Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Davis DA-2A No.16

2023-05-26 | PEANUT SCALE MODELS




その後のデービス君。 「不運な事だってあるさ・・・」

丁度1年前の2022年5月に製作を開始したデービスDA-5Aですが、新作ラッシュで昨年は飛ばす機会がなく今年に入って初飛行しました。
最初はどんな飛行をするのか不安でしたが問題なく左旋回に入りました。飛行の後半パワーが弱くなるとフレアーをかけたように失速しかけて左右に揺れながらオートジャイロみたいに降りてくるのがちょっと気がかりでしたが重心を前にしてダウンスラストを増すなど応急処置をしたら何とかその癖は少し出なくなりました。
しかし飛行の後半はまだ「方向性に難あり」で、それがVテール特有の癖(すりこぎ運動)なのか単純な調整ミスなのかがわかりません。重心位置の移動では収まらないので頭を抑える目的でテールに小さなタブを付けたところ何とかだましだまし最後まで周回してくれるようになりました。屋外とかもう少し広い会場であれば何の問題もありませんが限られたスペースで飛行させるには切実な問題です。

順調に飛行してた機体が突然軽いピッチングに入り飛行方向がちょっと定まらなくなります。まあ飛行の後半で壁に接触したりするのはインドアではよくあること・・・、運が悪いと垂直落下してブレードを破損したりしますがいつもいつも壊すことはありません。





方向が定まらず直進しかけた機体は壁に接触していつものように頭から落ちていきましたが左主翼から床に当たって見事に「モゲル事態」となってしまいました。修復は可能なので安心しましたが翼端に力がかかると付け根の取り付け部分が意外に弱いことが判明。











そこでスパーをカーボンシートで補強を追加して修理しました。同じく脚の0.3mmはやはり問題アリで飛行中に振動を起こしてしまいます。そこでこれをなんとか取り外して0.4mmに変更しました。











高度を上げるためにゴムを太くして巻き数を増やしていきましたが問題なく上昇してくれました。次回はもう少しゴムを長くして巻き数を増やすことにします、完全な飛行を目指して・・・


修復前の初飛行と2回目の飛行ビデオです。






こちらは紙貼りと塗装をまとめたビデオです。





こちらは木地完成までのビデオです。





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Lacey M-10 No.6

2023-05-24 | PEANUT SCALE MODELS


製作中の写真と飛行会での初飛行の様子を1本のビデオにまとめました。












癖のない無難な飛行をしましたが、ゴムはまだ短い状態ですから重量はまだ増えていきます。心配していたスパイラルの兆候もありませんでした。


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Lacey M-10 No.5

2023-05-22 | PEANUT SCALE MODELS


























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Lacey M-10 No.4

2023-05-18 | PEANUT SCALE MODELS





シリンダーヘッドなんてバルサの角材同じ厚みに切って角丸めりゃ簡単でしょうが!
それが出来ないんだなー・・・ 何故かどことなく少し違うし。





ならば、これで行きます。アイスキャンディーの棒を2本重ねたら瞬間を流し、ちょっとだけコンチネンタル風にカッターで削ってみます。
後はキャノピーを作った時の切れ端でドライヤーを使ってシュリンクさせます、指先も熱いけど少し我慢です。





必要部分を切って雰囲気を見てみると・・・ まあ、気に入らなければ型を作り直しますがなんとか見るに堪える出来。





このままじゃポロッと剥がれてしまいますのでベースに極薄プラシートを貼りつけます。





汚しの銀じゃなくピッカピカの銀色塗装。そこそこアクセントにはなります。





ライン入れて穴だけの板状ルーバー貼りつけてこんな感じ・・・





翼端版止めボルト。サイズ感がわかりませんから一応候補を赤塗り。





結局一番小さなもので雰囲気はOK?





エルロン・リンケージとホーン。カッターナイフでリブに切り込みを入れたらホーンを差し込みます。角度と出方のバランスを見てよろしければ瞬間。糸の端を先にリブへ差し込んでからホーンに接着します。この糸もいつも使うゴムですから少しテンションかけてます、たるんでると醜いですからね・・・





リブに差し込んだ糸の上からプラシートを折ってカバーを取り付けます。





定番メーターパネル。最近あまり真剣に作っていないそれなりの作です。今回は少し見え方が違うようなのでメーターパネル裏側だけは力作でしょうか。





いつもはしない裏側工作。





ウインドーを貼りつけます。





ちょっとだけパーツを追加したコックピット前部、実機がこんな感じであればよろしいのですが・・・





この時点で何か忘れものがあると焦ってしまいます、フロントウインドー外さないと作業が出来ません。





主翼差し込み用の紙パイプもセットして一応胴体完成です。





と、思った矢先・・・尾輪忘れてました! 一晩かかって作ります。
芯は0.3mmのピアノ線、パイプは葦の切れ端、ホーンは極薄アルミ板、タイヤは紙粘土、タイヤ中央はシルバーの粘着シートなどなど。





タイヤを差し込んで回転するか確認。





白塗装して糸を貼ります。





タイヤ工作。今回良いサイズのバルサが無かったので丸太のような大きな塊から切り出しましたのでかなりの大仕事でした。





削っては測って・・・の繰り返し。





特色別注タイヤ用「黒」を筆塗り、もちろん回転させながらです。





乾燥すると良い感じの黒になります。





これでもう終了ですよね? 尾翼と尾輪を取り付けます。





尾輪は重心位置の後退に貢献してそう・・・





ゴムの「通り」に問題ないか確認して。





完成です。


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Lacey M-10 No.3

2023-05-15 | PEANUT SCALE MODELS





紙貼りを始めます、今回はスプレーボンドで紙貼りします、まずは裏側から。
全面を一度に貼るのは出来ないこともないけど、差し込みの4本が邪魔になりますから片側ずつ。貼る面だけを残してマスキングしたら貼りつけます。
通常は貼る紙の四方をテーブルにテープでとめてから翼をその上にそっと乗せます。しかし今回は裏側に出っ張りがありますからその分の厚みが必要、板の切れ端に紙を乗せて貼りつけました。
表側を貼る時にもスプレーボンドを吹き付けますが吹くところはアウトラインとリブすべて。そこでマットの右側に準備してあるコピー紙をリブの間に挟んでからスプレーします。このコピー紙の幅は実際のリブ間隔を測って切り出してあります。





こんなに簡単なの? まあ角胴機ですから悩むようなところは一切ありません。





側板の両面に紙を貼り終わったら平坦になってるかどうかチェックします。紙のテンションで凹んだ状態になることがあります。安心の助っ人を追加してありますから平面を保っています。





大丈夫そうですから上面を貼ります。ブラシで白を吹きますから窓の部分も含めてすべて貼ってしまいます。そして最後に下側を貼ります。これで完全密封になりました。主翼と一緒にプラカラーの薄い白を吹きます。





白の塗装が終わったらもう一度マスキングして赤を吹きますがベタの面積の広い部分だけにします。胴体のナンバーやストライプなんかは貼りつけた方が美しくできそうですから直接吹き付けしません。最初は塗料の濃さや色の雰囲気を見ながら垂直を試し吹きして、問題なければ水平も一緒に吹きます。





主翼はマスキングの面積が広くて面倒ですが一気に進めます。





赤の吹付をする時、A4サイズの木枠に貼りつけた同じ紙を用意してそれも一緒に吹いておきます。その紙を使ってナンバーやストライプを切り出します。こんな面倒なことはしないでマスキングシートを切り抜いて胴体に貼りつけてから赤を吹き付ければ一瞬で出来上がるのですが、細かな部分で色が隙間から入り込んだりすると、下地の白塗装の上ですからシンナーで拭き取る作業が出来ないしマスキングもかなり神経を使いますのでいつも安全なこの方法です。





白塗装が終わったので窓の部分を切り取ります。





赤のストライプを貼りつけるためのガイドライン(黄色のテープ)を貼りつけます。両サイドをピッタリ合わせるにはちょっと時間が必要です。





貼り終わってマスキングを剥がします。細い紙に水性の糊を使うとどうしても紙が伸びてきます。それを直線にするためもっと引っ張ることになりますと貼り終わって乾燥した後ベースの紙との収縮率が違うので醜い皺が出来ることがあります。ですからストライプの紙は極力引っ張らない、水を付けた状態で時間をおかないことです。最初に両端を濃い目の糊で止め乾燥したら残りの部分に極薄の糊(ほぼ水状態)を筆に染み込ませ赤の紙の上からそっと押さえます。水がついた瞬間は波打ちますが乾燥すれば問題ありません、筆で必要以上に紙を動かしたりすると直線が乱れますから紙の間に糊を染み込ませることだけに集中します。





ナンバーを貼りつけたら赤の作業は終了です。



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Lacey M-10 No.2

2023-05-12 | PEANUT SCALE MODELS





ここまで組み立てて特別に軽いバルサでもないけどちょっと外圧に弱い・・・そんな感じでした。この状態では何の問題もございませんが、紙を貼ってみると胴体の凹みが出来る要因になりかねないと思い角材を上下に6本追加しました、まあ無くても事足りるかもしれませんが見場は悪くなります。





胴体中央部で完全に切り離していますから三角材を追加、おまけにへこみそうなところも角材を追加しました。





バランスはとれていると思います、それでも紙を貼るとシワができやすい箇所は必ず存在します。





尾翼は胴体製作した残りで作りましたが、この胴体にしてこの尾翼、そんなに違和感はありません。





主翼もサラッと組み立て。スパー1本でもいけそうですがリブがつぶれるのを防ぐため極薄バルサを追加しました。





2枚の重量誤差は0.02gですからほぼ削り方に問題はなかったようです。





1枚物にしました。上反角はゼロですと下反角に見えてしまいますからごくわずか付けています、翼端で3mm程です。





胴体に乗せてみます。胴体幅と主翼リブ位置に問題ないか確認します。今回の機体は主翼を取り外し式にするのでズレてますと厄介なことに。





「取り外すことが出来る」という事は迎え角はある程度自由に調整できると思います。





それでも水平尾翼の角度調整は必要かもしれません。しかしです、今の状態では出来ません!





胴体の角材部分は完成しましたので次は問題のノーズ部分です。
何が問題かと言いますと、実機の写真と一番かけ離れているのがこの箇所です。キットでは簡素化して普通のボックス状態なんですが実際は上から見たらこんな状態です。





そこでサイズをチェックしながらそれに収まるように箱を作り始めました。ノーズ部分に重量の余裕があるかどうか解りませんが鉛板積むくらいならちょっと面倒ですがチャレンジします。





まあ上から見てみますと・・・・こんな程度か! 何も苦労して作るほどの事もなさそうですが。





後ろに続く胴体とは問題なくツライチとなりました。





箱の下側はまだ未接着です。問題発覚の場合にはここから修正する予定でしたが何もなさそう。





下面を貼りつけます、ひずみませんように・・・・





箱は完成しましたのでこれから不要部分を切り取っていきます。





先ずはノーズソケットあたりから。





そして後ろ側も切り取ります。





ソケット部分をお掃除したらノーズのはめ込み。今回はバルサの丸棒2本で差し込んでいます。





一応前から後ろまで揃いました。





問題なければノーズを接着します、脚も一緒に取り付けました。





ここまでこんな程度です。このシンプルさでこの重量はちょっとですがノーズ部分にかなりの重量が消費されていますから諦めることにします。





主翼の取り付けは差し込み式するのですがその加工をします。





この方式は前にも経験していますからまず問題は起きないでしょう。きつ過ぎて力の入れ過ぎから胴体折ったり、緩すぎて飛行中に外れたりしないよう差し込む時の緩さは何度も調整しておかないとネ・・・ ゆっくり、じんわり、ねっとり、差し込む時の感覚、ですから瞬間はご法度です。


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Lacey M-10 No.1

2023-05-07 | PEANUT SCALE MODELS


The ultimate & final "Lacey M-10" for me..........





ネスミス・クーガーと並びペックポリマー社の売れ筋ナンバーワンだったレーシーのキットは世界中で多くの模型愛好者を育ててくれました。実機の世界では全く知名度の無かったレーシーですがピーナッツスケールの世界ではファンを増やした影の功労者です。

そもそも知名度が低いホームビルト機だけあって多くの写真を見つけることは不可能です。ですからペックの完成写真やドキュメントを信じて作ってしまう人がほとんどなんですね。そういう自分もピーナッツを始めた頃は何の疑いも持たずにそのまま作っていました。当時この機体の写真を探すことすら現在のようにネットも普及どころか無かった時代です。丸善や西山洋書に並ぶくそ高い洋書を買い漁ったとしても見つけることは不可能に近い時代でした。

その後ピーナッツを作り始めた人の中には「一体実機はどんな設計者でどれくらい作られたのか?」みたいな興味を持つ人が出てきたのかネット上で盛んに実機の写真探しが普及し始めました。何百機と作られた実績のある機体でもなくこんな無名の機体をゴム動力スケール機には最適の機体かも?と信じてピーナッツ図面を最初に描いたブッチ・ハッドランド氏は恐るべき天才もしくは預言者だったのかもしれませんね。親交のある息子のマークさんもイギリスでは有名なビルダーですが図面は描かないようで最近はトレランばかりしてるみたいです。

そしてネット上で数枚の実機写真が見つかるとキットの図面や取説とは少し違う部分も解ってきました。初めてペックのキットを買ってピーナッツを楽しむ人にとってはまあそれがどうこう言うほどの大した問題でもなく完成して飛ばすことにさえ集中できれば良いことであって・・・

今回はそんな重箱の隅を爪楊枝でお掃除するような部分もございますが一応「最後のレーシー」という事でご容赦を。

今にして思えば何も知らず僅かな資料で空想&妄想の世界でピーナッツを作っていた時代もそれはそれで楽しかったし捨てたもんじゃなかったよね・・・と思う今日この頃です。

ピーナッツを始めてから何機も製作したこの機体、今回を最後にと思い「The ultimate & final "Lacey M-10" for me」にしようと思っています。




















何から作り始めるか・・・深刻な問題じゃありませんが今回も胴体からです。角材を切り出した中で一番根性のありそうな4本を胴体の四隅に使うという最近の習慣は今では「それ風習かよ!」いいえ、機体を無事に完成させる「おまじない」になっているのかもしれません。





この側板1枚で占うと・・・
最後のレーシーですからあまりベタな作り方もできないし、「チャレンジャー」の気持ちを持って恥ずかしくない程度に手を抜き・・・
ま、結局のところいつもと変わらないってことですね!


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