Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Granger Archaeopteryx No.6

2012-11-26 | PEANUT SCALE MODELS

Landing gear connection 追加

完成した足回り、なんだかシンプルで想像していたよりさっぱりしていますネ。

ん? ソリがありませんぞ!

実は最初にバルサを強引に曲げてソリを作ったんですが、どうしてもその曲面が気に入らない。何度サンディングしてもイメージが違う、そして段々小さくなる・・・

そこで保留とし、そのあと作るの忘れてました。我慢してそれを使えば済むことなんですが、取り付けてから剥がすのも大変だろ?ってことで最初からもう一度出直しです。

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ラミネート用の薄いバルサを数枚も重ねれば良いのですが、生憎必要な巾のものがありません。ソリの先端部分は強度が必要ですから、Aカットの横目では衝撃に弱く着陸時に折れる可能性があります。

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そこで1枚の薄いバスウッドを上に接着してからバルサをRに切って張りつけました。バスウッドもこの巾のものが無く、2枚つなぎ合わせて使います。

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サンディングしながらサイズを決めていきます。

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紙を貼ったら塗装をしますが、いかなる方法でコレを取り付けるか悩みます。

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前部は衝撃がかかりますから接着部分に0.2mmのピアノ線を入れておきます。ピンバイスで穴を開けピアノ線を差し込んで貫通後V字に曲げます。

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支柱と同じサイズにノイズレス・パイプを収縮させて、それをかぶせたら塗装。

20121125h

塗装後にソリの角度や位置を合わせて固定します。ソリの後部は瞬間で接着し、余分な部分は切り取ります。

20121125i

尾ソリも一緒に作って、張り線の糸を張ったらやっとそれらしくなりました。

20121125j

意味不明のパイプもカウル下に取り付け、機体の座り具合を見ながら微調整。

20121125k

何とか1夜にして終わりました。もう忘れて無いよね?

タイヤ作ります・・・

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Granger Archaeopteryx No.5

2012-11-23 | PEANUT SCALE MODELS

"Landing gear connection"

すべての感動はここから始まる・・・でもネ、エンジンなんか作るより面倒なんですコレ。

次の難関「ランディング・ギア」部品を作ります。足回りの全体像がおぼろげで先ずはその写真探しから始めました。「想像の域」を少なくしたいのですが、詳細が写っている写真が見当たりません。唯一何とか解読できそうな1枚の写真からサイズを決めて行きます。

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10グラム以内の完成を目指して、材料はなるべく金属は使わないようにして強度を持たせましょう。バルサと竹ひご、それに葦のストローを選び、バルサには塗装の済んだ紙を巻きます。

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主翼の支柱も同じ様なパーツが必要ですからこの際一緒に作っておきましょ。

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白い紙を巻いてから色塗りした方が作業は簡単でしたが、折角ですからレタリング用の残った紙を貼ります。

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バルサ支柱はこの長さですとヘナヘナで非常に不安なんですが、短くすれば何とか持ちこたえそうです。

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脚のつなぎの部分はイモ付けでは不安なので、面倒ですが細いプラスティックの材料を埋め込んでおきます。

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ある程度の衝撃でははずれなくなります。0.2mm程度のピアノ線でも構いませんが。

20121120h 

胴体固定側にはフランジを先に取り付け、裏側から見えないようにプラスティックの芯を差し込んで接着します。

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何とか傾かない様に両側の脚を固定したら、竹ひごと葦のストローを接着します。

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接着個所は塗装を剥がして瞬間で固定し、もう一度紺色のタッチアップをしておきます。

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両側に取り付けるアブソバーのゴム製緩衝剤は糸を使っても良いんですが、太さがサイズ的に問題ありで、エサキの紙をサインペンで塗りねじってそれらしく作り巻いてみました。実際にこの部分が動くことはありませんし、タイヤ付けちゃったらあまり目立たない所なんですけど・・・

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えらく時間がかかった割には喜びの少ない部分でありますが、こんな地道な作業をしないと次に進めませんからねっ!

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これでタイヤ完成すれば・・・足回りは終了です、ふっ・・・

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Geneseo 2012- A Journal

2012-11-16 | PEANUT SCALE MODELS

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This is an account of some of the highlights that I observed and experienced at the 2012 FAC Nats.

The journal includes photos and movies that will help complete the visuals.

Each year there are many many stories from the flying field in Geneseo…these are mine.

今年もニューヨーク州ジェネセオで開催されたFAC全米コンテストに参加したトム・ハルマンからそのレポートが届きました。

彼個人の「コンテスト参加記」として、写真ありビデオありのいつも非常に密度の高いレポートを作ってその内容を詳しく紹介しています。

コンテスト全体を幅広くレポートされたものではありませんが、会場の雰囲気や参加機の飛行を知る上でとても参考になります。

http://hallmanstudio.com/geneseo2012/

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Granger Archaeopteryx No.4

2012-11-11 | PEANUT SCALE MODELS

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文字が大きめでどちらかと言えば簡単な主翼が終わったら、今度は面倒な尾翼のGマークを切り出します。

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こちらも水性糊でチマチマした小さな6パーツを貼りつけますが、その作業はかなり焦ります。本当はスプレー・ボンドの方が一気に貼れてしまいますから簡単なんでしょうが敢えてこちらで。

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もう指先では限界!ピンセットと念力の世界、紙が乾燥した時に変なしわが出来なければ成功、片面が済むとガックリ疲れます。最初は切り抜いた白い紙を治具にして位置あわせをしてましたが、最初に貼る1枚の位置さえ正確ならば後の5枚は問題なく貼れるのでありました。

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レタリング貼りつけ作業の最後は胴体です。これは全体の位置決めと裏側(胴体内)から押さえて貼りつける事が可能ですからスプレー・ボンドを使いました。

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もちろん切り抜く前に下準備の「仕込み」が必要ですが、それも慣れてしまえば事務的に済ませる事が出来ます。

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台紙を切らないように白のコピー紙と紺色の薄紙だけを切り取ります、コーティングしてある台紙はなるべく厚みのある紙を使うと下まで切ってしまってバラバラになるリスクを回避出来ます。

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胴体側面に乗せて位置が決まったら上半分を押しつけます。その後下の剥離紙を剥がして圧着します。どうしてもスプレー・ボンドですと浮いた感じがしますが、ここは無理やり押さえつけます。

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これで今回のミッションは終了。次は主翼と胴体をつなぐ支柱とランディング・ギアの部品を作ります。これがかなり面倒でありまして材料を選ぶのにずいぶん悩んでおりますが、何とか乗り越えられそう・・・たぶん2年はかからないと思います!

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Granger Archaeopteryx No.3

2012-11-09 | PEANUT SCALE MODELS

年の瀬になると顔を出す怪鳥   「完成はいつなんだ!」 「・・・・・」

20121109a_2 September 2008

20121109b_3 November 2010

20121109c_2 November 2010

2008年9月に作り始め生地完で小休止、その2年後2010年12月我が家に来たエンリケさんに「どうして先へ進まないのコレ?」って言われ、ちょっとだけ前進するも今度は水色と紺色の塗装で悩み小休止、引き出しの中では牢名主的存在の怪鳥「Granger Archaeopteryx」。

君はもう何機に先を追い越されたの? このままだと自然風化は進むばかり。

「次期戦闘機」が決まらない時間を利用して「暇つぶし」ではないけど、スペインの教会じゃあるまいし、一応今年分のケジメつけないと、そろそろ4年だしネ・・・

どうしてそんなに腰が重いのか、図面製作者の素晴らしい機体を見てしまったからなのか、飛行に問題がありそうだからなのか、理由は色々あるけれど、古典機特有の経年変化でウェザーリングが進みサビとか塗装の剥がれなんかが出てくれば良いけどそれも期待薄。

この前見つけた紺色ブラシ塗装の紙を文字デカールに使って、胴体は適当に水色の塗料を吹いちゃえば?(天使の囁き)

今回で3度目の出番が回って来たのは、塗装用のエアー・ブラシ道具一式をコンパクトにまとめて使い易くした事が少しは始める引き金になり、晴れて2年ぶりの出番です。

言い訳はこれくらいにして、色を吹くとなれば早速「水色」を作っちゃいます。どうしてここまで2年もかかるの? いやそんなもんなんですヨ、進まない機体は!

20121110a_2 November 2012 Re start......................

胴体の水色は実機写真を見ながら何度も調合、フレンチ・ブルーの薄い色でもないし、ポリバケツ・ブルーとも違うし、元になる紺色が微妙に違うといくら白で薄めても微妙度は平行線のまま、結局50機分位の塗料が出来ちゃいましたが何とか吹くことが出来ました。

20121110b_2

レタリング用の紙は昨年ブラシを吹いて作り置きしてあった数種類の紙の中で色目の近いものを見つけましたのでこれを使います。

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接着にスプレー・ボンドを使う方が貼り直しも簡単で仕上げもきれいなんですが、やはり薄い水性糊と比べると重くなります。そこで今回は試験的に両方を試しながら貼って行くことにします。

ベースとなる紙の上に水性の糊なんか使う場合、ベースの紙自体水性糊を使った部分だけ乾燥すると引きつっちゃう可能性があります。ゆるめに貼ってある場合は特に乾燥後この現象が起き、強いては全体に紙のテンションを上げてやらないといけなくなる事もあります。

スプレーボンドの欠点は年月が経つと乾燥して紙の端が剥がれて来たりします。多めにボンドを吹けば良いのでしょうが、それも重くなりますから吹く面積が広い場合は心配です。

写真で判断していただければどちらの方法で貼ったのかはわかると思いますが、ここは個人の好みの問題や、手慣れた方法で行くことが一番かもしれません。

20121110d_2

主翼はゆるめの銀色塗装仕上げですが、ちょっと冒険で水性糊を使いました。文字サイズが大きいのでこちらを選択したのですが、部分的に下地銀色の紙が引っ張られ、しわまでは行かない迄もゆるく波打つ感じになってしまいましたが、アルコールと水のマスキング・スプレーで強引に修正しちゃいます。

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紺色の紙の方は一度に糊を付けてしまうと全体がある程度延びてしまいます。それを貼りながら位置あわせなんかして引っ張るとまた延びちゃいます。そして乾燥するとその部分だけ下地の紙が一緒に引っ張れちゃって大変な事に!

そこで文字の先端1個所を位置決めして貼りつけ、その後そこから順に隙間に糊をしみ込ませて行きます。まわりについてしまった糊は水をつけたティッシュ・ペーパーで拭き取ります、すべて手際良くする事、あまり引っ張らない事です。

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気分転換に主翼のパーツ、中央のタンクと翼端部分に付くカウンター・ウエイトを作ります。
カウンター・ウエイト支柱に細いバルサ丸棒ではちょっと心配、0.5mmのカーボン・ロッドを使いました、先端は紙粘土。

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ピンバイスで穴開けしたら差し込んで瞬間固定、薄く銀色を塗って終了。

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実機では翼端部分が可動エルロンとなりますが、ピーナッツの場合ゆるめの接着で飛行調整し、上昇と旋回が決まってから固定します。

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タンク部分はエサキ製テカテカ銀紙を貼りタンク・キャップは紙粘土サイズ違いの輪切り、ロッドはノイズレス・パイプをライターで細くしたもの、90度に曲げるワザは中に「仕込み」です。(続く)

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さよならジョジョ...Farewell Jojo

2012-11-05 | PEANUT SCALE MODELS

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2004年に開催された庄内夏のコンテストは「オートジャイロ」がテーマでした。

まだまだ未知の部分が多い「ゴム動力のオートジャイロ」でしたが、飛行に関するノウハウや実機の資料、模型の参考写真等を海外の方の協力によってこのコンテストを成功させることが出来ました。
ビル・ハンナンさんもその中の1人でしたが、彼が尊敬するオートジャイロの達人、フランスのジョルジュ・ショーレさんを紹介してくれました。
それから文通が始まり、彼の新作が完成するといつも写真と図面を送ってくれ、今年の6月にも新作機の写真やフランスでテレビ放映された彼の記事が送られて来ました。残念ながら庄内のオートジャイロ熱は冷めてしまいましたが、彼とは年数回のコンタクトは取っていました。

そのジョルジュさんが亡くなられたという悲しい知らせをハンナンさんから受け取りました。
ここに彼のご冥福をお祈りいたします。

We were saddened to learn that our French friend Georges "Jojo" Chaulet has passed away.
We had known him for many years, starting with letters, and, in 1975, actually meeting him in Paris. Later, he came to California, and one of the photos shows him in my Escondido workshop.
Joan and I were fortunate to have visited with him more times in France, and continued  sharing letters with him.  As you may know, he was a very successful writer of children's books, and had a wonderful sense of humor. He was also fond of cats!
Jojo was an especially creative model builder, often trying-out original ideas, and having a special interest in autogyros and other unusual aircraft.
We are so grateful for our many friends, including you, and realize how important it is to appreciate everyone while we may.
Very best regards,
Lovingly,
Bill and Joan

(ピーテク126号の記事から引用します)

「世界に広がるオートジャイロの輪」                           Jiro Sugimoto
 こんな機種を選んだばっかりに・・・・なんて、ジャイロを作って飛ばしてみても飛ばない人、いませんか?。このイベントのニュースは海外でも驚きの目で見られています。オーストラリア、アメリカ、フランスなど模型世界の電脳コネクションで色々な人から問い合せが来ました。中でもフランスのジョルジュ・ショーレさんはおそらく世界一の「ジャイロおたく」かもわかりません。彼の写真は以前アメリカとフランスの雑誌で見かけた事があります。
ビル・ハンナン氏の友人でもあり、今回日本でオートジャイロの競技をするというのでたくさんの資料を送ってくれました。彼はフランスの有名童話作家で、彼の日本語翻訳本が出ているということも知りました。歴史的な古典模型やヘリコプター、そしてオートジャイロが生活のすべて!という程の熱狂的なビルダーです。ジャイロもゴム、電動モーター、エンジンの動力源を使いF/F、R/Cのジャンルにもこだわらず、形態もエンテや水上機(もちろんジャイロのです)までこなす達人です。
 ジャイロの理論的解明も進んでいるようで雑誌にはその解説もされていますが、残念ながらフランス語!ですから私には・・・・。

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最初の手紙には「ビルからオートジャイロの練習会リポートを送ってもらいました。夏に開催することを知り、おめでとうの言葉を贈ります。20年程昔になりますがビルからあなた達がジャイロに興味を持っていることは知っていましたし、コンテストでも時折ジャイロ機の参加があることも知っています。今回、あなた達が興味を示すスケールジャイロ機の資料を送ります。機体は私がデザインしたデハビラント・シェルバCー24です。またCー40の図面も描いていますので写真や資料が必要でしたらぜひご連絡下さい。私は現在まで100機近いゴム動力のヘリコプターと、195機目!のジャイロを作っています。この4年間はずっと電動のジャイロ機に熱中しています。ご存じのように私は童話作家で200近い作品を書いていますが、そのうちの2作は日本語にも翻訳されています。半世紀近くオートジャイロを作り続けていますが、私のゴム動力機は25秒以上飛んだことがありません。あなた達の素晴らしい結果に期待しています。」

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 世界にはジャイロ1本勝負で他の模型には興味がない人もいると知りました。これほどまでにジャイロにのめり込んでいる人がいて、そして熱いエールを送ってくれる事に感動してしまいます。彼にとってもおそらく広い世界にそう多くはいないと思われる「ジャイロを作って楽しむ人間」がいることをうれしく思ったのかもしれません。そんな期待に答える事が夏休みの宿題だと思っています。その宿題なのですが私の場合、最終の塗装で苦しんでいます。重量増加と戦いながら、それでもパイロット乗せる! これってスケールマニアのサガなんでしょうか。今年も本番初飛行の機体が1機出来そうです。

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庄内ピーナッツ2004年オートジャイロコンテストより

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