Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

勝手にVariant/3 No.6

2013-06-28 | PEANUT SCALE MODELS

Reversed pitch of canard prop

作り慣れたバルサ・ペラではありますが、プッシャー機の場合にはちょっと注意しないといつもと同じピッチでペラを作ってしまいます。ワインダーを逆回転させてゴムを巻けば、通常のペラをそのままプロペラ・シャフトの方向だけ注意すればよろしいのですが、ゴム巻きはいつも同じ方向に巻きたい場合には逆ピッチのペラを作る必要があります。ま、なんてことないんですがブレードを作る時、スプレー管に張り付ける角度を逆にすれば済むこと、しかしいつもの癖で同じ物を作ってしまう事が良くあります。

20130620k

ゴムかけ部分のシャフトもS時が逆になっていないか、プロペラ・ハブに接着する前に確認しておきましょ。

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今回少しだけ左にサイド・スラストを付けてみました。旋回が上手くいかない時には瞬時に直せる程度のスラストですが、プッシャー機の場合スラストの効果はあまりありませんから初飛行でどうなるのか試してみましょう。

20130620m

スピンナーの内部はえぐり取り、ペラの空転装置も必要ありませんから付けていません。

20130620n

ペラが完成したら機体に取り付けてみます。どこかに接触しないか、R.O.G.がちゃんと出来るか?。かすかに当たるペラの先端、下にサンド・ペーパーを敷いてペラをゆっくり回して削っていきます。

20130620o

サイド・スラストも予想通りゆるめに付き、回転もスムーズ、これで最後の問題はゴムを積んだ時の重心位置だけとなりました。

テスト飛行では先尾翼の迎角が決めてありませんからその設定と重心位置の調整で何とか左旋回&緩上昇出来れば成功ですネ・・・・・

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勝手にVariant/3 No.5

2013-06-24 | PEANUT SCALE MODELS

「紙貼り突入」編

生地完の機体を前に、さてこの機体どんなデザインに・・・・パソコン内で膨らむ空想の世界。しかしそんな時素晴らしい発色とコントラストが絶妙な機体の写真を見てしまう。

うーーーっ・・・  この顛末は近日中にお知らせする事にして。

パソコンのプリンター印刷でピーナッツ・クラスの模型で使う皮膜紙にどんな色でも印刷出来ると思うのは大間違い、思っていた色とは微妙に違う色相、彩度、明度。どれも近い色なんだけどプリンターの作り出す色は薄い紙の上では表現力が弱く、その上隠蔽能力を上げると妙に暗くなってしまったりして・・・

ダークな色の迷彩色なんかでしたら何とかごまかせますが、明るく薄い色になればなるほどその色合いを決定することが難しくなります。しかも下地にドープ処理なんかされた紙ではインクの乗りも悪くもっと難しくなります。そんな時先程の「発色の素晴らしい機体」を見てしまうと手が止まってしまうんですネ。

そこで今回は何も「現代文明の力」は使用せず原点に戻って昔ながらの原始的な紙貼り飛行機の手法でやってみることにしました。染めた紙を切り取って白の上に貼りあわせる事でエアーブラシやプリンターを使わず、ドープと水性のりだけで攻めてみます。

プリンター印刷で行えば実に簡単な作業ですが、色が滲んでしまったりだんだん薄くなっていく部分が上手く出せるかどうかは何枚も出力して現物を見てみないとわかりません。印刷に比べれば確かに重くはなりますが遥かに表現力にインパクトがあります。

これが今後何かの役に立つかどうかは別として・・・ 

こんなの久しぶりですからちょっと緊張しますが、その分違った面白さも味わえます。

てな、前置きはこれくらいにして、紙の準備が出来たら「恍惚の世界」が始まる訳であります・・・

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ベースの白はドープ処理の無塗装、その上に一番濃いブルーはエサキの新色、その色を基準にして薄い色の紙を作ります。それを細切りにしてドープで貼りつけて行きます。下地に使った白の紙と貼り合わせるブルーの紙はメーカーと種類が違いますから当然乾燥した時には伸縮率も違ってきます。どの程度引っ張って貼り合わせるかを練習しておかないと部分的に引きつった状態になってしまい醜くなります。

20130620b

ストライプの巾は同じにするとどうも感触が良くありませんので微妙に変えてみます。そこで何本も試験的に切り刻み雰囲気を確かめてみます。色が薄くなるに従って同じ巾を貼るよりましかな?って事で少し広くすることにしましょ。

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胴体に取り付けて感じを見てみます。

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先尾翼も主翼とは巾を変えて全体に広くしました。

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残ったストライプで胴体にも、でも翼の印象が強くてなんだか貧弱・・・

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そこで色違いの暖色で攻めてみます。

20130620h_2

これで少しは均整が取れるようになりました。

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全体のバランスを見てみます、こんなもんでしょ・・・

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折角ですからちょっとレタリングなど貼りつけて遊んでみます。実は一番難しかったのがこの部分、薄めたアクアピットで細切りの文字が炭火で焼いたスルメみたいにメロメロになっちゃいましてもう大変!

でも何とか紙貼り終了でございます。

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勝手にVariant/3 No.4

2013-06-15 | PEANUT SCALE MODELS

胴体は何とかカタチになりました。キャノピーから前方へ象の鼻みたいに伸びるロング・ノーズ、意外とこの手の機体は先尾翼を取り付けない方が格好良く見えるんです、プッシー・ガロアにしてもボアザン水上機にしても。しかも今回のバリアントはボアザンでこうなっていればかなり飛ばしやすいのではと思っていた先尾翼の上反角がこれでもかっ!ってくらいきつめに付いています。コレはコレで収穫でしたがあまりにもその角度が過激に見えてまいりました。

これはもしかするともしかするぞ!イヤ安定が良すぎて旋回しずらいとか?なんて心配も作る前から出てきたのであります。主翼も先尾翼もアンダー・カンバー付で、紙貼りはちょっとやっかいですが、先ずは図面通り主翼から作ることにいたします。

20130605a

リブは上面と下面のテンプレートを別々に作り、2回の作業を行います。最初は恐る恐る、慣れてくればサクサク、予備も含めて12枚ほど。リブ下面には糊を付けて紙を貼りますからリブ自体が紙の収縮で波打つ事もありません。軽めのバルサ・シートを使います。

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アンダー・カンバーが深い翼ですと平板の上で組み立てるにはちょっと厄介ですから切り落とした下側のパーツをバルサかボール紙の上にリブ間隔で並べ、その上に薄いバルサ・シートを張って組み立てボードにする事があります。

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でも今回は特に難しそうでも無いので平板の上でやっちゃいます。後縁材を接着するときちょっとリブの後部を1ミリ程浮かせてやれば問題ありません。

20130605d

切り出したリブはブロックの上に並べ横から押さえて周りを整形します。リブの長さは使用する前&後縁材を並べて正確に合わせます。もちろんリブ両端の厚みも前&後縁材に合わせてサンディングを最小限に済ませられる様にしておきます。

20130605e

今回は前縁から場所を決めリブを接着していきます。上反角のつく場所は始めに切り込みを入れておきます。

20130605f

前&後縁材を接着したらスパーを2本入れます。リブが斜めにならないようバラストで挟みながら接着します。

20130605g

翼端はラミネートの2枚合わせ、更に2本のスパーとの高さを調整しながら曲げて接着します。二次曲線となりますから細めのバスウッドを使いました。サンディングして外側の1枚はほぼ曲面にします。

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主翼の出来はこの翼端Rでほぼ決まりです、ここが美しければ良いんです。ここが醜い曲線でしたらもう全体まで見なくっても製作者の工作技術はおよそわかってしまいます。

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何度やっても左右同じ様に美しく出来ません・・・

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翼端を含めてアウトラインが整形できたら上反角を付けます。前後縁は仮付けしてあった切り口から分割し、角度を付けてサンディングします。削り過ぎない様、無理に端面を合わせて翼がねじらない様、ネジレるんならネジリ下げ・・・

20130605k

先尾翼も同じ工法ですから一気に作ります、小さくなっただけでほぼ同じ作業なんですが、どちらかと言えば少し強度のあるバルサを使った方がカナード機の場合、壁に先尾翼が当たる確率が多いので安心です。ま、程々のバルサで作ってノーズ・ウエイト乗せるくらいなら先尾翼を頑丈に作っておいた方が修理の回数は減るんでしょうネ。

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完成した主翼を胴体に乗せてみます。前縁がはまりこむ胴体部分は翼型に合わせて削りながら主翼を押し込んでいきます。

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胴体先端から糸を引き左右翼端までの距離を測りながら主翼の位置決めをします。接着場所が決まったらサインペンでマーキングしておきます。

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主翼の紙貼りが終わった時点で胴体に取り付け、その後胴体上面を貼ります。

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主翼と一緒に作った先尾翼、調子に乗ってガシガシ作って翼端上反角まで付けちゃって完成!  でも、これどうやって胴体に押し込むんでしょう?

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絶対無理ですね・・・尾翼をぶった切るか胴体の穴を大きくえぐるか二つにひとつ。
差し込んでしまうと迎え角(取り付け角差)変更するのに面倒ですし、ガーンと尾翼がぶつかった時、逃げ場が無いので胴体もろともへし折りそうな予感、そこで尾翼を半分に切断、胴体内に入る部分は削除し、取り付け部分が斜めですからバルサブロック張り付けてから削りだしする事に。

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悩んでるより先に切り落としてしまう早業(荒業?)・・・これで中央をカーボン・シャフトで繋げば自由に角差を変更できます。

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カーボン入れてみる、差し込んでみる、隙間調べてみる、何とかいけそう。

この先尾翼、胴体上部に付けていたらなんかザワザワした感じになってしまいそうで、やけに存在感を主張しそうで、やはり下側で正解でした。

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脚無しでバルサ部分、ペラを除いて完成。でかいイメージですが本当にでかい。脚が付くともっと存在感ありそうでございますネ・・・

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勝手にVariant/3 No.3

2013-06-06 | PEANUT SCALE MODELS

大胆なデザイン!胴体後部の処理がお見事!でもプロペラ何処に・・・?

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テール・ソケットはバルサのパイプから作ります。ソケットですから当然取り外し式にしないといけません。そこで最初のパイプを作る時点で面倒ですが2本の内径と外径がピッタリ合うように作ります。それを利用してソケット部分の加工をしちゃいます。

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パイプは真円になるよう両端にサークル・カッターで切り出したディスクを接着します。

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長さは適当・・・なんですが2本の内径と外径はピッタリ!のはず。

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サンディングして完成。

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太い方のパイプを胴体に取り付けます。ちょっと勇気が必要ですけど、取り付け部分をカッターで切り落とします。

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テーパーで切り落とすところ、パイプの外径に合わせて切ってしまいましたヨ!

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ちょっと後悔・・・でも紙貼りますからなんとか誤魔化せそう。

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この時点でパイプごとサイド・スラスト付けちゃう事も考えましたが、万一旋回を逆にしたい時に困りますので我慢します。ペラは逆ピッチにして、図面の右旋回じゃなく左にしたいのであります。

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取り付け位置が決まったら、先にソケット加工をしちゃいます。細いパイプを内側に差し込んで・・・この辺で切り落として。

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ギュッと押し込めば何事も無かった様に、その姿は茶筒小型版であります。

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加工が終わったら胴体に接着します。

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待ちきれず胴体内の余分な個所は切り落とします。

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あまりギリギリ迄しないで・・・この辺で。

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まさかソケットまで一緒にくっついちゃってませんよね?心配なので一度はずしてみます・・・

うん、完璧。

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胴体側面の不必要なシート部分に軽め穴、なんかノスタルジックなスタイルであります。

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勝手にVariant/3 No.2

2013-06-05 | PEANUT SCALE MODELS

完成した側板から胴体を作ります。ノーズが微妙に細くなって行く胴体っていつも難しいと思います。綺麗な曲線でしかもセンターをしっかり出すには、角材の長さを微調整しながら胴体の太い方から順に攻めて行きます。

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今回はこの美しい曲線が出せますよう、上面図のコピーを取ってボール紙に貼り付け、それを挟んだ状態で組む事にしました。テンプレートは胴体後部の加工をする前に後ろから引き抜くことさえ忘れなければ大丈夫でしょう。このテンプレートを使って横材の長さを決め、各2本ずつ作ります。最後のすり合わせは角材をテンプレートの上に乗せて正確に長さが揃うようサンディングし、横材のパーツが全て揃ってから組み立てを始めます。

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最初に組み立てる時、テンプレートの下にカイモノをしてを胴体高さの中央部分に浮かせておき、その状態で2枚の側板を両側から挟みます。下側の横材を接着する時、ちょっと見づらいのです横からピンセットで縦材を一緒に挟みながら接着すればズレル事はありません。

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上面の横材を接着する時も裏返さずこのままの状態で行います。胴体が菱形にならないようネジレに注意しながら進めます。

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出来てしまえば簡単な事!それでも後ろから引き抜く時にはちょっと緊張しますネ。正確な胴体が出来ました。

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胴体後部はかなりキツイV字になっていますから、カミソリで切り落とします。内側に溝を掘ってゆっくり曲げ・・・なんてしてないで、いっそひとおもいにパキッと取ってしまった方が精神衛生上もよろしいかと思います。

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胴体後部側の切断面はこの状態でサンディングしておきます。そして切り取られた方はちょっと角度を付けてサンディングしながら接着面を作ります。削り過ぎるといけませんから、2枚を裏表に合わせて長さを揃えながら角度を付けます。

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出来てしまえば簡単な事!最初に作ったテンプレートの使わなかった後ろの部分を差し込んで中心がズレないようにします。

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ノーズは適当な厚さのバルサをベニヤ状に積層してからサンディングします。

これで胴体の簡単な部分は終了しました。んが、この機体にはちょっとやっかいなテール・パイプが必要でありまして、今夜はここまで!

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