アップルの躍進

アップルの株価上昇が止まりません。１０～１２月期の驚異的な好決算を発表
して急騰した後、数日利益確定売りに押されましたがその後株価は連日のよ
うに高値を更新しています。先週末の終値は４９３ドルと５００ドルの大台越え
が目前です。カリスマ経営者ステーブ・ジョブズ氏が亡くなったことで株価神話
も終焉かという市場の声も聞こえていましたが、iPhone4Sの爆発的なヒットで
その懸念は杞憂に終わりました。iPhone4Sのヒットは相乗効果でＰＣ部門の売り
上げも伸ばす結果と好循環が続いています。

またまもなく発売されるiPad３や今年上半期にもiPhone5が発売になるというニュ
ースも流れていて今のところアップルに死角は見当たらないようです。スマホで
はアップルの強力なライバルであるサムスンのギャラクシーも急激に販売を伸
ばしていてスマホ業界はまさに2強時代の幕開けです。小型ＰＣとも呼ばれるス
マホは世界共通仕様でありＰＣ市場のように次第に大手の寡占化が進むのよ
うでしょうか。

ＰＣ市場は首位の米ＨＰそれに続く中国のレノボ、台湾エイサー、米デルなどの
大手が世界市場の大部分を占めています。スマホもＰＣ市場のようにこれから
増々寡占化が進むのかもしれません。ＰＣ市場同様スマホ市場でも日本勢の
存在感は薄いのが現状です。日本勢がこの市場で生き残っていくことが出来
かどうかはこの２、３年で答えが出そうです。一つ言えていることは現在の国
内６社がすべて生き残ることは難しいということです。いずれ業界の再編は避
けて通れないでしょう。

アップルの光の部分が大きくなればなるほど他のメーカーの影の部分もそれ
だけ大きくなります。グローバルな市場では勝者と敗者その色分けが一層鮮
明になるのかもしれません。