１万円を目指す動き

１万円は決して低いハードルではありません。高止まり
する円相場、国内政局の混乱から頼みの復興需要の遅れ
本当に米国経済はソフトパッチなのかそれとも景気後退
の谷はもっと深いのか、ＱＥ２終了後の世界景気には懸
念はないのか、原油を初め商品相場のこのまま落ち着く
のか。

それでも主力銘柄は概ね高値から２割から３割下落後、徐
々に反発トレンドへと状況は変わってきているように感じ
ます。全体的にこれらの銘柄の戻り基調が継続すれば案外
９月末までには１万円という目先の目標が見えてくるかも
しれません。

今回の銘柄選びは叩かれた銘柄を狙えというところでしょ
うか。このところの電力株の反発、コマツや川重などの建
機関連銘柄の戻り、ホンダや富士重工の人気、いずれも直
近で売り叩かれた銘柄がほとんどです。

９８００円近辺の水準だとなかなか順張りでは利幅を稼ぐ
のは難しいかもしれませんが、日経平均が三桁の下落の日
に上手く仕込めればチャンスかもしれません。日米の株式
市場ともこの数日の上げで短期的には過熱感も出ています。
次のチャンスは週明けでしょうか。

気がつけば今週は世界的に株価のリバウンドが進み７月に
は経済指標や企業業績を横目に睨みながら上値を試す展開
になるのかもしれません。ＱＥ２の終了で一時不安視され
た米国市場も４連騰して１万２４１４ドルまで戻したこと
を考えるとギリシャ問題など消化したのかもしれません。