今日は久々の「ひとりごと」up。
脚の怪我で随分サボっちゃったけど、何とか回復も近い感じ。今日は思い切って、台風の影響で土砂降りの雨のなかを酔狂にも、お月見の茶会に招かれて友人と出かけた。会場は市民ホール・リナシティのギャラリー。去年までは広々とした武道館に豪華なお供えのセットをしつらえ、控えの間では妙なる雅楽の演奏もあったのに、お供え物はこぢんまりとセットされ、楽しみだった雅楽の演奏も残念ながらなかった。やがておいしい月見団子が振る舞われる。
お手前が始まった。「ああ、これがお茶のわびさびの世界なんだ」などと、あまりよく分からぬながら、日常性の対局にある静謐な雰囲気を感じる私たちだった。 やがて、お抹茶が運ばれる。きりりと和服に身を包んだ女性たちの、きれいな動きに、思わず姿勢を正してお茶を手に頂く。茶道にうとい私は、おいしいお抹茶をすすり、渋いお茶碗を眺め「まっこれで良いか…」。
お茶席で重要な意味をもつ、掛け軸の文字が読めない。「掬水月在手」とようやく推測する。あとで伺った所では<手で掬った水に月の影が映っている>と言う意味だとか。これが日本人の美的感覚というものだろうなあ…と感心しながらもう一度、掛け軸を眺めた。
帰りも土砂降り、中秋の名月は残念ながら雨雲の上。来月の満月も同じ月。でも 中秋の名月だけは特別なんだけどなあ…。