8月相場スタートの1日の日経平均は大きく下落しました。ボラティリティの高い相場はまだ
続くということのようです。前日の市場では円高、株高で終わりましたが、円高の流れは株
式市場がクローズした後も一時150円割れがありました。
先週の大幅安で今週は底入れ期待もありましたが、どうやら下落相場はまだ終わっていない
ようです。これまでは米国経済の強さが利下げの足枷になっていました。今後は経済指標か
ら米国経済の急激な落ち込みが市場に影となっています。海外投資家は7月第4週は現物、先
物合計で1兆5618億円売り越しました。7月第2週の大幅買い越しから第3週からは一転売り越
しに転じました。今週の下げの元凶は海外短期筋で間違いないでしょう。
1日の為替市場では149円台で推移していることから株式市場でも自動車など輸出関連中心に
改めて輸出採算の悪化を嫌気するように売りに押されました。日本経済にとっては極端な円
安修正は輸入物価の上昇に歯止めをかけ国内消費の回復のためには必要です。
海外長期投資家も円安局面の終焉は円安での目減りを気にしなくて投資できるだけに市場へ
の追い風になります。しかし上場企業の中で輸出企業が多いだけに市場はどうしても目先の
収益悪化が気になってしまいます。円安頼みの株高に転換しなければ長期の個人マネーの流
入も期待できなくなります。
やはり大事なのは業績です。それも円安頼みの業績ではなく真に稼ぐ力が高まっているか否
かが重要です。かねてより海外投資家は同一のセクターの企業が多すぎるとみていました。
プレーヤーが多いと過当競争が激化しやすく価格競争になり収益率が高まりません。海外投
資家に評価の高い企業は市場占有率が高く利益率が欧米企業と比較しても遜色のない水準や
越えている企業です。
ニデック株のように上方修正しても上昇は長続きしない銘柄の多いようです。好業績でも今後
会社の収益の柱となるべき事業が見当たらないとバリエーションは高まりません。ニデックの
場合EV部品であるイーアクスルへの期待からバリエーションが高まりました。しかし中国市場
での過当競争で同社の得意とするいち早く量産体制を整え一気に市場を押さえてしまうという
勝利の方程式が通用しなくなり市場の評価も低下しました。現状では20倍台後半から30倍のPER
まで上昇することは難しいようです。
電子部品大手の村田製作は今月上場来種を更新しました。その後株価は高値圏で推移していまし
た。好業績発表で買い直されるという期待は失望に代わってしまったようです。円安が大幅増益
に貢献したという内容から円高への反転が悪材料視された面もあったのでしょうか。
ここまでの決算発表を受けての株式市場の反応は短期的には低調です。決算内容を吟味して海外
投資家が今後どのような動きに出るかがポイントです。やはり日本株の上値を買ってくれる主体
は海外投資家しか見当たりません。NISAスタートで個人マネーが株式市場に入っていることを確
認できたことはプラスです。後は投資家の期待に応える収益力の高まりが重要です。いくら投資
資金が豊富でも魅力的な企業が無ければマネーは日本から逃げていきます。
続くということのようです。前日の市場では円高、株高で終わりましたが、円高の流れは株
式市場がクローズした後も一時150円割れがありました。
先週の大幅安で今週は底入れ期待もありましたが、どうやら下落相場はまだ終わっていない
ようです。これまでは米国経済の強さが利下げの足枷になっていました。今後は経済指標か
ら米国経済の急激な落ち込みが市場に影となっています。海外投資家は7月第4週は現物、先
物合計で1兆5618億円売り越しました。7月第2週の大幅買い越しから第3週からは一転売り越
しに転じました。今週の下げの元凶は海外短期筋で間違いないでしょう。
1日の為替市場では149円台で推移していることから株式市場でも自動車など輸出関連中心に
改めて輸出採算の悪化を嫌気するように売りに押されました。日本経済にとっては極端な円
安修正は輸入物価の上昇に歯止めをかけ国内消費の回復のためには必要です。
海外長期投資家も円安局面の終焉は円安での目減りを気にしなくて投資できるだけに市場へ
の追い風になります。しかし上場企業の中で輸出企業が多いだけに市場はどうしても目先の
収益悪化が気になってしまいます。円安頼みの株高に転換しなければ長期の個人マネーの流
入も期待できなくなります。
やはり大事なのは業績です。それも円安頼みの業績ではなく真に稼ぐ力が高まっているか否
かが重要です。かねてより海外投資家は同一のセクターの企業が多すぎるとみていました。
プレーヤーが多いと過当競争が激化しやすく価格競争になり収益率が高まりません。海外投
資家に評価の高い企業は市場占有率が高く利益率が欧米企業と比較しても遜色のない水準や
越えている企業です。
ニデック株のように上方修正しても上昇は長続きしない銘柄の多いようです。好業績でも今後
会社の収益の柱となるべき事業が見当たらないとバリエーションは高まりません。ニデックの
場合EV部品であるイーアクスルへの期待からバリエーションが高まりました。しかし中国市場
での過当競争で同社の得意とするいち早く量産体制を整え一気に市場を押さえてしまうという
勝利の方程式が通用しなくなり市場の評価も低下しました。現状では20倍台後半から30倍のPER
まで上昇することは難しいようです。
電子部品大手の村田製作は今月上場来種を更新しました。その後株価は高値圏で推移していまし
た。好業績発表で買い直されるという期待は失望に代わってしまったようです。円安が大幅増益
に貢献したという内容から円高への反転が悪材料視された面もあったのでしょうか。
ここまでの決算発表を受けての株式市場の反応は短期的には低調です。決算内容を吟味して海外
投資家が今後どのような動きに出るかがポイントです。やはり日本株の上値を買ってくれる主体
は海外投資家しか見当たりません。NISAスタートで個人マネーが株式市場に入っていることを確
認できたことはプラスです。後は投資家の期待に応える収益力の高まりが重要です。いくら投資
資金が豊富でも魅力的な企業が無ければマネーは日本から逃げていきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます