“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術ニュース●ノーベル生理学・医学賞、遺伝子制御に関わるRNAの発見で米2氏が受賞  

2024-10-07 19:33:19 |    ◆受賞◆
 2024年のノーベル生理学・医学賞は、米マサチューセッツ州立大学メディカルスクールのビクター・アンブロス氏と、米ハーバード大学のゲイリー・ラブカン氏が受賞した。

 受賞理由は、「マイクロRNAの発見と転写後遺伝子制御におけるその役割について」。


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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「疫禍動乱」(ポール・A・オフィット著/日経ナショナル ジオグラフィック)

2024-10-07 09:42:52 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:疫禍動乱~世界トップクラスのワクチン学者が語る、Covid-19の陰謀・真実・未来~

著者:ポール・A・オフィット

日本語版監修:大沢 基保 

発行:日経ナショナル ジオグラフィック 

 ポール・A・オフィット最新作! 世界トップクラスのワクチン学者が贈る、COVID-19を理解し、付き合っていくための決定版ガイド。あのときに感じていた違和感、モヤモヤ。今なお残る疑念。4年間にわたる一連の出来事は、結局、何だったのか。世界トップクラスのワクチン学者、そしてパンデミック対策の中枢にいた著者が、混乱の裏で起きていた出来事の真相を徹底的に調べ上げ、しこりのように残っていたモヤモヤを解消し、パンデミックを総括する。FDAワクチン諮問委員会のメンバーとして、またCDCの予防接種実施諮問委員会の元メンバーとして、オフィットは何億人もの人々に影響を与える政策の立案に立ち会ってきた。同書では、私たちがかつて何に惑わされ、今どこにいるのか、そしてこの病気との終わらない戦いの中でどこへ向かおうとしているのかを、最前線に立つ者の視点から語る。同書には今後、感染症と付き合っていくために知っておくべきことがすべて含まれている。現実的な分析と賢明なアドバイスに満ちた同書は、新たな常態に対する新たな解決策を見出すことに関心のあるすべての人のための一冊である。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「<増補改訂版> 図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方」(福地健太郎、園山隆輔著/翔泳社)

2024-10-07 09:42:23 |    科学技術全般



<新刊情報>



書名:<増補改訂版> 図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方~論文・レポートを自力で書けるようになる方法~

著者:福地健太郎、園山隆輔

発行:翔泳社

 添削指導の現場で生まれた文章上達メソッドに、生成AI活用などの情報を加筆した改訂版が登場。理工系に必要な一生モノの文章力を身につけよう。「実験レポートや報告書、論文が書けない……」とお悩みの方は、まずは「なぜよい文章を書かねばならないのか」を考えてみよう。よい文章を書くには、自分の考えをよく整理することが必要になる。この増補改訂版では、好評既刊「図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方」よりも「まずは書きはじめる」ためのハードルを下げ、生成AIを利用する際のポイントや注意点を大幅に加筆している。どんな情報をどのように配置すべきか、吟味・推敲を重ねていくうちに、書くべき内容・構成・結論が明確になる。結果、書いたレポートや論文も評価されるようになる。随所に「演習」を入れているので、学んだ内容をその場で試して確認できる。同書を読み終えた後は、「結局、なにを言いたいのかわからない」と指導教官や先輩、上司から指摘されることはなくなるであろう。
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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他>

2024-10-07 09:41:48 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




フロンティア NHK BS 毎週火曜日 午後9:00〜午後10:00

10月8日(火)恐竜王国 繁栄の秘密(選)

 恐竜が誕生した三畳紀、乾燥した気候で生きものたちにとっては厳しい環境だった。ところが三畳紀の中期に約200万年だけ雨の量が増えた。この雨が恐竜たちに恵みをもたらしたいう。他にも生きものがいたのに、なぜ雨は恐竜だけを繁栄させたのか?そもそもなぜ雨が降ったのか?研究者たちは、世界各地に散らばっている証拠をもとに、地球と恐竜の壮大なストーリーを紡ぎだした。

いまからサイエンス BSテレ東 毎週水曜日 午後10時~10時55分

10月9日(水) 月に宝がある!? 宇宙資源争奪戦!日本は勝てるか? 宮本英昭(東京大学 教授)

 今年6月、中国の無人探査機が月の裏側からサンプルの回収に成功。世界に衝撃を与えた。インドや日本、アメリカも次々に月面に着陸。今、世界中で月面開発が過熱している。その理由は、月にある「資源」を獲得できると、今後の宇宙開発を大きくリードできるから!地球の外を舞台に勃発する「宇宙資源争奪戦」の最前線に迫る。今回のゲストは、アメリカや日本などが共同で、半世紀ぶりに人類の月面着陸を目指す巨大プロジェクト「アルテミス計画」のキーマン・東大の宮本英昭教授。先生が開発、NASAが採用を決めた月面観測装置の実力とは!?そして、宇宙に眠る資源の可能性に加藤浩次がとことん斬り込む。資源枯渇に直面しつつある地球の活路は、宇宙にあり!? 宇宙開発の最前線に迫る。

出演:宮本英昭(東京大学 教授)

司会:加藤浩次、古旗笑佳

地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

10月12日(土) 再発見! 巨大マンモスの真実

 パリの国立自然史博物館で展示されていた世界最大級の巨大マンモスの化石。発見から150年を経て行われた大規模修復を機に、現代の科学者たちが真実の姿に迫る大調査に密着。年代測定や骨に刻まれた新発見から浮かび上がるのは、当時の南フランスに広がっていた豊かな生態系。さらに、思わぬところから、巨大マンモスの死の真相が浮かび上がる。いつ、何が起きたのか?謎解きサイエンスドキュメンタリー!(フランス2023年)

新プロジェクトX〜挑戦者たち〜  NHKテレビ  毎週土曜日 午後7時30分~8時15分

10月12日(土) 孤立集落へ 命の道をつなげ 〜東日本大震災 6日間の闘い〜

 2011年、東日本大震災の直後、津波による大量のがれきで道路が塞がれ孤立集落が多発。救助も支援物資も届けられず住民は命の危機に陥った。そのとき立ち上がったのは地元の建設業者たち。重機でがれきの山に突入し道を切り開いた。特に被害が深刻だった岩手県釜石市鵜住居の孤立集落では、炊き出しを行う「おにぎり部隊」、遺体を収容する消防団など、みんなが力を合わせ生き抜いた。“命の道”をつなげた人々の6日間の闘い。

MC:有馬嘉男、森 花子

語り:田口 トモロヲ
 
ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前8:28〜9:00(隔週新作)

10月13日(日) 日本の基礎研究の危機このままではもうノーベル賞は獲れない!?

 日本の基礎科学研究の力が低下していると言われて久しい。原因は、極端な成果主義と、若手研究者の不安定な研究環境にある。基礎研究は、地道な試行錯誤の上に成り立ち、直接的な利益や具体的な応用に繋がる保証も無く、そもそも成果が出にくいものだ。そんな中、生命科学の基礎研究における挑戦的なテーマに取り組む若手研究者に「自由度の高い長期支援」をする基礎研究支援プログラムがある。それはサントリー生命科学財団が立ち上げた「サントリーSunRiSE」というプロジェクトだ。番組では、その採択研究に選ばれた10名の中から絞った3名に取材し、研究者ひとりひとりの探求心が、どのような研究テーマへと結実しているのか、そして研究環境についてどんな危機意識をもっているのか、座談会形式で話を聞いた。ノーベル賞を生む土台となる「基礎研究の望ましい未来」を考える。

主な取材先:近藤 滋(大阪大学大学院)
      後藤 彩子(甲南大学)
      豊田 正嗣(埼玉大学大学院)
      田尻 怜子(千葉大学大学院)
      内田 雅昭(サントリー生命科学財団)

サイエンスZERO NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

10月13日(日) ゲンジボタル大調査! 点滅間隔の謎に迫れ!

 日本固有のゲンジボタルの点滅について、研究者たちが昔から注目している現象がある。「西日本は2秒、東日本は4秒」と「点滅間隔が異なる」というものだ。近年「東西のゲンジボタルでは遺伝子レベルも異なる」という研究結果が発表される中、番組ではこの夏、謎を解明すべく全国大調査を実施!研究者とともに市民参加可能なウェブサイトで、全国に調査協力を呼びかけ、点滅動画をかき集めた。東西の境界は本当に存在するのか?

司会:井上咲楽、浅井 理
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