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●科学技術ニュース●「NEDO懸賞金活用型プログラム」第3弾 公募開始 生体信号データを使ってスケートボーダーの挙動予測に挑戦

2024-09-06 10:00:05 |    ロボット工学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、“NEDO Challenge”「NEDO懸賞金活用型プログラム」の第3弾となる「NEDO Challenge, Motion Decoding Using Biosignals」の公募を開始した。

 同事業における、データ準備などの環境整備は国際電気通信基礎技術研究所に、企画運営はSIGNATEに、それぞれ委託して実施する。

 同事業では、実際のスケートボードランプを走行中のスケーターから記録された生体信号を用て、姿勢や運動モードなどの挙動予測に対して、総額400万円の懸賞金を供する。

 将来的には、脳と筋骨格系の連携による、ヒトの複雑な全身運動制御機構の理解を深め、類似の運動制御を必要とする人型ロボットの運動生成研究を進展させることで、実環境ブレイン・マシンインターフェース(BMI)の実現を目指す。

 同事業で題材とする脳波(EEG、Electroencephalogram)、筋電位(EMG、Electromyogram)などの生体信号は、ヒトの意図や動作と関係を持つ重要な要素であり、これらを解析することは身体能力のサポートや暗黙知の転移など、人間の能力を補完することや拡張することにつながる多様な可能性を有している。

 一方で生体信号は、例えば運動時の状態によってノイズを多く含んでおり、データの前処理や解析に際してさまざまな注意を払う必要がある。

 以上のことから生体信号は、昨今のデータ駆動社会において、データ処理スキルを高める観点で最適な題材であり、大きな波及効果が見込まれる。

 今回は、実際のスケートボードランプを走行中のスケーターから記録された生体信号を用いて、脳波や筋電位から姿勢や運動モードなどの動作に関わる挙動を予測する懸賞金型コンテストを実施する。

 同事業を通じて、脳と筋骨格系の連携による、ヒトの複雑な全身運動制御機構の理解を深め、類似の運動制御を必要とする人型ロボットの運動生成研究を進展させることで、将来的な実環境ブレイン・マシンインターフェース(BMI)の実現を目指す。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>

◇応募の詳細◇

【応募テーマ】同事業では、以下の2テーマを設定している。

<テーマ1:スケートボードトリック分類チャレンジ>

 運動時に頭皮上から記録された生体信号から運動パターンを解読。

<テーマ2:スケートボーダー重心位置予測チャレンジ>

 運動時に下肢の皮膚表面から記録された生体信号から、位置や速度などの運動状態を解読。

【懸賞金額】

 1位100万円、2位50万円、3位25万円、4位15万円、5位10万円 各1者総額400万円。テーマ1、テーマ2それぞれの受賞者に交付する。また懸賞金とは別にアイデアが優れているものは、審査委員特別賞を授与することがある)

【今後の予定】

公募期間:2024年7月25日(木)~10月28日(月)
審査期間:2024年10月~11月
受賞者決定、表彰式:2024年12月
懸賞金交付:2025年3月
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