデザートが出ると終わり。ビールやウイスキーは飲み放題。お客さんは帰りにご祝儀を、出口近くの係に置いて行く。

 今回の結婚式は、出席者は700人ぐらいもいたであろうか。広い会場で数えることは不可能。今回のお嫁さんの妹さんも日本留学組。既に同じ留学組と結婚しており、二人でいくつかの事業を行っている実業家。結構成功組の、上流社会の結婚式のように思えた。
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あついヨー!

あついヨー!  2011.4.29.   金森正臣

 いよいよ乾期の終わりになり、毎夜最低気温が30度を越している。朝5時ごろになって起きた時に、汗が出るから不思議だと思い、寒暖計を見ると32度。昨夜の最低気温に近いと思われるのだが。

 最近自動記録計が壊れて、記録が出来ていないが、従来の傾向だと朝5時ごろは最低気温のはず。既に乾季は終わったかのように、2日ほど夜半に雷が有り、モーレツなスコールが有った。今までに雨季の始まりにこの様な激しいスコールを経験したことが無い。でも雨季の始まりなのであろう。大陸の気候は、日本のように海に囲まれた国の気候と異なり、大きく変化するのは通常の内なのだ。

 今年の様な降り方をすると、1-2カ月後に再び乾期が来て、播いたイネが枯れることもある。そうなると農民は、次に播く種を持っていない場合も多く、大問題になる。以前にも早く雨季が来た年に、6月ごろに雨の降らない時期が有り、稲作が大打撃を受けた。政府も新しい種籾の配布に努力したが、間に合わなかった例が有る。

 雨期に入ると、お寺で「雨季の安居」の修業が有り、お坊さんが外の公式の行事に出ることが出来なくなる。結婚式には必ずお坊さんを呼ぶこの国では、乾期の終わりは今年度の駆け込み結婚で大にぎわいになる。昨日もうちのスタッフが結婚し、皆で出かけた。その報告はまた後ほど。日本での「雨季の安居」は、4月16日から7月15日になっている。しかしカンボジアでは雨期明けの11月ごろまで、お坊さんは外の行事に出ないので、結婚式は約半年に集中する。
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