kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

エネルギー不足

2024-10-11 06:16:57 | 日記
今週の昨日までの4日間はシカゴ先物価格を下回って引ける傾向が強まりました。火曜から
木曜までの日足チャートは寄付きよりも引けが安くなる陰線が続いています。月曜日も寄り
付き値を引けが100円程度高くなりましたが、上髭の長い形でした。

3万9000円前半での戻り売りが強いことを示しているようです。売買代金も3兆円台で推移し
ていました。戻り売りを消化して一段高を狙うのには市場のエネルギーが足りないようです。
一時140円まで進んだ円高は反転し足元では148円程度まで円安が進んでいます。多くの輸出
企業の社内レートである145円を越えていますから円高反転による業績の未達懸念は後退した
ようにも思えます。

しかし、最も為替相場に敏感な自動車セクターの動きは芳しくありません。中国市場の苦戦に
加えて稼ぎ頭である米国市場での販売低迷が影響しているのでしょうか。各社の販売奨励金は
高止まりしているようです。トヨタのPERが10倍を割り込む込んだことが象徴しているように
各社のPERは軒並み一桁後半です。

自動車産業は裾野広さや売上金額の大きさや利益の額で日本経済の屋台骨であることには違い
はなく貿易で黒字を稼いでいる数少ないセクターでもある自動車産業ですが、投資の世界では
低PERが示しているように不人気です。

100年に一度と言われる電動化の波が日本の基幹産業である自動車産業の地盤沈下を市場は織り
込んでいるのでしょうか。株価下落の結果として配当利回りが高水準になっていること自体が
望ましい姿ではないことは多くの投資家も感じているでしょう。

低PBRで配当利回りの高い自動車や商社、金融銘柄の回復なしでは日経平均の高値4万2224円を
更新することはかなり高いハードルです。売買代金の増加は先高のサインとも言われています。
今週の市場では月曜日は600円を超える大幅高で売買代金も4兆5000億円近くまで膨らみましたが
火曜日以降は3兆円台に止まりました。今日はSQです。SQ通過で相場のエネルギーが増加するか
がポイントになりそうです。

コメント
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