kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

トランプ流のディールは続く

2018-06-18 00:33:51 | 日記
トランプ米政権は15日中国の知的財産権侵害への制裁措置として
500億ドル(約5兆5千億円)分の中国製品に25%の追加関税を
課すと発表しました。米国がZTEに対して10億ドルの罰金の支払
いや経営陣の刷新に合意したと発表したことや中国が自動車の輸
入関税を25%から15%に引き下げること。

また農産物や航空機の輸入増を提案したことなどから米中貿易戦
争は当面終息に向かうという期待もありましたが再び緊張する場
面が増えそうです。米朝会談が無事終わりトランプ大統領の関心
事は再び中国に対しての貿易問題に移るのでしょうか。

トランプ大統領が中国に仕掛ける貿易戦争がここまで過激になる
背景には何があるのでしょうか。G7でも対立が際立った米国と他
の6ヶ国との貿易問題は尚もどんな結末になるのか見通せません。
米国第一主義の旗を掲げ続けるトランプ大統領はたとえ同盟国で
あっても貿易問題では手加減しないという姿勢に変わりはないよ
うです。

北米FTAも再交渉がうまく運ばずトランプ大統領の苛立ちは高ま
っているのかもしれません。中国に対して強硬姿勢を取ることで
停滞しているFTAの交渉に圧力をかける意味もあるのでしょうか。
中国が米国との貿易戦争を回避しようと譲歩を重ねてもトランプ
大統領の投げつけるボールは一層高くなっていきます。中国が我
慢の限界と対立姿勢に転じてしまうのでしょうか。

一方年初には小さなロケットマンと揶揄していた金委員長と先週
歴史的な米中首脳会談を開催しました。目立った成果は乏しかっ
たという見方もありますが、北朝鮮に対しては今後もトランプ政
権は融和ムードを続けるようです。トランプ大統領の頭の中では
これまで北朝鮮に強硬姿勢を続けてきたから米朝会談も実現でき
た。

貿易問題でも方針は同じで相手の譲歩を引き出すまで理不尽な政
策であっても強硬姿勢を続け続けるのでしょうか。中国の手助け
がなくても北朝鮮との首脳会談が実現できたことからもはや中国
の助けは必要ないというのもあるのでしょうか。北朝鮮に対して
は太陽政策を中国に対しては北風政策を取っているようにみえま
す。

東京市場は米中貿易戦争懸念から外需銘柄は手掛けにくいという
雰囲気なのですが、先週の株式市場は外需銘柄でも上昇して終わ
っている銘柄もありました。為替市場もリスク回避の円高が進ん
でいる訳でもなく落ち着いています。過度の悲観は不要というこ
となのでしょうか。

しかし中国への強硬姿勢から考えればトランプ大統領が自動車に
25%追加関税をかけるという政策に突き進むという懸念はつきま
といます。もし輸入自動車に高関税をかけることになれば鉄やア
ルミと違って大きな影響が出そうです。対米自動車輸出の多い日
本やドイツの影響は計り知れません。

また米国でも関税引き上げで値上がりは避けられません。販売の
現場でも影響は避けられません。自動車分野だけでなくいろんな
方面への悪影響も懸念されます。好調な米国経済の足を引っ張る
という指摘もあるようです。トランプ大統領が仕掛けるディール
を市場がどんな形で消化していくのか。まだ全体像は見えません。

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