kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

年末高を信じて

2024-09-11 06:57:24 | 日記
日経平均は3万6000割れで底入れを形成できるのでしょうか。10日の東京市場は米国株高の追
い風もかなわず6日続落となりました。9日の急激に下げ幅を縮めたために米国での株高効果は
限定的でした。米国景気後退懸念と円高警戒が日経平均の回復を妨げています。

米中の景気懸念で原油価格の下落で商社やエネルギー企業の足を引っ張っています。今年前半
の日経平均の上昇を牽引した商社や半導体銘柄が今度は下落の原因とになっています。10日の
WTIはさらに下げが続き商社やエネルギーセクターの下押し圧力になりそうです。非資源の比
率の高い伊藤忠を除くと大手商社の株価は資源価格の行方が握っているようです。

ダウはJPモルガンやゴールドマンサックスの大幅下落が足を引っ張り小幅下落でした。一方
エヌディディア株やSOX指数やナスダック指数の上昇は今日の日経平均の支援材料になりそう
です。好決算を発表したオラクルは過去最高値を更新しました。オラクルが買われたのは、AI
関連銘柄への物色意欲の強さを示すともいえるとの見方もあるようです。

それでもここまで大きく下落した半導体銘柄の立ち直りはそう簡単ではありません。東京エレ
クやディスコはこれから高値時の半年期日を迎えます。東京エレクはこれまでの下落で直近の
PERは21.4倍で40倍近くあった半年前の半分程度です。ディスコも30.3倍で高値時の半分程度
です。

AI関連の業績面での不安一掃までは尚も時間が必要かもしれませんが、値幅調整は一巡しつつ
あるのかもしれません。現在の東京市場で事業の成長性と国際競争力、収益力の高さなど半導
体セクターに代わるセクターはありません。日本の株式市場が再び輝きを取り戻すためには半
導体セクターの立ち直りは欠かせません。

今後1,2ヶ月は米国の金融政策や大統領選挙結果や日本市場では為替相場の行方や高値期日
到来に伴う需給面の懸念など消化すべき材料が多くあります。下落傾向の強いアノマリーで
ある9月を乗り越え大統領選挙後の株高のアノマリーを信じて辛抱の相場が続きそうです。

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