kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

26日で一旦底入れ?

2024-07-27 11:06:38 | 日記
今週の日経平均は8日続落で1週間の取引を終えました。世界的な半導体セクターの調整や一時
151円台まで進んだ円安が下げの理由として挙げられますが、米株に比べて日本株の調整の大き
さがやけに目立ちました。主力銘柄の日足チャートを見ると崖から一気に落ちてしまったような
形になっています。

個別銘柄の吟味は後回しでとにかく日本株のポジションを落とす投資家の姿がそこからは見えま
す。7月第3週の海外投資家は現物だけで2489億円の売り越しに転じました。第2週が現物と先物
合計で9762億円でした。海外投資家が手のひらを返したように日本株を手放す様子がみえます。
今週は週間ベースで先週を越える下げ幅でした。海外投資家のリスク回避が一段と進んだことが
ありそうです。

もっとも25日は1285円の大幅安で売買代金は凡そ5兆2000億円、26日は202円安で4兆4350億円
と大きく膨らみました。売るべき投資家は売り切ったのかもしれません。円相場は151円台から
153円台の円安、26日の米国市場ではダウが654ドル高で4万ドル台を回復、ナスダック指数も
1%上昇、SOX指数も2%近い上昇でした。これだけ上げの条件が揃えば週明けの東京市場は大幅
反発しても不思議ではありません。26日が目先の底値だったといういうことになれば幸いですが。

円安だから輸出関連株が全般が高い、SOX指数が上昇したから日本の半導体株も一斉に上昇する
という論理も考え直すべきかもしれません。円安下でも日産自動車は米国市場でHVブームにも乗
れず第一四半期の決算は大幅減益でした。ルネサスエレクトロニクスは半導体銘柄の中ではPERが
10倍台後半と低いこともあり今月10年来高値を更新しました。

ルネサスはAIなど先端半導体を扱うメーカーではなくユーザーは家電や自動車向けが主力でした。
今回は主に産業用向けの需要見通しを誤り大幅減益に追い込まれました。同社は前社長の時も需要
見通しを誤り赤字に転落した過去があります。一般的に半導体生産は原料の投入から製品に仕上が
るまで3カ月程度かかるそうです。需要が急変しても対応が難しい産業のようです。

コロナ禍で半導体不足が大きな問題になった時もコロナ禍で需要が需要は激減し在庫が増加するの
を防ぐために生産を絞ったことがその後の半導体需要の急回復で大きな需給ギャップが生じました。
需要が右肩上がりの生成AI向けではあり得ないことが汎用製品には発生するようです。SOX高もあり
ルネサスの株価を今月押し上げましたが、結果的に梯子を外されたことになりました。

26日に日経平均が下落する中でも好決算を発表した日野、富士通、キャノンは大幅高でした。市場の
目は相場全体が落ち着けば一段と個別銘柄に向かいます。業績による選別はいつもよりも明暗が大き
く分かれることになりそうです。

次回更新は30日を予定しています。
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