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金森先生のカンボジア日記

金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記

中学生のいじめと自殺

2024年06月13日 | 自然現象

中学生のいじめと自殺

 

関西の県で、中学生の生徒が自殺し第3者委員会が、いじめによる自殺と認定した。

先生が忙しすぎて、十分に対応が出来ないと言った意見が起きている。実際には、いじめなどで変調を起していると、瞬時に分かる感性の欠如が問題の基本にある。その後の対応は時間などの問題があるが、まずは事例を見きわめる感性が必要であろう。

これはいつも書くように、子ども時代の自由が制限されて育つと、相手とのやり取りが上手にできない。先生たちが既にこの時代になっているように思われる

今後どのように養成するか、大きな問題であろう。


森嶌昭夫先生が亡くなられた

2024年06月06日 | 自然現象

森嶌昭夫先生が亡くなられた

 

名古屋大学名誉教授の森嶌先生が亡くなられたことが新聞に掲載されていた。

非常に紳士な方で、心から尊敬できた。

 

最初の出会いは、県の環境審議会の時であったと覚えている。先生は全体の議長をしておられ、私は自然分野の部会長をしていた。

その後愛知万博の海上の森問題で、違う立場で会議に出ることも多かった。海上の森には、オオタカ、サンコウチョウ、シデコブシなどがあり、最終的に海上の森の案は、長久手に移り現在のジブリパークになっている。

 

その後カンボジアでもお会いしたことがあった。私のカンボジアとの縁は、名古屋大学の国際開発研究科からの依頼であったが、カンボジアでお会いしたころは、森嶌先生が国際開発研究科の研究科長をしておられたと思われる。カンボジアの法科大学でお会いした。

 

意見や立場が違っても尊敬できる方は多くは無い。少し寂しい感じがする。


自分で遊べない日本人

2024年06月04日 | 自然現象

自分で遊べない日本人

 

各種スポーツやテーマパークが賑わっている。それは計画者にしてみれば大成功で、喜ばしいことである。

しかし見方を変えれば、自分で遊んでいないように見える。

誰かに遊ばされないと、自分自身では遊べない現実が見える。

 

遊びはもともと生きることと結びついており、どこでもいつでも遊べるのが理想であろう。南極観測隊の第一次副隊長、越冬隊の隊長を務めた西堀栄三郎(愛称はエテさん)は、どこでもナイフ一本あったら退屈しないと述べているが、人の生き方の基本であろう。

 

現在の日本人は、遊ばされる施設が無いと遊べないのは、なんとも寂しい。自分自身の人生を過ごすために、もっと自分で遊べる必要がある。


体験的知

2024年06月03日 | 自然現象

体験的知

 

知識には体験的に得た知識と間接的体験で得た知識がある。皆さんは意識したことがあるであろうか。

 

現在の学校教育では、多くの知識が間接的に得られ、直接体験で得られることは少ない。問題は使おうとして時に、すぐに使える状態にないことであろう。間接的体験で得られた知識は、試してみないとすぐには使えない。

 

子どもたちとキャンプをしていたころに、火に触って火傷をした子どもがいた。彼は小学校高学年で、火が熱いことは知っていたが、実際に扱うのは初めてであった。

 

教育学者の太田堯氏は、「なぜ学校に行くのか」(1984 岩波)で刀鍛冶職人の焼き入れの感覚を体にめり込んだ知識と表現している。現在の子どもたちは、実際の体験から知識を得ることは少なく、試してみないと使えない知識が多い。人生の上では同じ知識でも、すぐに使えない知識に注目する必要がある


孤独は幻想

2024年06月02日 | 自然現象

孤独は幻想

 

最近いろいろな形で、孤独が問題になっている。

しかし実際には孤独などは、個人の幻想にすぎない。

 

本来ヒトは、食べるのも排泄も変わってもらうことは出来ない。自分の人生は自分でしかできない。一人では生きられないと言うが、社会に属していると言うことで、人生は他の人に代わってもらうことは出来ない。

 

一遍智真上人は、「おのずから 会いあう時もわかれても ひとりはいつもひとりなりけり」と言っている。これこそ人の生きる本当の姿で、人に代わってもらうわけには行かない。また、越後の良寛さんは「よのなかに まじわらぬにはあらねども ひとりあそびぞわれはまされる」と詠んでいる。これらの人生はそれぞれ一人で行うものであることを示している。

 

自分の心の中の幻想に迷うことなく、一人で生きることの真の意味を理解できれば、孤独などは存在しない。


事例で学ぶ児童生徒の支援 2024年度第3回

2024年06月01日 | 自然現象

事例で学ぶ児童生徒の支援 2024年度第3回

 

事例で学ぶ児童生徒の支援 2024年度第3回6月9日(日)13時30分~15時30分

場所 ・安城カウンセリングルーム  

 

有志の皆様                                  

2024年度 事例で学ぶ児童生徒支援 

子どもたちの成長と楽しい学校生活のために日々のご尽力、ご苦労様です。

児童生徒支援の実際は多くの困難さを伴い、これでよいのだろうか、もっと他によい方法はないだろうか、自分は何ができるのだろうかなど、苦慮することばかりだと思います。児童生徒の問題行動を多面的なとらえ深く理解するためには、事例を通して学ぶことが大切だと思っています。2024年度は、下記のように計画しました。ご参加をお待ちしています。

 

                  記

1 参加者

 ・子どもの問題に関心のある方(守秘義務の守られる立場の方)

 ・生徒支援の力量を高めたいと思っている教師

 ・事例を抱えていて助言のほしい教師

 

2 開催日時

 ・第2日曜日 13時30分~15時30分 年8回

  4/14(日)  5/12(日)  6/9(日)  9/8(日)  10/13 (日)  11/10(日)  1/12(日)  2/9(日) 

*学期末の7月、12月、3月は休みます。

*夏休みの8月は、箱庭を作る会の予定です。詳細は後日お知らせします。

3 場所

 ・安城カウンセリングルーム  

安城市御幸本町10-5 シャンボール安城1103号室  

 *JAあいち中央の西側マンションの11階です。駐車場はアンフォーレの駐車場(2時間無料)、又は、御幸本町市営駐車場を使ってください。徒歩1~2分です。

4 助言者

  金森正臣先生 愛知教育大学名誉教授 

5 参加費

  1回500円

  *事前申し込みは不要、当日会場へおいで下さい。1回のみの参加も歓迎です。 

6 会の進め方

 ・事例は口頭、またはレジメで発表し、児童生徒の絵、作文等があれば資料とします。

(世話人:安城カウンセリングルーム主宰 杉浦ひろみ 080-5165-9824)


いじめ問題 5

2024年05月31日 | 自然現象

いじめ問題 5

 

問題の解決について考えてきたが、今後の見通しの私見を述べておきたい。

 

日本の人口が半減したら、大人はもっと自分の生活のために時間がとられ、子どもへの干渉をする時間が無くなるであろう。お金があっても、自分のことはある程度自分でしなければならなくなる。

その結果、子どもは自由になり数百万年の歴史を持つ遺伝子が働き、本来の成長過程に戻るであろう。

 

現在の日本の状態からすると、人口の減少には時間がかかりそうであるが、始まると意外に早そうに思われる。50年から100年ぐらいであろうか。

その間の子どもたちは、気の毒ではあるが、実際には改善する方法は難しい。


ベニクジャクが咲いた

2024年05月30日 | 自然現象

ベニクジャクが咲いた

 

今朝起きてみると、ベニクジャクの花が咲いていた。

昨年付近の農協の直販所で、200円ぐらいで買ってきた鉢のものだ。忘れられた様に、片隅に置かれていた。

カンボジアでは時々見ていたので、懐かしくなって買った。

以前にゲッカビジンが良い香りで咲いたこともあったが、ベニクジャクにはあまり臭いは無い。

でもなんだか元気が出る。


いじめ問題 4

2024年05月28日 | 自然現象

いじめの問題 4

 

いじめの問題を、子どもの成長過程から見た私見を簡単に示した。

しかしこの問題の研究はそれほど簡単ではない。

 

問題の複雑さは、学ぶ子ども側にもいろいろが絡んでくる。なるべく簡単にするために、子ども側からだけ見たが、実際には子どもは様々な環境に置かれている。

第一は親や周囲の大人の状況である。子どもが3歳未満でも周囲の大人の影響を受けて、いろいろな学習が進行する。例えば家庭の中で不安があると、いろいろを学習する状態にはならない。小学校の低学年の子どもでも、夫婦が不中であったりすると、不安が大きくなり家から出られなくなったりする。家が流されたり、火災にあったりする夢などを見ている。これは大人が目の前で喧嘩していなくても、起こる現象で、微妙な空気を感じている。この様な状態の子どもは、遊んでいても相手から学習する状態には無い。

 

さらにいろいろな要素が絡んでくるから、簡単に研究が進むわけではない。しかしながら、視点を変えて子どもの成長に合わせた研究がなされなければ、現在の子どもたちの人生は著しく狭いものになる。


いじめ問題 3

2024年05月27日 | 自然現象

いじめ問題 3

 

少し成長して、相手を意識できる段階。3歳ごろから小学校にあがるぐらいであろうか。友達として相手を意識でき、特定の人物と遊びが盛んになる。

明らかに特定の人物を意識して、遊ぶようになると、トラブルも起きることが多くなり、その調整に苦労する。特に特定の相手との関係が大切になるから、トラブルの修復もそれなりの交渉などが必要になる。

 

この様なトラブルは、修復交渉の方法を手に入れるための時期であり、トラブルが無ければ交渉の方法も手に入らない。現在の日本では、ほとんどが大人に管理されていて、子どもが修復交渉をできる様になることがない。大人になった時の基礎が出来ていないことになる。このたまにいじめなどのトラブルに、自分から対処が出来ない。