kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

オリンパスの将来性

2012-02-10 06:36:17 | 日記
オリンパスの支援企業にソニーそれにテルモや富士フィルムまで手を挙げ
ました。テレビ事業の不振などで今期2200億円の最終損益が見込まれる
ソニーまで手を挙げたことは何を意味するのでしょうか。ソニーはテレビ事
業では8期連続で赤字を計上していて黒字化の目途はなかなか見えてき
ません。一方カメラの心臓部とでも呼べるCMOS半導体では高い技術と競
争力を持っています。報道ではこの分野でオリンパスの内視鏡分野とのシナ
ジー効果が狙いだそうです。

また富士フィルムは医療分野に力を入れており内視鏡分野ではオリンパスと
競合関係にあります。もっともオリンパスは内視鏡世界シェアが70%と断トツ
であるのに対して15%と劣勢に立たされています。富士フィルムは画像診断
装置も手掛けておりオリンパスの内視鏡との相乗効果を考えているようです。
医療分野をコア事業として育成する方針の富士フィルムだからこそオリンパ
スの内視鏡分野での強さを肌身に感じているのでしょう。それだけオリンパス
の内視鏡での競争力はスキャンダルの後でも変わらないとみているのでしょう。

人口13億人の中国は一人っ子政策もありこれから猛烈なスピードで高齢化
社会に突入します。経済成長もあり医療分野のマーケットは少子化や財政難
の欧米市場に取ってかわり中国を始め新興国市場の高成長が期待出来ます。
競争力の強いオリンパスの内視鏡分野はライバル社からもても魅力的なの
です。デジタル製品の多くで大きな利益の見込めなくなった分野に代わり医療
分野は電機、精密企業の残されたフロンティアマーケットなのでしょう。

4月の臨時株主総会に向けて資本参加などいろんな思惑が渦巻き再びオリン
パスの株価が注目の的になる日がくるかもしれません。現在は自動車やゲー
ム関連などが賑わっていますから市場ではオリンパスに注目する向きは限ら
れるでしょうが。何かのキッカケで株価が動意づくか分かりません。注目の決
算発表は13日です。株価は昨日出来高を伴い一時1300円を回復しました
が、ここは押し目買い方針がベストだと思います。しばらくオリンパスの株価
から目が離せません。
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