kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

再び相場は波乱の展開に

2024-09-05 05:14:25 | 日記
月曜日に3万9000円を回復したのも束の間の出来事だったようです。4日は米国市場の大幅安を
受け日経平均は1638円安と急落しました。終値は3万7047円でした。一日で3週間前の水準に戻
ってしまいました。出遅れ銘柄がリードする展開では上値の重さが改めて示されていたところに
8月初旬と同じで米国経済の予想以上の減速懸念がまたもや市場を揺さぶりました。

半導体銘柄の命運を握るエヌディディアは好決算にも拘わらず市場の評価は厳しいものでした。
そのエヌディディアがの急落も市場心理に悪影響を与えました。好決算発表後の株価の反応の悪
さが今回の急落の引き金になったのかもしれません。市場では目先の好業績も需要先である大手
テック企業が生成AIの収益化で手惑い今のペースでのAI半導体需要は続かない懸念が払拭できま
せん。

エヌディディアは時価総額1位から2位に後退したと言っても巨額な金額です。3日、同株は9.5%
の下落で日本円換算で41兆円も時価総額が減少したことが話題になりました。米国企業の時価総
額上位銘柄でも値動きの大きな半導体セクター銘柄であるエヌディディアのボラティリティは高
くなる傾向が顕著です。

エヌディディア株が上昇トレンドを取り戻さない限り日本の半導体銘柄の本格回復もありません。
そして指数の寄与度が高い銘柄が多い半導体セクターの回復なしに4万円の大台回復もまた遠いも
のになってしまいます。

米国の景気見通しに関しては楽観論と悲観論が交差しその度ごとに市場も揺さぶられます。今週末
の雇用統計の結果次第ではさらなる株価下落も懸念されます。8月5日に3万8499ドルまで下落した
NYダウは30日には4万1563ドルまで上昇しました。3日の下落は高値警戒感も大きかったようです。

やはり日本株にとって心配なのはエヌディディア株がどこで下げ止まるかです。まさか8月5日の90
ドルを割り込むことはないでしょうが。100ドル割れは避けられないのかもしれません。生成AI半導
体需要が底堅く続き、そこにPCやスマホの回復需要が幅広半導体銘柄の業績を押し上げ再び半導体
がその場のリード役の一角担うというのが理想形です。そうなれば日経平均4万円回復も夢ではあり
ません。

現在は米国経済の行方に市場の関心が集まっています。個別企業の業績に関係なく市場全体が不安定
な展開です。日経平均の下げ幅が大きくなったのは来週末のメジャーSQに絡んだ需給面の影響もあっ
たのかもしれません。8月の急落、急騰は9月相場でも持ち越される可能性は高そうです。ダウは小幅
高で戻てきましたが、注目のエヌディディア株は結局小幅安で終わりました。今日の東京市場も神経
質な展開が続きそうです。


コメント
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