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小型ライトプレーン機を作ってみました・・・「異種格闘技」編
ワンデザインで競技するCFFC(中部フリーフライトクラブ)のイベントが庄内のホームグラウンドで開催されることになり部屋の整理の合間に1機作ってみようと・・・
昔の竹ひごとヒノキを使った機体を如何にインドア機の考え方に近づけて飛行調整すれば良いのか?なんてちょっと難しそうです。1本胴の機体は最近ではオートジャイロで経験しましたが弱いバルサを使うと胴体が捻じれたり撓んだりでゴムを巻き込むとあらぬ方向へ飛んで行ったり突然落っこちたりで苦労しました。背中をカーボンで補強したりすれば少しは安心でしょうがなるべくオリジナル機の図面に忠実に作ることにします。
機体は昭和の時代に発売された「ベビー悟空号」、キットの販売価格は当時30円だったそうです。
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ボール紙と図面、そしてスティック糊。
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これで翼のアウトラインを切り抜きます。
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ボール紙2枚重ねのテンプレートが出来ました。
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先ずは竹より少し弱めですがバスウッドを使って3枚重ねのラミネートで強度を確保、重量もそんなに軽くは無いし細くした上質な竹の方が丈夫かもしれません。
この状態では水で濡らしたバスウッドを重ねただけで接着はしていません。
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乾燥したらテープをはずしてみます。強度的にはこれで満足ですが、やはり少し重いかも?
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そこで0.8mm厚のバルサを同じように3枚重ねて乾燥させてみました。これなら少しは軽くなるはず。
いつもは水性ボンドで貼り合わせますが今回は極薄の瞬間を使います、仕事が早いし強度も出ます。
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バルサとバスウッドの水平尾翼です。見た目バスウッドの方が細くて軽そうに見えますが・・・
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主翼も同じように図面上でリブを接着したら翼台で左右を結合させます。心配なのでガセット(三角材)を追加しました。
翼のアウトラインは忠実に再現出来ました。中間リブは接着面積が少ないので外れそう・・・
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バルサの材料でも同じ作業をします。こちらも上反角を維持するために細いウエットカーボンで補強しました。
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バスウッド主翼。
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バルサ主翼。
大差はつきませんがやはり手で持った感覚で判断できる差です。
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すべての翼が完成しましたので・・・皆さんご一緒に!
バスウッド翼。
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バルサ翼。
0.09グラムの差は大きいのか小さいのかじゃなく、バスウッドではやはりバルサに勝てないという事でした強度的には殆ど変わらない感じがします。
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胴体用のバルサを追加してみます。
バスウッド機。
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バルサ機。
胴体用のバルサ角材も同じような材料を選びましたがここでも少し差が出ました。もちろん軽い方をバルサ機に使用します。
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面倒な翼の製作が終わって今度はプロペラ。
9センチペラは初体験。もう外形は思うがままに・・・これ以上巾広くする勇気はありません。
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ピスタチオ機用のプロペラ工作道具?
最初は14cmのペラを作ってたヤツを使います、だんだん小さくなってゆく運命。
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プロペラシャフトのピアノ線は強制的に0.4mmです。
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それにしてもピーナッツのブレードと比較するとこんなんです。
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プロペラハブの竹ひごは1.6mm径位の団子の串。
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ブレードの溝に合わせて竹ひごの高さを決めます。
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かなり「アバウト」な作りですが位置合わせをして問題なければ溝に瞬間を染み込ませます。
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破損を見込んで3セット。
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いつものピスタチオ用ペラと似たような重さ。
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コメタルは0.5mmのアルミ板から作ります、ピンバイスで0.4mmの穴を開けて。
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これで紙貼り前の準備が出来ました。
バスウッド機。
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バルサ機。
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仕事の合間に翼紙の印刷、紙は石州600匁。
歌舞伎仕様と・・・
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短歌・長唄仕様・・・
室内機でしか使えない地味な色使い。
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紙貼りはスプレーボンド3Mの55番。
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主翼もスプレーボンドで貼ってから周り(外周)を水性糊(アクアピット)で補強。
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いよいよ完成近づいて来ました。
バスウッド機。
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バルサ機。約0.2グラムの差ですがバスウッド機の方がガッシリした体格の元気な子に・・・
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バルサ機の方は何処かひ弱な感じがしますが少しの風なら屋外でも大丈夫。
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最終的にプロペラを取り付け主翼を図面の位置にした状態で・・・
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もちろんこれでは「ど・テールヘビー」ですからきれいにグライドするまでノーズのコメタル先端に重りを付けます。そして飛行可能な状態にしたら約1.8グラム。
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バルサ機の完成重量。このまま飛べば宜しいんですが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/cd/c1493b536d20c4253e2232e821e50e0d.jpg)
こちらもグライド調整したら1.47グラムとなりました。
主翼を後ろに下げれば当然軽くなりますが、飛行が不安定になることを恐れて図面に近いところで納めました。
いやー楽しかった!
主翼は翼台の前縁と後縁部分にカーボンの板を差し込み、胴体側にはカッターナイフで中心に沿って切り込みを入れ、そこにカーボンの板を差し込んでいます。前後に移動可能で迎え角も差し込み具合で変更できるようにしてあります。何度か動かしていたらゆるくなってきますのでネバネバ系のトンボの液体のり「PITマルチ2」を使っています。