kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

EV普及にブレーキ?

2020-03-30 09:42:55 | 日記
世界の株式市場にコロナショックが走って1カ月弱経過しました。
この間、各国の中央銀行の追加緩和策や政府による巨額な財政支出
が発表され市場は一旦落ち着きました。しかし根本的な問題である
新型コロナウイルスの感染者は未だに増え続けています。

感染の終息が見えてこない限り財政政策の効果も十分発揮できませ
ん。この以上の経済の悪化を防ぐには一刻も早く感染拡大を押さえ
なければなりません。日本でも感染拡大の一段の広がりで欧州や米
国が実施している都市封鎖が現実味を帯びてきました。

外需産業やレジャー産業など影響が一段と深刻化する可能性もあり
体力の弱い企業中心に淘汰というケースも出てくるでしょう。グロ
ーバル企業に大きな影響が出たリーマンショックとは違い今回は個
人消費に直結する内需系企業により大きな影響が出ることが予想さ
れます。

今後どれほどコロナショックで世界経済がダメージを受けるか想像
もつきませんが、株価を見る限りリーマンショック級或いはそれ以
上だということは想像できます。需要が戻るには数年はかかること
は覚悟しなければなりません。

製造業では特に自動車分野への影響が大きくなりそうです。自動車
業界はCASEと言われる100年の一度の大変革期を迎え各社は研究開
発費の増大に直面しています。CASEの中でもEにあたる電動化が当
面もっとも自動車各社が尽力している分野です。

しかし自動車需要そのものがコロナショックの影響で大きく落ち込
むことが予想されEV社もその例外ではありません。欧州や中国メー
カー中心に大きくEV化に舵を切り多くの車種を投入する予定ですが
需要の低迷で各社が期待した台数には遠く及ばないかもしれません。

そうなると多くの自動車メーカーは一段と苦境に陥るでしょう。好
況の時にはそれほどメーカー間格差は目立ちませんが、販売が落ち
込む局面では強い企業は落ち込みは小さく体力の劣る企業は平均よ
よりも落ち込みは大きくなるでしょう。固定費の比率が高い自動車
産業でコロナショックをキッカケに優勝劣敗が進み生き残るために
業界再編も盛んになりそうです。

各社が掲げていたEVの販売目標を下方修正するのはもはや避けられ
ないようです。それの影響はEVの重要パーツであるリチウム電池や
その素材メーカーにも及びます。EVの急拡大を当て込んで多額な設
備投資をしている企業には逆風が待ち受けているかもしれません。
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