kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

波乱含み

2024-09-15 05:13:56 | 日記
3連休明けの市場は上昇するというアノマリーがあります。13日の米国市場はダウ、ナスダック
指数、S&P500種の3指数とも上昇、エヌディディアはほぼ横ばいでしたが、SOX指数は1.68%
の上昇でした。9月の利上げ予想で0.5%の可能性が高まり市場は年内3回の利上げで合計1.25%
という予想も出てきました。

一方大幅利上げ予想は日米金利差の縮小で円高圧力が高まるという見方から円相場は140円台に
突入しました。円高は自動車や機械株など輸出銘柄の採算悪化に繋がるという連想から東京市場
の下落要因となります。シカゴ先物は下げて終わりました。もっとも市場では大幅利下げ期待は
行き過ぎで早晩修正されるとの見方もあります。円相場が円安方向に戻れば株価の上昇要因です。

日本市場が休場の16日の米国市場がどんな展開になるのかが分からずアノマリー通りに3連休明け
の市場が上昇するかは17日の朝まで待たなければ判断できないでしょう。また経験則ではSQ値を
当日の日経平均が下回るとしばらく相場は軟調に推移するというものもあります。13日のSQ値は
3万6906円で当日の日経平均終値3万6581円を325円下回りました。

いずれにしても17〜18日開催のFOMCで利下げ幅は0.25%なのか、0.5%なのかで市場も大きく動
く可能性はありそうです。もし0.25%なら米株は失望売りで下げる可能性が高く、一方為替相場は
円安に反転します。もし0.5%なら米国株は年内の利下げ幅が大きくなるという連想から株価は上昇
するでしょう。一方為替市場では140円割れが現実味を帯びます。

日本株にとってどちらがトータルでプラスなのか。輸出銘柄の多い日本市場を考えると円高の方が
株価下落に繋がる可能性がやや高いのでしょうか。日本市場にとっての希望の光は先週の米国市場
で半導体セクターが上昇したことです。指数に影響の大きな値嵩半導体銘柄の上昇は日経平均の押
し上げ要因です。今週もこの流れが続くのかどうかもポイントです。

8月は米国景気の悪化懸念と円高懸念で、ディフェンシブ銘柄が上昇しました。食品や薬品、ガスや
小売り、電鉄などは堅調な値動きでした。しかし9月相場突入以降は上値が重くなっているようです。
13日の市場ではいずれも指数を越える下落でした。FRBの利下げがいよいよ始まるということで物色
の流れも変わりつつあるのでしょうか。中堅決算期の9月は配当落ちもありまだまだ波乱含みの展開が
続きそうです。

次回更新は17日を予定しています。
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