Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Rutan Quickie Q1 (1983) No.2

2020-11-25 | PEANUT SCALE MODELS

冷静に考えると「飛ぶかもしれない・・・」 バート・ルタンのクイッキー(Quickie designed by Burt Rutan)




忘れがちな小物、手を抜かずに作ります。タイヤは真円にする為にちょっとこだわってます!どーでも良いことですが。





やたら長い胴体に見えます。垂直はどーやって取り付けます?





ひとまずバルサの工作はこれで終了します。





心配のタネ・・・一応頭の片隅に入れておきましょう。「これ重そうだから作り直し!」って事は致しません。





前翼はランディング・ギアを兼ねてますから強度的には不安があります。折れてから直せば良いけど、「転ばぬ先のカーボン補強」しておいたほうが良いかも。





後翼は無問題です。少し長いだけあって前翼より重くなってます。





予想してた重量に近く、あとはどれだけ重心合わせに必要か・・・ですが、そのあたり全く読めません。これを2倍して5グラムで紙貼り終了、プロペラユニット取り付けて5.5グラム、重心合わせで0.5から0.8位必要かもしれません、必要無しだと嬉しいんですが・・・





紙貼り、始めます。ブランクはありましたが、ここは失敗を恐れず・・・いや、恐れて尾翼から!ここで糊の濃さを調整しながら貼ります。





ちょっと勇気が出たら後翼に進みます。左右の翼はまだ繋いでいませんが、設計図に示された上反角を付けるとこんな感じ・・・かなりです。でもこれくらい必要なんでしょうね、前翼の下反角を打ち消すためには。





ねじり下げは付けないことにします。先尾翼機とするなら後翼は「主翼」ですから、その自覚?を持って頑張ってくれるように!





必要ないかもしれないけどギア部分も紙貼ったら、今度はキャノピーとタイヤを黒の紙でお化粧します。





左右翼端に取り付ける板状のギアを垂直に接着する方法、接着剤が乾くまでこのまま放置。





紙貼りは木地完の2倍弱で完了しましたが、所定の位置近くへ重心を持ってくるとなるとこれくらいのバラストが必要。このバラストの重さでプロペラ・ユニットを作れば全て丸く収まる・・・事になるんですが、そうは問屋が卸さない。





ブレードを作ります。折角だから一緒にこの缶に張れるだけ!切り出します。





前回作ったものと比較します、まあどちらも同じ。同じバルサシートから切り出してますから当然同じでしょ!





一番出来の良かったブレードでプロペラを作ります。せめて後からぐいぐいスラストが変更できるように後ろはコレで行きます、プラス・マイナス6度位は変更できます。





ただし、そこまでスラスト変更するとさすがに回転が渋くなりますから、穴を広げてやらなくちゃいけません。





ブレードは同じ紙を貼って両面を補強しましたが、これでもつかどうか? 微妙です。





予定よりは0.17グラム増えましたが、なんとか合格点です。部屋の中でグライドテストをすれば頭が重いか軽いかの判断くらいは出来そうです。





これで完成としましょう。前翼はなんとか耐えています、スパーにカーボン貼ったのが効いてるんでしょうか。





後ろから見るとやはり異様です!





(この図面について)
この図面は「フェースブック」の「ピーナッツ&ピスタチオ」グループで公開されていますので、興味のある方はそちらにご参加下さい。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Rutan Quickie Q1 (1983) No.1

2020-11-12 | PEANUT SCALE MODELS
 
「飛ぶわけ ねーだろ!」 と、最初は誰もがそう思う・・・

バート・ルタンのクイッキー(Quickie designed by Burt Rutan)





夏の終わりにピーナッツの製作から少し遠ざかっていました。 ま、早い話ずっと家にいなかった、ということなんですが。
まだ暑いけどそろそろ何か始めようかな・・・ 

おっとその前に、君にはすることが一杯あるだろ! と言われれば、あります。
紙貼りを終えて塗装する前の機体が5機、木地完寸前の機体が3機、修理待ちの機体が2機・・・なんだかんだで10機程引き出しに転がってますが、何か?

問題はブランクがあった場合、以前と同じテンションでその機体と向き合えるか?ということで、ちょっと何か触って感覚を取り戻してからじゃないと不安だし、衝動的に何かを始めようという気があるのならそこはグダグダ考えず先ずは手を動かすことも必要だと思うんですね。最近、すべての初期動作が寒い冬の朝はエンジン始動に手間取る昭和初期の車みたいになってきましたから。

ここから本題です。
過去数十年ピーナッツスケールでバート・ルタン設計の「クイッキー」が飛ぶ姿を見たことがありません。地球上の何処かでスイスイ飛んでいるかも知れませんが私は見ていません。少なくとも前翼(主翼かも?)が下反角という恐ろしさ、そして後翼(先尾翼機ならこちらは主翼だし・・・)が前翼よりちょっとだけ大きいという奇怪な設計から皆さんこの機体には触れないようにしているのかも知れません。後翼が前翼より少し大きという事は後ろが主翼で前が尾翼ということで先尾翼機になるのか? いや、ほぼ同じサイズだからこれは串形機(タンデム)でしょ?  ま、好きにして下さい。

この機体をピーナッツでなんとか飛ばしてみよう、それには先ず手始めに飛行調整や修理も簡単にこなせるようにシートバルサで製作することから始めよう、それがこの「クイッキー・プロジェクト」でした。図面を描いた人はアメリカ、コネチカット州に住むジョン・コプトナクさんで、フェースブック上にその図面と飛行ビデオを紹介したのがきっかけです。最初にビデオで見た飛行は弱いゴムで直線的に少しユラつきながらも水平飛行しているのですが、なんとかコケずに頑張って飛行している雰囲気でした。そう、雰囲気としては「飛ぶ予感」がするんです。

ゲテモノは飛ばなくても「ゲテモノですから!」って言い訳できるところが好きじゃありませんが、これは「クソッ、無駄な時間を費やしてしまったぜ!」と切り捨てるか、それとも「残念な結果ではありますが、今後の製作活動に参考となる収穫が色々ございました」と前向きに考えるか、もしかするとこんな機会(リハピー)にしか作れない機体なのかもしれません。

シートバルサから角材を切り出して・・・なんてことは今回はしません。過去の残骸、いわゆる切り出して残っていた角材を集めて製作を始めます。残っている角材ですから何かしら問題があるかもです。まあ、諸々の事情がありますが程度の良いものを選んで胴体から始めます。





シートバルサの翼をリブ組に変更するので最初にリブのテンプレートを薄手の航空ベニヤで作っておきます。こんな雰囲気でしょうか?的なモノで大丈夫、細かいことは考えません。





問題はむしろこちらの方で「取り付け角差」というか各々の迎え角を図面と同じにすることです。翼の上面は基準にならないので下面の角度を合わせます。赤の斜線部分のバルサを各2枚切り出して胴体側板に使います。






切り出したバルサを図面上でチェックします。後翼は胴体に差し込んで接着する予定ですから当然角度を変えることは出来なくなります。その点前翼は翼の下が空いていますから前縁の下の部分にバルサの角材を接着し、スロット状態にしたらそこに差し込んで後縁を仮付することにします。






胴体アウトラインを角材で作ります。こんなに曲げなきゃいけないのでラミネートにしようかと思いましたが、軟弱な根性無しのバルサを発見しましたので弱いと知りながら使ってみました、でもその割には軽くない・・・





1枚目の側板はこんな感じ。これでシートバルサより重かったらどうしましょ!





フィルム上で組んだ側板を裏返したら、もう一度同じ作業をして2枚作ります。





量ってみたらそれ程重くはありません、胴体がスリムなので重く感じるのか?





ノーズソケット込みですからそんなに悲観することもないのか? と、色々考えながら最後には「どーせ飛ぶことも無いんでしょうから!」という結論。





主翼に進みます。本来なら翼端の形状もテンプレートを作って左右の翼を合わせないといけないのですが・・・ サンディングしながら、「こんな感じかな?」程度の所で止めます。





前・後縁材をかなりソフトなバルサを使いました。問題はスパーで、特に前翼はランディング・ギアを兼ねていますから、それなりに頑丈にしないと着陸の度に翼が折れることにもなりかねません、飛んだらの話ですが・・・ でも、飛ばない時だって壊れる条件は同じですよね!





まだスパーを入れていない翼はそこそこ軽く仕上がってます。





4枚のパーツが完成しました。前のが後翼、後のが前翼ですよ! 私だって突然聞かれたら即答出来ません。





サンディングして左右対称の翼に仕上げました。でも微妙に違うかもね、翼端テンプレートありませんから。「どーせ飛ぶことも無いんでしょうから!」という結論。





(続く)


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする