Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Wright "L" Light Scout No.1

2020-06-12 | PEANUT SCALE MODELS
「主翼0.8グラムからの旅」

何処かで発表はされていたんでしょうが、ビル・ハンナンさんの描いたこの図面を知ったのは最近でした。
ネット上で見かけた小さな図面でしたが、実機の三面図なのか模型図面なのかよくわからない、ちょっと拡大して見るとゴムかけが間違いなくあります。PEANUT SCALE MODELと書いてあります。設計はFred Weitzelさん、描いたのはハンナンさん、1968年となってますからかなり古い図面です。
図面に書き込まれているフリーハンドの書体やレイアウトの雰囲気は紛れもなく彼のタッチ、今まで見過ごしていたのかわかりませんが、新鮮な図面でした。

そしてその第一印象は、水平尾翼がデカイ!支柱が多過ぎる!間違いなくテール・ヘビー!

せっかくピーナッツ・サイズに拡大しましたが、残念ながら今日のところはこのままお引取り願ってもらいましょか。一晩少し興奮して楽しんだら消え去っていく・・・ま、そんな図面は過去に山程あります。でも何か個性の無いのが個性というかその・・・派手さは無いけど大柄で、色々と大変な割にその苦労が報われないオーラが見え隠れします。

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そして翌日、このリブ組の練習みたいな主翼を作り始めていました、「なんのこっちゃ!」であります。一緒に実機の写真も探しましたが、そんなに多くはヒットしません、でもこの機体が存在したことは間違い無いみたいですから作りながらエンジンとかの資料も一緒に探すことにします。







キャンバーの付いた上部と直線の下部を瞬間で接着、リブ1枚分のサイズからスパーの高さを測ってみましょう!って図面にスパー入って無いし・・・

まあ、スパーなんて無くても前縁と後縁がしっかりしてれば問題はありません。最近ヤワな材料が主流になって来ましたので上のリブが押しつぶされないようここは保険としてソフトなスパーを入れることにしました。かなりの面積の翼ですからメイン・スパー無しで作るのはちょっと勇気が必要です。







途中で飽きることなく2枚を組み立てます。そんなに苦労はしないけど忍耐は要るのかも・・・







スパーの位置は「このあたりでしょうか・・・」的で、「どうしてそこなんだ?」と聞かれると答えられません。







このあたりまでは「クスリ」が効いていますから速い!
「クスリ」と言ってもアブナイ系じゃありません。
あの作り始める時だけに出る謎の興奮剤みたいなもんです。







「ああ~そんなもんね、このサイズなら」みたいな。前縁・後縁をこれから整形します。







それでも半分にはなりませんでしたね。でもこのままじゃひ弱過ぎますからガセットを付けなきゃいけない。紙を過度に縮ませるとリブは波打ち挙げ句に後縁材とリブの接着が剥がれますからその箇所に補強は必須となります。







で、もう一度寝かせて三角材を付けていきます、地味な作業です・・・







引き算・足し算を繰り返しながらまだまだ先は長いですヨ。
一喜一憂してる場合じゃないけど、どのプロセスでどれだけ重くなっていくかをチェックするのはキライじゃありません。







かなりズッシリ感じるようになりました。







1枚0.6グラムってことは当然2枚で1.2グラムにならないといけませんが、それが意外に難しい。
これで最後の仕上げ、ガセットをサンディングして小さくします。そんなに軽くはならないけど、やることによって重くなることは無い。そして支柱を取り付ける箇所にも補強のバルサを追加します。







翼端を整形し、木地が完成した状態になりました。もうこれ以上は無理かもね・・・







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