8月5日の日本版ブラックマンディからの回復してきた日経平均ですが、10年来高値や年初来
高値銘柄の顔ぶれを見ると明らかな変化が伺えます。161円から足元では146円程度まで一時
に比べたら円高局面になっています。それでも精密のキャノンやリコーは2日に10年来高値を
更新しました。富士フィルムも7月11日の10年来高値3999円まであと33円に迫る場面もありま
した。
一方トヨタを筆頭に円安メリット銘柄の自動車セクターは勢いに欠ける状況でした。自動車の
中でもトヨタの収益力、財務内容、バランスの良い次世代車開発と実力は日本の自動車メーカー
では抜けています。しかし同株はGW明けまで人気化していていました。半年前は今よりも1000円
近く上の水準でした。その時の信用期日売りが株価の重しになっているのでしょうか。
期初の慎重な会社見通しから考えれば中間決算時に上方修正の可能性は高いでしょう。市場には
円高への懸念が払拭されないことが自動車セクターの不人気に繋がっているという見方もありま
す。しかし足元ではFRBの過度な利下げ期待は後退しています。市場が懸念しているような円高
はまだまだ先のことになるかもしれません。需給面の重しが取れれば戻りも期待できそうです。
修正幅の大きさにより今後の株価の戻りが決まるかもしれません。
半導体セクターの戻りの鈍さが指数の上値を抑える可能性もあります。東京エレクトロンやディス
コといった半導体値嵩株の戻りは特に芳しくありません。東京エレクは8月初旬の急落前を10000円
ディスコは20000円も下回っている状況です。3日時点で日経平均が急落前の水準を回復しているこ
とを考えると一目瞭然です。大手の半導体関連銘柄ではアドバンテストや信越化学が急落前の水準
を取り戻しています。
株価下落でPERは東京エレクトロンで24倍、ディスコで36倍台と随分割高感は低下しました。両
銘柄とも7月初旬まで高値圏での推移が続きました。戻りが鈍いのは需給面の影響も大きいのでし
ょうか。この2銘柄の調整一巡感が出るのはもう少し時間が必要なのかもしれません。
現在の物色の流れは出遅れ銘柄(TOTO、楽天G)などが人気です。主力銘柄の不振の裏返しでしょ
うか。不人気銘柄は暫く株価が低迷していたために信用のシコリも少なく売りが出にくい状況です。
しかしこの水準から出遅れ銘柄の追随買いも思案のしどころです。出遅れていた銘柄には何らかの
理由があります。出遅れ修正だけなら大きな上値は期待できません。基本はあくまで今期も来期も
業績の良くなる銘柄で割高感のない銘柄です。
高値銘柄の顔ぶれを見ると明らかな変化が伺えます。161円から足元では146円程度まで一時
に比べたら円高局面になっています。それでも精密のキャノンやリコーは2日に10年来高値を
更新しました。富士フィルムも7月11日の10年来高値3999円まであと33円に迫る場面もありま
した。
一方トヨタを筆頭に円安メリット銘柄の自動車セクターは勢いに欠ける状況でした。自動車の
中でもトヨタの収益力、財務内容、バランスの良い次世代車開発と実力は日本の自動車メーカー
では抜けています。しかし同株はGW明けまで人気化していていました。半年前は今よりも1000円
近く上の水準でした。その時の信用期日売りが株価の重しになっているのでしょうか。
期初の慎重な会社見通しから考えれば中間決算時に上方修正の可能性は高いでしょう。市場には
円高への懸念が払拭されないことが自動車セクターの不人気に繋がっているという見方もありま
す。しかし足元ではFRBの過度な利下げ期待は後退しています。市場が懸念しているような円高
はまだまだ先のことになるかもしれません。需給面の重しが取れれば戻りも期待できそうです。
修正幅の大きさにより今後の株価の戻りが決まるかもしれません。
半導体セクターの戻りの鈍さが指数の上値を抑える可能性もあります。東京エレクトロンやディス
コといった半導体値嵩株の戻りは特に芳しくありません。東京エレクは8月初旬の急落前を10000円
ディスコは20000円も下回っている状況です。3日時点で日経平均が急落前の水準を回復しているこ
とを考えると一目瞭然です。大手の半導体関連銘柄ではアドバンテストや信越化学が急落前の水準
を取り戻しています。
株価下落でPERは東京エレクトロンで24倍、ディスコで36倍台と随分割高感は低下しました。両
銘柄とも7月初旬まで高値圏での推移が続きました。戻りが鈍いのは需給面の影響も大きいのでし
ょうか。この2銘柄の調整一巡感が出るのはもう少し時間が必要なのかもしれません。
現在の物色の流れは出遅れ銘柄(TOTO、楽天G)などが人気です。主力銘柄の不振の裏返しでしょ
うか。不人気銘柄は暫く株価が低迷していたために信用のシコリも少なく売りが出にくい状況です。
しかしこの水準から出遅れ銘柄の追随買いも思案のしどころです。出遅れていた銘柄には何らかの
理由があります。出遅れ修正だけなら大きな上値は期待できません。基本はあくまで今期も来期も
業績の良くなる銘柄で割高感のない銘柄です。