魔界天井に入る・・・
串形機ですからコントロール出来る前翼は仮固定しておき、飛行調整しながら最適なところを探すとして、とりあえずは後翼と胴体の接着部分を作ります。
ここはキャビンの天井からつながってますから、後翼の取付角差を変更することは非常に困難。しかも天井に大きな窓ガラス部分があってどうするか迷います。
薄口バルサで曲げ細工しちゃっても何とかなりそうなんですが、その前に厚手のバルサでどんな感じになるのかざっくり作ってみます。
後翼を挟んだ状態で上からカパッとはめる感覚・・・をイメージしますが、現物合わせ的なところがほとんどで、ひとまず「窓でも抜くか!」と図面から位置合わせして切り抜き作業。まだバルサが厚い状態ですからカッターでゴシゴシやっても割れる事はありません。胴体に載せながらサイズを調整して雰囲気なんぞ見てみます。
窓の部分を抜いちゃったら思いのほか軽いぞ!なんてことになって裏側を少しリューターで削ってみます。どんどん過激に薄くしたらもうこれで十分使えそうな予感。
載せた状態で後ろから翼を挟んでみて、変な隙間が出来ないかチェック・・・
リブ形にフィットするように削るのはいつも嫌いなお仕事なんですが、面倒でも入れたり出したりして調整します。
カイモノをして微妙に傾いている翼を修正したら胴体との接合は終了、もう紙貼りまで触らないことにします。
そして前翼の支柱もこの際一緒に作っておいたほうが・・・
ボール紙に図面を貼って治具にします、適当ですがここから上下に3度くらい動かせれば大丈夫でしょう、たぶん。
長さを決めるのにちょっと迷いますが、使い物にならなければ何個でも出来るよう同じバルサはキープしておきます。
支柱を立てる位置はかなりデリケートなところなんですが、その開き具合や接着部の強度なんか気にしながら粛々と・・・
こんなんで大きな翼を支持できるのか?ポキッといきそうで心配です。そこで後ろの部分を細い竹ヒゴにしたらかなり頑丈、今でもあるのか「強い子のミロ」。
これに実機と同じようなキャビンの前面から立ち上がってるリンケージ・ロッドで角度を変えられるようにすれば未来はそんなに暗くない・・・と思う。
さあて、紙はどんな調子でやるのか、白チョークであっさり決めるか、ブラシ吹くのか・・・ちょっと悩む楽しい時間も出来たかな。