kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ホットなキーワード

2020-06-04 05:55:17 | 日記
アベノミクス相場の再来か、まさかそんな訳はありませんよね。
しかしそんな形容詞が使えるくらい5月25日からの上昇は強烈です。
少なくともこの期間ではNYダウを遥かに超える上昇率なのです。

6割を超える企業が今期業績の見通しを未定とするなど不透明感を
嫌う市場では決して好材料ではありません。また過去の売買代金
は2万2000円台での大きく膨らんでいることから需給面での壁を
指摘する市場関係者もいました。

国内経済は外出自粛の影響で大きく落ち込んでいます。飲食や
旅行、宿泊といった人が多く雇用されている業種ほど深刻になっ
ています。緊急事態宣言が解除されてもコロナ以前に戻るには
果たして何年かかるかという具合です。

自動車をはじめ輸出企業も海外での需要も蒸発して業績が大き
く低下することは避けられません。雇用は守られるでしょうが
夏のボーナスは減少が避けられません。冬のボーナスは2月以
降の景気悪化をもともに受けさらに減少は必至です。

国民の多くは感染第2波懸念もあり先行き不安から消費を控える
でしょう。スポーツや音楽イベントなどの延期や中止で失われる
需要も多いでしょう国内消費市場は少なくとも今年いっぱいは厳
しいでしょう。

そんな状況でも東京市場は束の間の我が世の春を満喫しているよ
うです。売り方の買戻し主導の今回の相場急騰は誰もが予想しな
かったことです。

SBG株を例にとるとアリババ株や通信子会社のSBの一部の株式
売却で1兆5000億円の現金を確保できたとの報道から動意づき6営
業日で12%の上昇を記録しました。市場注目のピジョンファンド
の先行きは依然不透明です。買い材料は自社株買いだけですが
2兆円という巨額な自社株買いが結果的に株価の支援材料となり
ました。

巨額な買い手であるSBGが買ったまま売らない訳ですから需給は
改善します。また海外投資家の指数買戻しで日経平均に寄与度の
高いSBGはファーストリテイリングとともに買い方の対象になる
銘柄です。一方売り方は前期決算での巨額赤字計上やビジョン
ファンドの先行き不安で割高感の強いSBGは空売り対象です。

今回の上昇相場の一つのテーマが売り方の買戻しです。業績面で
不安の多い企業や異常に高いPERの企業はどうしても売りの対象
になります。需給相場の行方を占うのはとても困難です。来週の
メジャーSQ(12日)まで上昇が続くという見方もありますが上
昇ピッチが一段と上がったこの3営業日からはピークはその前に
来るのではないでしょうか。

過去の記事で「株不足は買いか?」を読まれた人数が先週急増し
ています。売り方が何かのヒントで読んでいるのか、あるいは買
い方が投資銘柄の判断で読んでいるのかは定かではありませんが
売り方の買戻しが市場でホットなキーワードになっているのは間
違いなようです。
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