“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術ニュース●ノーベル物理学賞、米プリンストン大学とカナダ・トロント大学の2氏が受賞

2024-10-08 19:36:15 |    ◆受賞◆
 2024年のノーベル物理学賞は、米プリンストン大学のジョン・ホップフィールド氏と、カナダ・トロント大学のジェフリー・ヒントン氏の2氏が受賞した。

 受賞理由は、「人工知能の計算手法の一つ「機械学習」に関する発見と発明」。


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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「M9地震に備えよ 南海トラフ・九州・北海道」(鎌田浩毅著/PHP研究所)

2024-10-08 09:43:29 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:M9地震に備えよ 南海トラフ・九州・北海道

著者:鎌田浩毅

発行:PHP研究所

  「大地変動の時代」に入った日本列島で生き延びるために。「京大人気No.1講義」で名を馳せた地球科学者が、列島を襲う巨大地震を警告!今後、東日本大震災と同じマグニチュード9の巨大地震が、三つ起こる可能性がある。震源域はそれぞれ、千島海溝と日本海溝、南海トラフ、九州・沖縄沖の琉球海溝である。同書ではこの三つの巨大地震について取り上げるほか、犠牲者最大2万3000人と推測されている首都直下地震や房総半島沖地震、2020年代に桜島や有珠山が噴火する可能性など、警戒すべき大地震を平易に解説。・東日本大震災以降に内陸地震が増加・千葉県直下にプレートが3枚・関東大震災の再来と元禄関東地震・首都直下地震――帰宅困難者800万人、避難所生活者290万人・地震発生確率の読み方・南海トラフ巨大地震の被害想定・九州・沖縄沖の琉球海溝M9地震・高層ビルを襲う長周期地震動・日本海東縁部ひずみ集中帯の地震と津波・M9クラスの日本海溝・千島海溝地震
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ディープテック・スタートアップの知財・契約戦略」(柿沼 太一編著/中央経済社)

2024-10-08 09:42:59 |    企業経営



<新刊情報>



書名:ディープテック・スタートアップの知財・契約戦略

編著:柿沼 太一

著者:大瀬 佳之、奥村 光平、加島 広基、北原 悠樹、澤井 周、竹本 如洋、南野 研人、森田 裕

発行:中央経済社

 さまざまな社会課題解決の担い手であるディープテック・スタートアップ。DTSU自身の成長と強化に必須である知財・契約の戦略について基本から実践テクニックまでを詳解。【編著者】柿沼 太一 弁護士。STORIA法律事務所代表。2000年弁護士登録。2015年にテック系企業・スタートアップのサポートを重点的に取り扱うSTORIA法律事務所を共同設立して現在に至る。専門分野はスタートアップ法務,AI・データ法務,ディープテック法務。経済産業省「AI・データ契約ガイドライン検討会」検討委員(~2018年3月)。「第2回 IP BASE AWARD」知財専門家部門グランプリを受賞(2021年) 。[主な著作]『機械学習工学 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)』(共著,講談社, 2022年)『60分でわかる!最新 著作権 超入門』(共著,技術評論社, 2024年)
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●科学技術ニュース●東京大学など、バイオナノマシン・キネシンの一方向力発生の根源となる運動性の計測で定説の運動機構を覆しうる発見

2024-10-08 09:42:18 |    生物・医学
 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の住吉里英子大学院生、山岸雅彦助教、矢島潤一郎教授、学習院大学の西坂崇之教授、情報通信研究機構(NICT:エヌアイシーティー)未来ICT研究所の古田茜研究員、古田健也研究マネージャーらは、バイオナノマシンの一種、キネシンのモータードメインを構成するループ領域に微小なDNAオリゴマーを結合させ、自在に運動支点をデザインする方法を開発し、どのような運動支点であってもキネシンは、細胞骨格・微小管に作用して一方向に力を発生できることを明らかにした。

 従来は、モータードメインとテイルドメインを繋ぐリンカードメインの構造変化が力発生の起源と考えられていたが、同研究により従来モデルを大きく修正する必要が生じた。

 バイオナノマシンは、人間が作るマシンとどことなく似ているように捉えることもできるが、運動する仕組みは似て非なるもの。

 同研究成果は、生体高分子から構成されるミクロなバイオナノロボットを設計するための指針を与えるものとして期待できる。

 同研究では、キネシンのモータードメイン内のループ位置を運動支点とし、ネックリンカーの構造変化自体が直接動きに変換されない条件でもキネシンが運動できるという、従来の定説を覆しうる新たな知見を提供した。

 さらに、モータードメインが両方向運動性を有すことを見出し、モータードメインにかかる外部負荷状況に応じて運動方向が決定されている可能性も示した。

 しかしながら、モータードメインと微小管との結合と解離の両方、もしくは、どちらか一方のみが変調されて一方向運動性が生じているのかどうかといった運動が創発される実体が実験的に示されていないため、運動の基幹機構の解明に迫るさらなる研究が必要。

 バイオナノマシンに特徴的な確率過程が含まれる運動機構を解明することによって、人工マシンとは異なる原理で動作するバイオミメティック(生体模倣的)な発動分子マシンの創製の設計指針になることが期待される。<情報通信研究機構(NICT)>
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●科学技術ニュース●ENEOS、国内初となる原料から一貫製造可能な合成燃料製造実証プラントが完成

2024-10-08 09:41:35 |    ★炭素ニュース★
 ENEOSは、かねてより中央技術研究所(神奈川県横浜市)内において建設を進めていた合成燃料製造実証プラントがこのほど完成した。

 同実証プラントは、原料から合成燃料を一貫製造できる日本初のプラントであり、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「グリーンイノベーション基金」のご支援のもと建設し、実証運転を開始した。

 原料となるCO2フリー水素を製造する過程においては、日本で初めてグリーン電力が使用されている。

 同実証プラントの製造規模は、1バレル/日となる。

 今後、同実証プラントでの検証を通じて、スケールアップに向けた知見を獲得することで、合成燃料製造技術の早期確立を目指す。

 また、製造した合成燃料は、2025年4月より開催される大阪・関西万博での大型車両走行実証等に活用される予定。

 ENEOSグループは、長期ビジョンに掲げる「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」との両立に向け、挑戦を続けています。エネルギー・素材の安定的な提供という「今」の責任を果たしながら、「将来」もその責任を果たし続けるために、エネルギートランジションを追求していく必要がある。

 同社は、カーボンニュートラル社会への貢献が期待できる合成燃料の取り組みを含め、今後もさまざまなエネルギートランジションへの取り組みを推進していく。<ENEOS>
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