kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

疑問に思うリコーの戦略

2011-07-03 11:23:31 | 日記
なぜ今、ペンタックスのデジカメ部門の買収なので
しょうか。コンパクトデジカメは各社差別化が難し
くなりブランド力による量を追求しなければ利益が
上がらない収益構造に陥っています。またスマホと
いう強力なライバルも台頭してきました。ちょっと
したスナップ写真ならスマホのカメラ機能で十分で
す。

その台数は1000万台以上、ところがリコーとペンタ
ックスの台数を合計してもその三分の一です。会社側
は複写機につぐ柱に育てたいと話していますが、それ
なら3年遅かったように感じます。HOYAがペンタ
ックスを買収した時です。

この3年間コンパクトデジカメの価格下落はすさまじ
いものがあります。液晶テレビの値下がりはよくニュ
ースになりますが、それと同じくらいデジカメで安定
的に収益をあげられるメーカーは上位の数社だけです。
世界シェアの8割を日本メーカーが握っているといわ
れているデジカメ業界ですが、国内のプレーヤーが多
く十分な収益を上げられない多くの日本の業界を代表
しているような現状です。

このような状況でリコー、ペンタックス連合が生き残
っていけるかは甚だ疑問です。経営資源を投入すると
したらもっと他の分野でのM&Aに活路を見出すべき
だと私は考えています。PBR0.69倍にしか市場から
評価されていない経営陣は株主にどんな答えを用意し
ているのでしょうか。
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