kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

下値模索

2012-09-29 06:26:15 | 日記
28日の上海市場が上昇したにもかかわらず東京市場は引けにかけて一段
安でした。じりじりと進む円高も重石になったのでしょうが、輸出関連銘柄で
は比較的業績に安心感のあった自動車株が円高基調への反転と中国での
不買運動で中国事業が先行き不透明になったことが響いているのでしょう。

大手3社の中で日産自動車を除いてトヨタやホンダが昨日のザラ場安値を
下回って引けていることから昨日年初来安値(652円)をつけた日産から2
社に売りが広がった格好になっています。上海市場は2日連騰しましたが
景気対策への期待からの上昇でです。住宅価格の上昇などから大規模な
景気刺激策は取りにくいと言う見方もあります。現状では期待先行の上海
株上昇です。

本格的な来週からの国慶節休日で1週間休場になります。そのためのポジ
ション調整の上昇かもしれませんから額面通りには受け取らないほうがい
いのかもしれません。

いずれ中国の景気対策を打ってくるでしょうが、指導部交代時期と言う微妙
なタイミングでその時期や規模なども含めていつ対策がなされるか検討は
つきません。何しろ新しい指導部を決める共産党大会が11月8日に開かれ
ることが発表されましたが、新指導部が今後どんな政策を打ち出すのか日中
関係は好転するのか、いずれにしてもしばらく時間がかかりそうです。

中国と言う自由主義諸国とは違う政治体制の国だから西側の論理は通用し
ないのかもしれません。国慶節の間に何か明るいニュースが出てくれば良い
のですが何も新たなる動きがないと休み明けの上海市場の動向が気になり
ます。中国との繋がりが深いと世界から見られている日本経済はしばらく反
日デモの後遺症も残り株価の波乱要因となりそうです。来週も東京市場は
余程海外から良いニュースでも届かなければ下値模索の展開が続きそう
です。

また経済紙が伝えるところによると企業業績も想定よりも悪化しています。
今後、多くの企業で下方修正が増えると指標面からも日本株の割安さは
失われます。海外市場と比べて出遅れていると言う買いの根拠にも暗雲が
広がりそうです。個別銘柄で言えば流石に収益面から見たらある程度の
下方修正があっても売られ過ぎだという銘柄も出ていますが、市場の雰囲
気は海外要因に左右される銘柄を回避する傾向が続いています。

残念ながら中国関連銘柄などの買場はもう少し先になりそうです。26日に
目先のリバウンドを期待して下値を拾った2銘柄の戻りは限定的でした。
翌日には反対売買しましたが、救いはトータルでは若干のプラスで逃げら
れたことでしょうか。28日の両銘柄の下げを考えるとまだコツンと底値に
届いてないのでしょう。今後の株価も注意深くチェックしながらタイミングを
掴みたいと思います。
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