今週の上昇で日米市場とも急落前の水準をほぼ取り戻しました。今後はヤレヤレの戻り売りと
相場の落ち着きもあり押し目買いに動く投資家との綱引きになりそうです。戻りも急だっただ
けに来週は値動きの荒い展開も予想されます。投資家はもう一度個々の企業業績に比較して株
価が割安か割高か、今期の収益の上積みがあるのか下振れがあるのか冷静に見極める必要があ
理想です。記憶に残る暴落の後はやはりいち早く株価が回復するのは内需、外需に拘わらず質
の良い銘柄です。
日本版ブラックマンディが投資家を震え上がらせた先週の投資主体別動向が明らかにありまし
た。個人投資家は現物と信用取引で対照的な結果となりました。現物が3027億円の買い越しで
あった一方信用では3581億円の売り越しという結果になりました。逆張り志向の個人投資家は
通常下落局面では現物、信用とも買い越しになるのが通例です。
長期投資で大きな下げがチャンスと捉えた長期マネーが買い向かったのとは対照的に信用取引
では急激な株価下落で差し出している現物と建玉に損失が膨らみ、追証に迫られた投資家や追
証を警戒した投資家の投げ売りがあったことで信用取引で3581億円の売り越しになりました。
5兆円に迫る高水準の買い残高と3営業日で7000円を急激な下げが要因でしょうか。
一方海外投資家の現物取引は前週の5524億円の売り越しから一転4953億円の大幅な買い越しで
した。先物主体の海外短期投資家はおそらく相場の流れに追随して取引するために売り越しだっ
た可能性はありそうです。長期投資家はこの下落は一時的なものであるという判断で買い向かっ
たのかもしれません。
過去には東日本大震災が発生し福島原発のメルトダウンが大きなニュースになり東京市場が暴落
した局面でも海外投資家は巨額な買いが見られました。質の良い銘柄が割安に買える局面を虎視
眈々と狙っていた投資家が大きな成果を得られることに今回もあるのでしょうか。今年から始ま
った新NISAでも動揺して株式市場から逃げる投資家は余り見られなかったようです。この点は今
後の良い教訓になりそうです。
国内勢では自社株買いを反映する事業法人の買いが5060億円と膨らみました。暴落場面では同じ
金額でもより多くの株数を購入できます。資本効率の改善にも役に立ちます。また自社株買いは
株価が反発したとしても売りに出てこない買いセクターです。市場の需給関係改善に一役経ちます。
大きな下落の後は戻りを試す展開が続きます。しかしどこかで戻り一巡感は出ます。日米市場とも
この先の上値をどう消化するかがポイントです。大きな悲観に傾いた米国の景気後退リスクはひと
まず低下しました。9月の利下げ幅も0.5%という見方から0.25%に戻り円相場も140円割れ寸前か
ら150円手前まで戻しました。東京市場には円安に反転したことが一定の買い安心感をもたらしま
した。
しかし株式市場の物語は続きます。真夏の悪夢は終わりましたが、日米とも次のリーダーが誰にな
るかはまた見通せません。米国経済もソフトランディング間違いないという判断は出来ません。中
国経済は米国経済以上に先行き不安が拭えません。
次回の更新は20日を予定しています。
相場の落ち着きもあり押し目買いに動く投資家との綱引きになりそうです。戻りも急だっただ
けに来週は値動きの荒い展開も予想されます。投資家はもう一度個々の企業業績に比較して株
価が割安か割高か、今期の収益の上積みがあるのか下振れがあるのか冷静に見極める必要があ
理想です。記憶に残る暴落の後はやはりいち早く株価が回復するのは内需、外需に拘わらず質
の良い銘柄です。
日本版ブラックマンディが投資家を震え上がらせた先週の投資主体別動向が明らかにありまし
た。個人投資家は現物と信用取引で対照的な結果となりました。現物が3027億円の買い越しで
あった一方信用では3581億円の売り越しという結果になりました。逆張り志向の個人投資家は
通常下落局面では現物、信用とも買い越しになるのが通例です。
長期投資で大きな下げがチャンスと捉えた長期マネーが買い向かったのとは対照的に信用取引
では急激な株価下落で差し出している現物と建玉に損失が膨らみ、追証に迫られた投資家や追
証を警戒した投資家の投げ売りがあったことで信用取引で3581億円の売り越しになりました。
5兆円に迫る高水準の買い残高と3営業日で7000円を急激な下げが要因でしょうか。
一方海外投資家の現物取引は前週の5524億円の売り越しから一転4953億円の大幅な買い越しで
した。先物主体の海外短期投資家はおそらく相場の流れに追随して取引するために売り越しだっ
た可能性はありそうです。長期投資家はこの下落は一時的なものであるという判断で買い向かっ
たのかもしれません。
過去には東日本大震災が発生し福島原発のメルトダウンが大きなニュースになり東京市場が暴落
した局面でも海外投資家は巨額な買いが見られました。質の良い銘柄が割安に買える局面を虎視
眈々と狙っていた投資家が大きな成果を得られることに今回もあるのでしょうか。今年から始ま
った新NISAでも動揺して株式市場から逃げる投資家は余り見られなかったようです。この点は今
後の良い教訓になりそうです。
国内勢では自社株買いを反映する事業法人の買いが5060億円と膨らみました。暴落場面では同じ
金額でもより多くの株数を購入できます。資本効率の改善にも役に立ちます。また自社株買いは
株価が反発したとしても売りに出てこない買いセクターです。市場の需給関係改善に一役経ちます。
大きな下落の後は戻りを試す展開が続きます。しかしどこかで戻り一巡感は出ます。日米市場とも
この先の上値をどう消化するかがポイントです。大きな悲観に傾いた米国の景気後退リスクはひと
まず低下しました。9月の利下げ幅も0.5%という見方から0.25%に戻り円相場も140円割れ寸前か
ら150円手前まで戻しました。東京市場には円安に反転したことが一定の買い安心感をもたらしま
した。
しかし株式市場の物語は続きます。真夏の悪夢は終わりましたが、日米とも次のリーダーが誰にな
るかはまた見通せません。米国経済もソフトランディング間違いないという判断は出来ません。中
国経済は米国経済以上に先行き不安が拭えません。
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