Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

One day in June before the rainy season

2024-06-29 | PEANUT SCALE MODELS
MICRO-X MODEL TAYLORCRAFT No.2





紙貼り始めます。
せめて機体番号くらいは入れましょうよ・・・ってことでこの図面から拝借しました。実際この機体に関して調べた訳ではありませんからどんな色なのかも解りません、ここから先は空想の世界で。





黄色とオレンジもプリンター印刷、そこへ機体ナンバーを追加しました。モーター・ペグの位置は前に出そうか悩みましたが図面通りにしました、信じられない位長いゴムが入りそうです。コレを喜ぶべきか・・・最近はこんなにループの長いゴム使ったことはありませんからちょっと興奮します。当然ノーズバラストの仕打ちが待っていますが覚悟の上。





胴体の側面から始めます。





水分でバルサが捻じれるのが怖くてスプレーボンドで貼ってます。





バルサが波打つこともなく今のところきれいなラインを維持してます。





左右面と上面を貼ったら胴体にねじれが出ていないか確認します。ねじれが出た場合は最後の下面を貼る時に修正しながら貼ります。
バルサが紙の引きに負けそうな時には下面から助け舟(補強)出す場合もあります。





面倒な窓フィルムと足回りを追加します。フィルムは100均で売っている透明度の高い極薄フィルムの袋を使っています。この手のフィルムには色んな種類がありますから気長に探すことが必要です。





脚カバーとスパッツは頑丈に付ければ壊れる時も派手に外れます、ピアノ線との接着はスパッツの裏側のみで胴体付け根の部分は自由に動くようにしました。「柳に風」余程の事が無い限り外れることはありません。





フィルムを貼るのはトンボ製の「ピットマルチ2」を薄めて使います。フィルムには糊を付けないで窓枠に塗って乾燥したら貼り付けます。その後に同じ黄色の紙を細く切ったもので周りをカバーしてます。





主翼を差し込んでみます。紙にしわが出来ていないか? 左右の翼にねじれが出ないかも一緒にチェックします。





主翼はこのままでも十分飛行には耐えられますが、この機体には支柱が存在します。
組み立て式の場合にはこれをどうやって細工するか悩むところ。





色々考えた末、支柱の主翼側はケブラーの繊維を瞬間で固定、ただし自由に動かせるようにバルサ同士は直接接着せずケブラーの繊維だけで繋がっています。胴体側の固定はピアノ線をパイプに差し込むスタイルです。





反対側(内側)をつなげば支柱の折り畳み自由度は増えますが支柱と翼に隙間が出来て見苦しい・・・可動範囲は狭くなりますが外側で接着しました。





水平尾翼は取付角差を増やす時のために少しだけクリアランスを。





垂直尾翼は完全固定、水平尾翼は前縁部分だけ接着しました。





これで「完成間近の雰囲気」が漂って来た感じ。





最後にプロペラを作って取り付けたら完成!

「ボストニアン以上・スケール未満」
シンプルだけど何処から見てもスケール機。こんな機体がもっと増えると良いんですがスケール屋の「コダワリ」がそれを阻害している部分もあります。キットとして売る側もビジネスとして成功しないと生活が懸かってますし・・・ 難しいところですね。


                       (終)


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One day in June before the rainy season

2024-06-21 | PEANUT SCALE MODELS
MICRO-X MODEL TAYLORCRAFT No.1





箱を開けたら図面だけ・・・そのままゴミ箱行は可哀想。
せめてナミナミになっている図面だけでもきれいにして保存する予定が、です。いつの間にか机の上で製作モードに変わってしまう。





紙テープで止め霧吹きしてたら上にフィルムを敷けば作れる状態。最近切り出したバルサを試しに使ってこの簡単仕様の機体ならストレス溜まることなく出来そう・・・いつもの不純な動機かもしれないけど、何か作っていれば心地良いし。





13インチのピーナッツからすれば22インチ(55.88cm)はあまりにもデカイ。いくら簡略化されたキットでもデカイものはデカイ!「これ出来たら邪魔だよね・・・」なんて考えながら胴体を作ります。





フィルムを挟んで胴体側板が完成。バルサは予想に反して頑張ってますが紙貼りに耐えられるかどうかが焦点。





2枚完成しても不安は消えずもうここで止めるか・・・長い小休止。





ならば主翼!でこちらを作り始めます。こちらもひ弱なんです。





一応キットの図面ですから最低限の保証はあるはず、その辺は大丈夫でしょう・・・と信じながら作ります。





そして胴体を組み立て最後に尾翼も作って終了。いろいろ考え込まないから早いこと早いこと。





スケール機としてお粗末ですが、それを承知でデザインする方も製作する方も納得できれば「こんなにシンプルにスケール機が出来るのなら喜んで」この世界に入って来てくれる人だって出てくるかもしれません。難しいことは考えず、手を休めず一気に走れば何とかなる。





おそらくキットに入っている材料よりは軽く出来たと思います。突然不自然な壊れ方をする可能性はありますがそれはバルサの選択を間違えた時に起きます。この後の行程でそれが起きませんように・・・





翼端が残っていました。手ごろなバルサが見つからない、ラミネート用のバルサの残骸を使って図面上で手曲げ。アウトラインが決まれば瞬間で。





この機体の最大の問題。22インチスパンの機体をどうやって保管するの?デカイ箱作っても良いけど・・・





小さくしましょう!せめてピーナッツ並みに。
頑丈な葦のパイプを使って左右の翼を繫ぎます。パイプは割れる危険性がありますから先端だけバルサを押し込んで予防。主翼中央のメス側はエサキの紙を瞬間で固めたパイプを使います。ここだけ見ればひ弱そうですが主翼全体で考えると十分な強度、このパイプが折れる時には先に主翼が折れます。





繫ぎ目の加工は厄介ですが隙間が出来ないようにピッタリ合わせます。





余計なものを一切省いた全体像、潔いシンプルさ。





おかげで軽量化も簡単です。

                           (続く)


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One day in May No.4

2024-06-12 | PEANUT SCALE MODELS



小型ライトプレーン機を作ってみました・・・「異種格闘技」編

ワンデザインで競技するCFFC(中部フリーフライトクラブ)のイベントが庄内のホームグラウンドで開催されることになり部屋の整理の合間に1機作ってみようと・・・
昔の竹ひごとヒノキを使った機体を如何にインドア機の考え方に近づけて飛行調整すれば良いのか?なんてちょっと難しそうです。1本胴の機体は最近ではオートジャイロで経験しましたが弱いバルサを使うと胴体が捻じれたり撓んだりでゴムを巻き込むとあらぬ方向へ飛んで行ったり突然落っこちたりで苦労しました。背中をカーボンで補強したりすれば少しは安心でしょうがなるべくオリジナル機の図面に忠実に作ることにします。
機体は昭和の時代に発売された「ベビー悟空号」、キットの販売価格は当時30円だったそうです。





ボール紙と図面、そしてスティック糊。





これで翼のアウトラインを切り抜きます。





ボール紙2枚重ねのテンプレートが出来ました。





先ずは竹より少し弱めですがバスウッドを使って3枚重ねのラミネートで強度を確保、重量もそんなに軽くは無いし細くした上質な竹の方が丈夫かもしれません。
この状態では水で濡らしたバスウッドを重ねただけで接着はしていません。





乾燥したらテープをはずしてみます。強度的にはこれで満足ですが、やはり少し重いかも?





そこで0.8mm厚のバルサを同じように3枚重ねて乾燥させてみました。これなら少しは軽くなるはず。
いつもは水性ボンドで貼り合わせますが今回は極薄の瞬間を使います、仕事が早いし強度も出ます。





バルサとバスウッドの水平尾翼です。見た目バスウッドの方が細くて軽そうに見えますが・・・





主翼も同じように図面上でリブを接着したら翼台で左右を結合させます。心配なのでガセット(三角材)を追加しました。
翼のアウトラインは忠実に再現出来ました。中間リブは接着面積が少ないので外れそう・・・





バルサの材料でも同じ作業をします。こちらも上反角を維持するために細いウエットカーボンで補強しました。





バスウッド主翼。





バルサ主翼。
大差はつきませんがやはり手で持った感覚で判断できる差です。





すべての翼が完成しましたので・・・皆さんご一緒に!
バスウッド翼。





バルサ翼。
0.09グラムの差は大きいのか小さいのかじゃなく、バスウッドではやはりバルサに勝てないという事でした強度的には殆ど変わらない感じがします。





胴体用のバルサを追加してみます。
バスウッド機。





バルサ機。
胴体用のバルサ角材も同じような材料を選びましたがここでも少し差が出ました。もちろん軽い方をバルサ機に使用します。





面倒な翼の製作が終わって今度はプロペラ。
9センチペラは初体験。もう外形は思うがままに・・・これ以上巾広くする勇気はありません。





ピスタチオ機用のプロペラ工作道具?
最初は14cmのペラを作ってたヤツを使います、だんだん小さくなってゆく運命。





プロペラシャフトのピアノ線は強制的に0.4mmです。





それにしてもピーナッツのブレードと比較するとこんなんです。





プロペラハブの竹ひごは1.6mm径位の団子の串。





ブレードの溝に合わせて竹ひごの高さを決めます。





かなり「アバウト」な作りですが位置合わせをして問題なければ溝に瞬間を染み込ませます。





破損を見込んで3セット。





いつものピスタチオ用ペラと似たような重さ。





コメタルは0.5mmのアルミ板から作ります、ピンバイスで0.4mmの穴を開けて。





これで紙貼り前の準備が出来ました。
バスウッド機。





バルサ機。





仕事の合間に翼紙の印刷、紙は石州600匁。
歌舞伎仕様と・・・





短歌・長唄仕様・・・
室内機でしか使えない地味な色使い。





紙貼りはスプレーボンド3Mの55番。





主翼もスプレーボンドで貼ってから周り(外周)を水性糊(アクアピット)で補強。





いよいよ完成近づいて来ました。
バスウッド機。





バルサ機。約0.2グラムの差ですがバスウッド機の方がガッシリした体格の元気な子に・・・





バルサ機の方は何処かひ弱な感じがしますが少しの風なら屋外でも大丈夫。





最終的にプロペラを取り付け主翼を図面の位置にした状態で・・・





もちろんこれでは「ど・テールヘビー」ですからきれいにグライドするまでノーズのコメタル先端に重りを付けます。そして飛行可能な状態にしたら約1.8グラム。





バルサ機の完成重量。このまま飛べば宜しいんですが・・・





こちらもグライド調整したら1.47グラムとなりました。
主翼を後ろに下げれば当然軽くなりますが、飛行が不安定になることを恐れて図面に近いところで納めました。


いやー楽しかった!

主翼は翼台の前縁と後縁部分にカーボンの板を差し込み、胴体側にはカッターナイフで中心に沿って切り込みを入れ、そこにカーボンの板を差し込んでいます。前後に移動可能で迎え角も差し込み具合で変更できるようにしてあります。何度か動かしていたらゆるくなってきますのでネバネバ系のトンボの液体のり「PITマルチ2」を使っています。





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One day in May No.3

2024-06-06 | PEANUT SCALE MODELS
Peanut タイヤ戦争・・・





いつもは引き出しの中に転がってるバルサブロックの端切れを使って作りますが、生憎そんなのが見つからない時は面倒でも大きなブロックから切り出さないといけません。まあそれでもいつかはこんなお仕事しなくちゃいけない訳だし・・・





タイヤがどれだけ出来るかどうかなんて考えないで適当に始めます。





もう何年も前にハンズで買ったバルサブロック。最近はこんなソフトで軽いのは絶対お目にかかれません。良いものを見つけた時には絶対勝っておくべきです、たとえ不良在庫と言われても・・・
シールは剥がして記念にとっておきましょう。





この木目を見て一体どのあたりなのか?なんて考えないで、軽くて丈夫なタイヤが出来れば問題ございません。





4本切り出しましたがこれでも大きな重量差があります。





その4本に軽いものから順にナンバー付けておきます。





ライン入れて細かく切ります。もちろんここでも重量差が出ると思います。





同じ作業の繰り返し・・・ちょっと飽きてきます。





サイズを整えたらもう一度測ってみます。





これが平均的な重さ。





こうしてみるとかなり差があるのが解ります。





今回必要な2個をテストで削ってみます。





マッド・ブラック秘伝のタレを塗って・・・





乾燥したらシルバーのシールで目隠し。





一番軽いバルサを使ってますからそれなりのタイヤが完成しました、これなら許せる。





(付録)プラカラーの瓶に紛れ込んでいた銀色塗料?
「こすって銀Sun」いかにもなネーミング、なんでこんなの買ったの?

おそらくW.W.1機のカウリングなんかにこれ使ってこすったら凄いことになると思ったんでしょうね。
でも結局使わなかった(使えなかった?)のは説明書に「可動部など頻繁に手の振れるところは適しません。」
銀磨粉なるものは一度塗ったら素手で触るのは厳禁で指紋がついてしまう取扱注意品だったんです。頻繁に触るカウリングなんかに塗るのは無理だと思って諦めたんでしょうな、何か他の使い道探しましょう。


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One day in May No.2

2024-06-03 | PEANUT SCALE MODELS





細く小さなダイヤモンド・ヤスリは色々と持っていますが、時にはまだ大き過ぎたり太過ぎたりして使えないこともあります。イライラしてる場合じゃなく何かで対策品を・・・食べていたアイス・キャンディーの棒を口から出したら先端に厚めのカーボン・シートを接着、そこへタミヤのサンディング・ペーパーを瞬間で貼り付けたらまあ便利な事。ノーズソケットの前面にあるエンジンが覗ける穴とか小窓のエッジとかガセットの修正とか色々使いまわし出来ます。道具の軽さって重要で軽くなればそれだけ力を入れなくなりソフトな仕上げが出来そうで重宝してます。





裏側はこんな感じ・・・爪磨きにもなるかも。





小さなダイヤモンド・ヤスリより厚みがないので余計な所を削らない・・・





街で見つけた綿棒!
何が重要かと言いますと上に書かれた「竹軸」の二文字、竹だぜ竹!お値段は金100円也。  
「しっかり折れにくい」ってそんなに力を入れて綿棒を使うことはありませんが、実はそこがこの綿棒の一番のポイント。





早速綿の部分をむしり取ります。美しく整形されたバンブー・シャフトが出てきました。





待ち望んでいたのはコレだ!と少しだけ興奮しながらサイズをチェックします。
理想的な2.4mmです。





いつも使ってるプロペラ・ハブ(右)と比べるとちょっと太め・・・でもきれいに整形すればほぼ同じサイズで同じ竹製。色白ですから少しやわらかいのかも。
ムフフ・・・これで200機分のプロペラが出来ると思うともう嬉しくて夜も寝られなくなりそうです。因みに先端に付いた「綿」を取り除くのはちょっと面倒です。まだまだ在庫がありますから当分手を付けることは無さそう、キミも新しい不良在庫になるのか?





「使いきりタイプ面相筆」お値段は忘れましたが、ちょっと色塗りしたい時には便利そう。まあ「隙間産業」みたいなもので、たまにしか使わない高価な面相筆1本買うよりもこの方がお買い得?





早速1本出してみます。作りはそれなり、先端もそれなり、ちょっと腰が強いかも。プラカラーを塗ってみたら普通に使えました。そもそも使いきりですから大切に使い愛着が沸いてくるようなシロモノではありません。ちょっとした修正とか部分的な塗料の剥がれなんかには使えそうです。

しかーしいつもの癖で塗り終わったらシンナーで洗ってキャップをして袋に戻してしまう悲しい貧乏人のサガ・・・これ「使いきり」じゃなく「エンドレス」なんだけどメーカーからクレームは来ない・・・





動力ゴムのループに使っていますスプリット・リング。色々あるけどこのスタイルが最高。実はこれよりもう一回り小さなものがあるのですがこのメーカーではこれが最小。2mmから2.5mm程度のゴムにはこれで十分なんですが、1mmプラスのゴムにはちょっと大き過ぎます。ブレイジングしたゴムを痛めることもなく、プロペラ・シャフトのフックにもかけやすくなります。





「グルーイット」が世の中から消えてしまい色んな水性ボンドを使って来ましたが、現在はコレを使用中です。濃い目ですから水で薄めていますが接着力には問題ありません。ただし水浸しにすると根性ではグルーイットに負けます。





瞬間ノズルが無くなったのでIMプロダクツのノイズレスパイプからライター使って少量生産。思い切り引っ張って同径部分を切り取りタイヤのシャフトを通すパイプにも流用しています。昔は鉄道模型屋さんで高価な極細真鍮パイプを買ってました。





思いつきで角材も切り出します。折角切ってみたけど使えそうもない角材がたくさん出来ることも良くあります。
右端は弱すぎて真っ二つに折った不良品、中央は部分的に使えそうな準不良品、先端オレンジの左端が今回何とか使えそうな1.2mm角です。
打率2割六分八厘・・・

(続く)
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