EEKの紀行 春夏秋冬

紀行&散策を画像を交えた紹介です

俳句の街松山の句碑巡り 10 高校俳句甲子園 個人最優秀句記念句碑

2013年10月13日 | 伊予松山歴史散策
子規が明治28年故郷松山に帰った時に詠んだ「春や昔15万石の城下哉」
松山を代表する句で118年前の事である。
日清戦争従軍記者として戦地に赴く前に、松山はこれが見納めか、と言う感慨おも籠められて、この句を詠んだのであろう。
それから、大正、昭和、平成と遍歴し、現在は、俳都松山で、全国各地から俳句という短詩系文学を介して高校生達が松山市に集い、日本語を操る能力の向上、将来日本俳句文学の振興と、高校生相互の文化交流を介して豊かな人間性を育むことを目的として、全国高等学校俳句選手権大会(高校俳句甲子園)が開催されている。予選は、四国最大の商店街「大街道」で行い、決勝戦は松山市総合コミュニティーセンタの文化ホールで行う。試合は、1校5名で編成され、575の三句定型の中に託された言葉の表現で戦いが行われる。
高校俳句甲子園では、個人最優秀句が審査委員の先生方が厳選な審査を行い決定される。個人最優秀句の選ばれた句は、愛媛県で一番参拝者の多い「伊予豆比古命神社・通称・椿神社」境内に、その栄誉を永久に保存する句碑玉垣として建立されている。
また、予選会場となる、大街道商店街のアーケードの柱に真鍮で造られた個人最優秀句を作成し掲示されている。
画像は、「伊予豆比古命神社・通称・椿神社」境内に建立されている、句碑玉垣である。


伊予豆比古命神社・通称・椿神社境内北側にある椿会館前にある。
所在地は、松山市居相二丁目2番1号。


現在、第1回目から第15回目までの、個人最優秀句が、句碑玉垣として建立されている。


第1回目から第15回目までの全体句碑玉垣。


第1回から第5回までの句碑
第1回:秋立ちて加藤登紀子が愛歌う    愛媛県立松山中央高等学校    白石ちひろ
第2回:朝顔の種や地下鉄乗り換えぬ    学校法人愛光学園 愛光高等学校 森川大和
第3回:裁判所金魚一匹しかおらず      学校法人愛光学園 愛光高等学校 菅波佑太
第4回:カンバスの余白八月十五日      愛媛県立松山東高等学校     神野紗希
第5回:夕立の一粒源氏物語          愛媛県立松山東高等学校     佐藤文香


第 6回:小鳥来る三億年の地層哉      学校法人開成学園 開成高等学校 山口優夢
第 7回:かなかなや平安京が足の下     京都市立紫野高等学校      高島春佳
第 8回:土星より薄に届く着信音        京都市立紫野高等学校      堀部 葵
第 9回:宛先はゑのころぐさが知ってをる   愛媛県立宇和島高等学校     本多秀光
第10回:山頂に流星触れたのだろうか    愛知県立幸田高等学校      清家由香里
第11回:それぞれに花火を待ってゐる呼吸  学校法人開成学園 開成高等学校 村越 敦


第12回:琉球を抱きしめにゆく夏休み    熊本県立菊池高等学校      中川優香
第13回:カルデラに湖残されし晩夏かな   学校法人開成学園 開成高等学校 青木 智
第14回:未来もう来ているのかも蝸牛    神奈川県立厚木東高等学校    菅 千華子
第15回:月眩しプールの底に触れてきて  学校法人開成学園 開成高等学校 佐藤雄志


句碑玉垣がある、伊予豆比古命神社・通称・椿神社。


四国一の規模を誇る「大街道商店街」画像に見える柱に全国高校俳句甲子園、個人最優秀句が掲示してある。




昨年第15回開催個人最優秀賞句、「月眩しプールの底に触れてきて」 学校法人開成学園 開成高等学校 佐藤雄志君の句碑が掲示してある。第1回目からの個人最優秀賞句が同形式で掲げてある。


第16回、今年開会された俳句甲子園、大街道商店街に特設舞台を12ヶ所設営して行われた。


平成25年、第16回俳句甲子園、個人最優秀賞を勝ち取った句、広島県立広島高等学校2年生、青本柚紀さん。近々椿神社境内と大街道商店街に掲げられる。
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