kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

やっぱりオールジャパンで

2012-02-14 08:26:51 | 日記
現在産業界で商社それに自動車や精密それに機械の一角しか日本の産業
界を牽引する業種が見当たりません。東日本大震災やタイ洪水でサプライチ
ェーンの寸断から業績が低迷した自動車業界は円相場の行方によりますが
国際競争力も強く来期大幅増益は堅そうですが、しかしそれに続く製造業が
あまり頭に浮かびません。

日本株がPER20倍という高い水準なのも一番の原因は電機業界の地盤沈
下です。特に家電各社の業績低迷は深刻でリストラで一時的に黒字基調に
復帰しても利益は低水準のままという事態もおおいにあり得ます。お荷物の
テレビ事業も小手先だけのリストラでは恒常的な黒字基調はおぼつきません。

家電各社はこれからもテレビ事業から撤退する気はなさそうですが、それ
なら最低限赤字を出さないことが必要です。家電各社はテレビに代わり比
較的利益率も高い白物家電を柱に業績を立て直したいようですが、この分
野でも中国のハイアールやLG電子など日本企業を遥かに凌駕する売り上
げを上げている企業があります。

今後成長の見込める新興国でこれら海外大手と激しい競争が予想されます。
日本企業の勝算はどのくらいあるのでしょうか。今やスマホの国内勢のシェ
アは4割程だというニュースも伝わっています。昨日アップル株が初の500
ドルの大台突破を達成しました。アップルやサムスンの売り上げが伸びれば
日本企業はスマホでも劣勢を挽回することは難しくなります。

これからは製品によっては思い切った事業の統合や撤退なくして海外勢と
競争できるでしょうか。新興国で存在感を示すには世界的な生産販売で部品
の大量調達などでコストを引き下げるしかないのではないでしょうか。日本の
家電各社が横並びで白物家電の強化を打ち出したニュースを聞いていつか
来た道を連想したのは私だけではないように思います。やっぱり製品によっ
てはオールジャンパンで立ち向かっていくしか道はないように感じます。

自由競争は資本主義社会では必要です。でも過当競争は企業体力を奪い
適正な利益を得られません。それでは研究開発費も十分賄えず技術革新も
止まってしまいます。日本の携帯端末各社と世界の大手との体力差は既に
追い付けないほど大きく例え日本の各社がこれから統合しても手遅れという
見解を示すメディアもありますが、私はまだ手遅れとは思っていません。これ
から各社の持てる力を結集すればきっと道は開けるでしょう。今年は正念場の
年になるかもしれません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アップルの躍進 | トップ | 電力政策と国際競争力 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事