Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Walt Mooney's Piper PA-15 Vagabond No.2

2022-04-29 | PEANUT SCALE MODELS
 
ムーニーさんちのバガボンド・・・ 胴体を作る





1枚の胴体側板を組み立てたらそのまま裏返してもう1枚を作ります。胴体のアウトラインに沿ってフィルムを切り取って作ることもたまにしますが今回はそのままで。ウエイトが斜めになるのを防ぐためフィルムの下に同じ角材を前後2本敷いています。





途中早送りで角胴が完成します。ここまではそんなに苦労するところもありません。胴体幅が変わる部分はカッターで角材に切り込みを入れ一度折ります、心配なのでガセットを追加しています。





胴体前部のプランクをします。おかしな木目にならないように注意して張り付けます。最近はサンディングすることを考慮して少し厚めのバルサ(0.6から0.8mm)を使うことが多くなりました。





背中のラインが左右対称になってれば「合格」ってことにします。





張り付けるとすぐに削りたくなる性格です。内側から指先で押さえてサンディングすることもありますが、頑張り過ぎると穴が開きますからほどほどに・・・





継ぎ目に隙間が出来たらアセトンで薄めたセメダインC系の「Duco Cement」を流し込んで半乾きの状態でサンディングするとバルサの粉がパテ代わりになって目立たなくなります。





ノーズ・ソケットは4mmバルサの2枚重ね、この穴あけがいつも苦労するところ。同じサイズの長方形にならないし傾くし・・・





何とか終わったら現物合わせで裏側の作業、瞬間流すとき決して枠の外側からしないこと。





面倒なときは黒い紙を貼ってましたね、今でもそんな機体はありますがそれはそれで。





側面のラインがおかしなところは目立たないように修正します。それが大事になることも時々あります、最初に良く見とけ!って話ですが。





比較画像?カタチは違えど良い勝負してます。





さすがに短い胴体は重量的には有利ですが、大量にゴムを積むことも出来ないし調整も難しくなります。





優等生とは言えないけど重さの割には頑丈な翼と胴体になりました。





ちなみに比較画像はコチラ、細かさで勝ってますが剛性では負けてます。角材が少し細い分だけ重量に貢献してるみたい。





エプソンのプリンターで黄色の印刷、黒のマーキングだけは滲まないアルプスMD5500で印刷しました。





主尾翼が終わったら胴体を貼ります。翼はアルコールを含んだ水でしわを取り乾燥させます、一緒に主翼のネジリ下げは1ミリ程度。





さあ次は胴体だっ! て始めたら胴体側面のストリンガーがございません、「お忘れ」です。2本の角材とゴム掛け部分にバルサ埋め込んで修正しました。





気がついて良かった・・・ 両側確認しながら進めます、片側だけだと笑うに笑えないし。





前部上面は貼る部分を伸ばせるところまで頑張ります。どこか無理してしわが出来たら切込みを入れてそれでも駄目なら潔くあきらめます。





今のところ問題も起きず順調です。





前部上面のプランク部分は半分までにしました。





そして反対側です。





頑丈で小太りな胴体が出来上がりつつあります。





後部上面を貼ります。胴体が捻れてる場合にはここで修正します。





紙貼り最後の部分です。座屈してたり変形しそうな個所は裏側から直す最後の機会、紙に負けそうなところをチェックします。





問題なければそのまま紙貼り進行。





残っていたノーズ・ソケットも貼ります。
垂直尾翼は霧吹きして捻れていないか? ラミネートに使ったバルサが思っていたより弱そうなので心配。





紙貼り終了、そしてラインも入れました。


(続く)















Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Walt Mooney's Piper PA-15 Vagabond 

2022-04-24 | PEANUT SCALE MODELS
ムーニーさんちのバガボンド・・・





私が過去にバガボンドを作ったのはピーナッツを始めた最初の頃、重かったけど素性が良かったのか?偶然か、10グラム近くありましたがかなり豪快に飛んでくれました。二作目はムーニーさんが亡くなられた1990年、我々の会報にその特集記事と一緒にピーナッツ図面を掲載しました。そしてその図面からメモリアルのワンデザイン競技を行った時。三作目は黄色ではなく白とグリーンのカラーが新鮮なイギリスで飛んでいるバカボンドの写真を見た時の3機です。





主翼の長いJ-3カブをピーナッツ・サイズにすると胴体が細長くて若干貧弱な感じがしますが、バガボンドは短めでボリュームのある胴体ですが主翼とのバランスも良く存在感のあるピーナッツとなります。

ムーニーさんのバガボンド図面は73年7月と87年5月に二枚別のものが描かれています。





実機のバガボンドには1988年にカリフォルニア州サンディエゴ市の北東ギレスピー・フィールドのあるサンディエゴ・エアロスペース・ミュージアムのハンガーで会うことが出来ました。ハンガー内はまるで「ムーニーさんのおもちゃ箱」のようでした。フォルクス・プレーンの初飛行テストパイロットを勤めたのもムーニーさんですが、彼はあの「空冷フラット・フォー」エンジンがお好みでハンガー内には赤いカルマンギアも置かれていました。机の上には作りかけのピーナッツ機があり完成機も数機並んでいます。傍らにバガボンドとカルマンギア、上空を飛行する小型機のエンジン音を聞きながらこんな環境でピーナッツと向き合うことが出来るなんて・・・まるで夢のような時間を過ごせます。





今回この機体を作り始めた動機はおぼろげなんですが、昔撮った写真のネガが大量に見つかりそのまま処分するのも可哀そうなので、どんな写真なのかスキャナーで取り込んでパソコンに移すことにしました。その中にたくさんのムーニーさんとバガボンドの写真が見つかり懐かしく思って作り始めたのかもしれません。





どんなに急いでいてもボール紙でラミネート用のテンプレートは作ります。最初の頃はその時間も無く、水で濡らした角材を図面上に乗せピンセットで押さえながらカクカクの曲線パーツを作ってました。





今ではバスウッドも使わずすべてバルサとなりました。軽くはなりましたが接着剤の染み込みが薄いところは強度的に問題ありで、危険な個所は薄手の瞬間を流しています。





捻ってみると頑張れる子か紙の引っ張りに負けそうな子かがわかります!
張り線が通るところはピンバイスで穴を開けますが、角材だけでは心配ならそこにもガセットを付け加えておきます。





主翼も平均的なバルサを使い特に問題なく出来上がりました。前縁・後縁財はいつもの専用材です。






翼端もラミネートですがこのパーツだけの上半角、先端で3mm程度が必要です。





1枚の主翼に仕上げてしまいます。片翼だけ上半角分のカイモノ(今回はサンド・ペーパーを貼り付けたブロック、通称ハレパネ)に乗せたら翼の中央部分を作ります。





もう片翼も同じ作業をしたら完成です。ガセットは最後にサンディングしておきます、気分的な問題ですが。





忘れないために、そしてもう一度作る場合の記憶として重量だけ測っておきます。今度作る時にはきっと忘れてると思いますが・・・














どれも平均的な重さ?ですね。同じバルサで作ってますから重量の変化もそんなにありません。
うれしいことなのか、進歩が無いって事なのか?


(続く)









Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする