科学技術振興機構(JST)は、 日本科学未来館の毛利 衛 館長の後任として、IBM T.J.ワトソン研究所 フェロー の浅川 智恵子 ( 61歳)を選任した。浅川氏は館長就任後もIBM フェローを兼務する。
浅川 智恵子は、小学校時代にプールでの怪我がもとで徐々に視力が衰え始め、中学2年生の時に失明。大学卒業後、視聴覚障害リハビリテーションセンターの社会福祉法人日本ライトハウスでプログラミングを学ぶ。
1985年 日本IBM 東京基礎研究所に入社。1992年「日本語デジタル点字システム」を開発、1997年 史上初の実用的な音声WEBブラウザ「IBM ホームページリーダー」を開発。1999年 厚生労働大臣賞受賞。2004年 東京大学 大学院工学系研究科 先端学際工学専攻 博士課程修了、博士(工学)取得。
2009年 日本IBMでは史上3人目のIBM フェローに就任。2011年 文部科学大臣表彰。2012年 ICT超高齢社会構想会議 構成員(総務省)。2013年 紫綬褒章受章。2014年 米国カーネギーメロン大学 IBM 特別功労教授に就任。 2016年「 2020ワールド・ロボット・サミット実行委員会諮問会議(経済産業省)」。 2017年 視覚障がい者の屋内ナビゲーション技術「Navcog」を発表。 2017年 米国National Academy of Engineeringメンバー。 2018年 米国IBM T.J.ワトソン研究所に移籍。
2019年 「全米発明家殿堂」入り。 2020年 米国盲人協会 ヘレンケラー・アチーブメント・アウォード受賞。 2020年 視覚障がい者のためのナビゲーションロボット「AIスーツケース」を発表。(「科学技術振興機構(JST)」)