カンボジア葬儀事情 1

カンボジア葬儀事情 1  2009.7.28. 金森正臣

 先月の中旬、カウンターパートの一人が突然電話してきて、化学の先生の家に行くからついて来いと言う。7時30頃に迎えに来てくれ、プノンペン郊外のやや田舎の地域の家に行った。着いて見ると葬儀の準備がなされており、何方か亡くなったらしい。化学の先生の奥さんのお祖父さんだと言う。何回か訪れたことのある家であるが、お祖父さんに逢ったことはなかった。

 家の脇にテントが張られ、盛装した大勢のお年寄りたちが集まっている。やはり亡くなったのがお祖父さんだからであろうか。ひときわ目に着いたのが、写真の天国への階段。前に写っているのは、化学の先生。頭を丸めて、弔辞の意を表している。一番奥に極楽に居られる阿弥陀仏らしきお姿が有り、そこに至る階段が、花道になって飾られている。迷わずに天国に行けそうだが、右にも左にも阿弥陀様がおられて、どこに行ったら良いのか迷いそう。日本にも死して後は天国に行く思想があるが、こんな形で明確に示されたのは初めて。分かり易くて良い。

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