kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

上海市場の賞味期限

2024-10-09 06:07:37 | 日記
中国当局の本格的な景気刺激策期待の高まりを背景に国慶節前の上海市場は急騰しました。
9月中旬の安値からの上昇率は22%、年初来からの上昇率は12%でした。休場明けの8日も
指数は上昇しプラス153で3489で終わりました。8日時点では年初来からの上昇率は17%
でした。

もっとも日足チャートを見ると8日は寄り付きの3674が高値で大きな陰線を引いています。
上海市場は個人投資家の売買比率が高く日本で言うと1部市場ではなくやはり個人投資家主
体の新興市場のような値動きになる傾向が強いようです。中国の個人投資家は個別企業の
業績の吟味よりも国の政策やモメンタムで売買する傾向があるようです。

今年の春には母国の上海市場の低迷もあり急騰する日本市場に関心が高まり日本株のETFに
買いが殺到したとのニュースでも出ました。とにかく儲かると思えばどんどん資金を注ぎ込
みますが、撤収も早いようです。上海株の急騰を受けアジア系のマネーは日本株を売って中
国株に回帰するとの見方もあったようです。

今回は中国当局の景気刺激策の本気度が期待できるという見方から中国株の低迷を脱する重
要な分岐点になるという強気の見方もあるようです。一方8日の米国市場では早くも中国景気
刺激策への懐疑的な見方が広がり中国事業のウエートの高いキャタピラーなどは逆行安で終わ
りました。

期待先行のアダ花に終わるのか、それとも今後当局は市場の期待した大きな景気刺激策を出し
てくるのか、短期間に急騰しただけに強弱感も出て上海市場は乱高下するかもしれません。
中国事業のウエートの高い日本企業にとっては中国景気が回復すれば業績に与えるインパクト
も大きくなります。

今日の東京市場は米国株高を受けて堅調な展開が予想されます。特に日本の半導体セクターへの
影響の大きなエヌビディア株は5%の大幅上昇でした。SOX指数も1.3%の上昇で終わりました。
指数に影響の大きな東京エレクトロンやアドバンテストなどが上昇すれば日経平均の上昇率も
高くなるでしょう。
コメント
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